天気が大事 : 海鮮の宿 まつ浦

2021.02 昼
2021.06 昼
2021.08 昼

２月、２人分
・本日の定食 1500円(税込)
・マグロ定食 2750円(税込、季節限定)

６月、２人分
・本日の定食 1500円(税込)
・海鮮丼 980円(税込)

８月、２人分
・本日の定食 1500円(税込)
・海鮮丼 980円(税込)

　２度目～４度目。
　魚を食べたくなって行ってみた。
　２月は前日まで吹雪いていた、忘れていた。
　そうなると、自然相手の魚はそれなりに。
　やっぱり、魚を食べる時は天気と相談だな。
　漁が出来ないなら、新鮮な魚があるわけない。
　６月８月は前日から晴天、もちろん美味しい。
　だから魚料理をずいぶん前から予約するのは
　嫌いなんだよ。アホか、って思ってしまう。
　曜日も大事。休漁日も頭に入れとかないと。
　もっと言えば潮もね、月を見て満月から
　欠け始め、新月の闇夜からちっと月が
　出てきた、そんな時にニヤリ。
　これ以上書くのはやめとこう。
　魚好きなら常識だし。

　煮付けは糸撚鯛が多いんだけど、
　８月はメバルだった。嬉しいな。
　煮付けにバリエーションが多いと、
　何度も行くモチベーションになるもんね。


・本日のおすすめ定食 (3.5～4.5)
　２月は前日まで雪が降って荒れていた。
　漁に出れたかどうかを忘れて訪問。
　漁には出れていなかったようで、
　魚のクオリティーがそれなりに。
　そうなると、当然、ちょっと良い、
　くらいな感じに。
　６月８月は晴天、もちろん魚は新鮮。
　季節感もあって、なかなか。
　〇＋～◎＋刺身
　　天気が悪いと養殖や畜養の魚、
　　標準より鮮度は良いかな。
　　晴天の時は、天然魚が入り、
　　季節らしい味がある。
　　６月の時はイサキ。夏が美味しい。
　　８月はカツオ、たぶんスマで美味しい。
　　夏なのに鯖も美味しかった。
　　旅館の裏の海で鯖がたくさん泳いでいた。
　〇＋～◎＋煮物
　　２月６月は糸撚鯛(ｲﾄﾖﾘﾀﾞｲ)の煮物。
　　糸撚鯛の味は甘鯛に似ている。
　　甘鯛の味が分からない？　残念だな。
　　古くなるに従って出る、
　　好ましくない風味も似ている。
　　２月は3.5、６月は4.5。
　　８月はメバル。
　　旬は冬時期だが、年中美味しい。
　　メバルが個人的には煮付けの
　　基本となっている。好物。
　　27cmくらいの大きなメバル。
　　釣りだとなかなかこの大きさは釣れない。
　　硬さを少し感じつつ、はらりほろりと
　　身がほどけて、煮魚らしい旨味を
　　存分に振り撒いてくれる。4.5。
　◯南蛮漬け
　　半身。甘さ控えめ。
　　８月はチャリコ(ちび鯛)。
　　鯵の方が好きかな。
　◎+リュウキュウ
　　鯖、これはイケる。鯖以外もイケる。
　　リュウキュウは作り置きが効くからね。
　◯+茶碗蒸し
　　出汁の風味が良い。
　◯漬け物
　　普通。
　◯+ご飯
　　割と美味しい。
　◯+味噌汁
　　田舎風の白味噌がキリッと。
　◯-コーヒー
　　ご愛敬。
　　６月以降は無くなっていた。

・マグロ定食 (-.-)
　奥さんが食べたのを分けてもらった。
　マグロステーキは美味しかった。
　その他は、一般的な冷凍マグロよりは
　良いかなと。
　大トロが夫婦揃って苦手で、
　譲りあいになった。
　脂の美味しさなんていらない。

・海鮮丼 (-.-)
　奥さんが食べた。
　刺身はご飯とは別盛り。
　980円では最上の質とボリュームだと思う。
　食べてないので見ててそう思った。


　良い漁が出来ていそうな日、
　天気を見て行くのが１番。

　本物の海鮮丼は新鮮な天然魚がメイン。
　そんな海鮮丼じゃないと食べたくないし。
　サーモン、イクラ、マグロは、輸入冷凍丼。
　これだと海鮮ちゅーより、海古やん。
　遠い産地も新鮮とは言えない。
　タイ、ブリカンパチ、ヒラメなら、養殖丼。
　写真で分かるから行く店を決めるのは簡単。
　ただ、本物の海鮮丼を出す店は凄く稀。

　佐伯方面って何故か糸撚鯛が多い。
　釣りで狙いたいのはやっぱり羽太。
　ミッドサマーの昼下がりこそ、
　グルーパーアングリングだな。
　一般的な釣りの常識じゃ羽太は遠い。
　釣れるようになると羽太も普通の魚だよ。

　ハタってどこで食えるんだ？
　みんな大好きコストコに売ってたよ。
　クエタマって白身の切り身。
　クエは超高級だけど漁獲少なし、
　成長が遅く養殖は歩留まり問題あり。
　クエの値段を知らないなら驚くかもね。
　ハタ科最大のタマカイは成長が早く、
　クエとタマカイとを交雑させたのが
　クエタマ。沖縄で養殖を始めた。
　いや、タマカイでも美味しいと思うけど。
　さらに、安さが勝負のコストコでも、
　養殖ものクエタマはけっこう高い。
　割りと台湾産養殖ハタも見かけるけど高い。
　ハタの値段ってそういうものです。

　だから、ハタは釣れば良いんです。

2020.12 昼

・本日の定食 1500円(税込)

　大分県佐伯市鶴見の旅館。
　お昼はランチ営業している。
　海鮮丼は980円。安いなぁ。

　大分の真の魚処、鶴見、米水津、蒲江。
　その一角、九州最東端の旧鶴見町。
　佐伯市内から１番近い。
　清潔で高級感ある雰囲気。
　食堂価格だけど、旅館の味。
　鶴見近海の魚介が存分に楽しめる。

　ただし、その日に何があるかは、
　行ってみないと分からないし、
　漁に出れる日じゃないと、
　期待してはいけない。
　魚が美味しい店なら当たり前。


・本日のおすすめ定食 (4.5)
　朝、料理長が近くの河岸で仕入れた
　間違いない鮮度の地魚の豪華な定食。
　刺身、煮物、南蛮と鶴見の魚が盛り沢山。
　少し珍しい魚や一般的な魚もある。
　釣り師にとっては、まぁ普通の魚で、
　美味しい魚をしっかり選んでる感じ。
　何処にも魚の嫌な風味が無いどころか、
　その魚らしい美味しさ、歯ごたえと香り。
　扱いがちょいと面倒な魚だったり、
　味付けが上品だったり。
　醤油が刺身醤油でなくて、普通のだったり。
　それが旅館クオリティーで頂ける。
　構成は、刺身、煮物、南蛮漬け、酢の物、
　茶碗蒸し、漬け物、ご飯、味噌汁。
　それに、食後のコーヒー付き。
　ご飯は少なめだけど、おかわり可。

　◎+刺身
　　☆鯖
　　　旬の脂乗りに身の締まり。
　　　歯応え、香り、旨味、最高。
　　　本来の関鯖に近い味。
　　◯+鯵
　　　旬の真裏で脂無し。
　　　その中では最も良さそう。
　　　高額店で冬に出されたから、
　　　イラっと殺気立つけど、
　　　1500円なら生暖かい目で見れる。
　　◎+目鯛
　　　モッチリして筋肉質で脂の旨味。
　　　ひしゃげて丸っこい顔、流線形の魚体、
　　　深海の弾丸ファイター。
　　　かかったら、すげー引く。
　　　知る人ぞ知るの美味しい魚。
　　　エボ鯛の巨大版、
　　　ネバつきまで知ってたら大したもの。
　　◎鰤
　　　寒が入り、鰤の臭みが消え、
　　　脂乗りと身の締まり。
　　　鰤は何故か冬だけとても美味しい。
　　◎+鯛
　　　強い味の刺身の中で、落ち着いた
　　　ホンノリした甘さ。
　　　やっぱり鯛が１番好き。
　　◯鬢長
　　　白くトロリとして、脂多い。
　　　胸鰭が長いからビンチョウマグロ。
　　　少し珍しいけど一般ウケ味。
　　　都会もんの為の予防線かな。
　　◎藻烏賊(ﾐｽﾞｲｶ､ﾊﾞｼｮｳｲｶ､ｱｵﾘｲｶ)
　　　推定300gの小さめ。
　　　このサイズが美味しい。
　　　少し寝かせて甘味、安定の美味しさ。
　☆煮物
　　糸撚鯛(ｲﾄﾖﾘﾀﾞｲ)の煮物。
　　大分では割と普通の魚だけど、
　　都会ではけっこう高級魚。
　　癖の無いホッコリ味の白身で、
　　テクスチャーしっかりめ。
　　とても煮魚らしい味がある。
　　扱いが難しいのに、綺麗な味。
　◯+南蛮漬け
　　ゼンゴ(豆鯵)の南蛮漬け。
　　大分の郷土食と言っても良い、
　　ポピュラーな酢の物。
　　普通、頭ごと食べる。
　　若干甘味強め、骨硬め。
　　もう少し揚げが強い方が好き。
　◯+酢の物
　　イリコの風味が良い。
　◯+茶碗蒸し
　　出汁の風味が良い。
　◯漬け物
　　普通。
　◯+ご飯
　　割と美味しい。
　◯+味噌汁
　　田舎風の白味噌がキリッと。
　◯-コーヒー
　　ご愛敬。
　　すみませんコーヒーにうるさいヤツです。


　鶴見、米水津、蒲江は魚が美味しいな。
　朝獲れで質の良いのを地元の河岸で
　直接仕入れて、すぐに調理。
　都会じゃ絶対に無理な味。
　それが分かるかは食べる人次第。
　刺身にも新し過ぎる魚の煮物は、
　ものすごく美味しい。

　鯛でも平目でも、釣って来たら
　煮つけたくなるヤツです。