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無口で寡黙なのですが,研究熱心で実直な店主が握る寿司 “ 山もと ”
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酒野夢蔵
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店名 |
移転
山もと(やまもと)
|
---|---|
ジャンル | 寿司 |
住所 | |
交通手段 |
城下駅から424m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
|
支払い方法 |
カード可 (JCB) |
個室 |
有 |
---|---|
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 別室にて喫煙可 |
駐車場 |
無 直ぐ隣にコインパーキングあり |
空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、カウンター席あり |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、ワインあり |
---|---|
料理 | 魚料理にこだわる |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 一軒家レストラン |
お店のPR |
岡山の県民性、テロワールをも落とし込んだ名店譲りの江戸前鮨
繁華街から外れた後楽園通り沿いにある鮨店。店主の山本淳さんがここで握るのは「岡山という場所で食べる意味、価値のある鮨」。それは、言い換えれば岡山のテロワールをも落とし込んだ、ここでしか味わえない鮨といえます。山本さんの実家は創業70余年の江戸前鮨の名店【魚正】。その伝統の仕事を踏襲しつつ、ネタの多くを瀬戸内の魚にこだわるのは、「穏やかな県民性や気候とリンクするように、瀬戸内の魚には優しい旨み... |
初投稿者 | |
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繁華街から外れた後楽園通り沿いから,
一本入ったにある寿司店。
“ 山もと ” さん。
北区弓之町の一角にあります。
店主山本淳さんの実家は,
創業70余年の岡山の寿司の名店 魚正さん。
ここがとても良かったので,伺うことに決めたのです。
県内外から多くのファンが訪れ,連日賑わいをみせています。
2018年7月から一戸建て住宅の現在地に移転されて,
外観は寿司屋さんという雰囲気ではありません。
前の店は伝統的な高級寿司店の外観と内装でしたが,
今は白い建物で,店内も思いっきり白を基調としたお洒落な洋風の装いです。
店内は木の質感を活かしたシンプルな空間で,
使用される器などにも徹底的にこだわりを感じました。
ここは洗練され落ち着いた雰囲気が漂っています。
客席との間に余計な物を一切置かないことで,
店主が魚を捌き,シャリを握りなど,
見て楽しめるのも魅力です。
予約時に店主から12時一斉スタートで時間厳守を言われます。
12時前に伺いましたが,医者とその接待者含めての4名がなかなか来ません。
とりあえず,7名でスタートすることになりました。
飲み物はサントリープレミアムモルト,
日本酒は秋鹿の燗酒にしました。
写真で載せていないのは,
手渡しされた茹でタコ,蒸しあわび,イカです。
・真鯛
この時期ですが,
思ったよりも,甘みがあります。
・真蛸
蛸は塩茹でで,煮崩れないように,
ギリギリのラインを見極めて,
極限まで柔らかさを追求しています。
いわゆるタコの柔らか煮とまた感性が違っていて,
フワッとした食感です。
これがまた,柔らかいのなんの!
・小鯛
柔らかな身とやさしい旨みが真骨頂。
軽く昆布締めにすることで,爽やかな酸味を引き立てています。
シャリとの相性が抜群です。
・ホンマグロ赤身
・ホンマグロ大トロ
・剣先イカ
ねっとり舌に絡む甘み。
・鱚
夏らしい旬の魚で,水分が多いので,
いかに水分を抜くかで味が変わってくるのですね。
やっぱり,この時期のキスは脂が乗って,
美味しいですね。
・車海老
まずは香りがたまらないですし,身がぶりぶり。
これくらいのサイズのほうが,鮨としてはバランス良いと思える。
茹でたての香り高くて,ほんのり甘い海老はただただ美味しい。
茹でたてでプリッとした食感が素晴らしいです。
・こはだ(新子)
夏しか食べられないのが,こはだの新子ですね。
新子(しんこ)の3枚巻きです。
こういうのが提供されることが素晴らしいです。
新子の身は,柔らかく滑らかな食感で,思った以上に旨味があります。
・蒸しあわび
型も大きく,上質な天然あわびです。
生よりも蒸しあわび,まさに絶品です。
・赤ウニ
パリッとした海苔とのコントラストがいいのです。
朱色で濃厚な甘みがあり,
ウニの風味そのままで非常に美味しいです。
・マナガツオ
歯応えはなくて,とろけるように滑らかです。
クセもなく全体的に脂の乗りが良いですし,
上質な甘みがあり,これは一番おいしいかも!と感じました。
・あなご
これまた一本巻きのような個性的なフォルム。
出す前に再度,炭火で炙りなおされた穴子がポイントです。
これこそが,この店の歴史を感じさせます。
厚みのあるふっくらとした穴子,
きめの細かい身が持つ優しい食感です。
・玉子
「魚正」譲りの玉子焼き。
江戸前寿司の厚焼き(カステラ風)とは,
まさに対極にあるのですが,ホッと安らぐ味わいです。
こういうのもいいですね~!!
焼きたてでぷるっぷるで,
少し甘みがありとても美味しいです。
・かんぴょう巻き
・味噌汁
岡山近海の魚を熟知した店主です。
でも,近海モノよりも築地主体でしょうか。
その伝統の寿司の仕事を踏襲しつつ,
ネタを瀬戸内の魚にこだわるのは,
瀬戸内の魚には優しい旨みがあるように思いましたし,
合わせるシャリも角のない酢加減で,
見事なまでのネタとの一体感を楽しめます。
寿司はこれで5400円です。
握り寿司15貫ほどに,汁物に巻物で,
これは正直に信じられないというか,あまりにも良心的です。
淡々と握る無口で寡黙な大将です。
最初は対応に戸惑いますが,
研究熱心で実直という立ち振る舞いでしょうか。
あと要望とすると,
握りがふわっとしているのですが,
ネタによって酢飯がほどけてしまうこと。
同じネタでのシャリの大きさが同一でないことでしょうか。
でも,とても気持ちのいい寿司屋さんでした。
ごちそうさまでした。