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息子、帰郷す。
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ホテルのイン
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先付けなど色々
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先付け５品
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海老に鯛に鮪
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村上牛握り
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村上牛低温ロースト
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ほら、きれいでしょ？
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アワビのステーキ
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アワビの断面
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釜で炊いた岩船産のコシヒカリ
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店舗情報（詳細）
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店舗基本情報
| 店名 |
汐美荘
|
|---|---|
| ジャンル | ホテル |
|
予約・ お問い合わせ |
0254-53-4288 |
| 予約可否 |
予約可 |
| 住所 | |
| 交通手段 |
JR村上駅から車で10分 村上駅から2,283m |
| 営業時間 | |
| 予算（口コミ集計） |
￥20,000～￥29,999
|
| 支払い方法 |
カード可 電子マネー不可 |
席・設備
| 個室 |
無 |
|---|---|
| 禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
| 駐車場 |
有 |
メニュー
| ドリンク | 日本酒あり |
|---|
特徴・関連情報
| 利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
|---|---|
| ロケーション | 景色がきれい、海が見える、ホテルのレストラン |
| ホームページ | |
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
|
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僕たちは休みをとって僕の郷里、新潟に来ていた。
４歳の息子は初めて新幹線に乗り、ほぼ初めて僕の両親と対面した。
（対面したのは実は３回目であるのだが、彼自身覚えていないだろう）
昨年や一昨年の息子は、オムツも外れておらず、
それに加えて僕に似て人見知りで非常に神経質な性質であったから
新幹線に乗っての帰郷などとんでもないことだった。
折角、僕の実家に来たはいいが悪夢になってしまうこともあり得えた訳だ。
なかなかそれを説明しても両親に分かってもらえず、
いちいち落胆させたように思う。
愛情とはかくも難しいものかとこちらの
胃に穴が開くんじゃないかと思うくらい、悶絶した。
ただ、息子はこの一年で肉体面と精神面で飛躍的に成長を遂げた。
友達といろいろな遊びをしたり、よその大人にも愛想を使えるようになり、
様々な人たちに言葉を投げかけるまでになった。
自分が言葉を使ってコミュニケーションが出来て、
その他に自分ができることを理解し始めたのだと思う。
（ボール投げ、ケンケンパ、かるた読み、ひらがなで手紙を書く、
神経衰弱などのトランプ遊びなどかな…笑）
それが自信につながっている、とても良い時期なのだ。
これで漸く僕の郷里に連れて行けると思ったものだ。
新潟駅の改札口で待ち合わせをしていたが、肩車で登場した息子に父は驚いていた。
「大きくなったね」 「うんっ！」
「じいじだよ」 「うんっ！」
息子は僕を馬に見立ててまるで武将のように振る舞う（笑）
「ちょっと右、見えないってばぁ！」「ブルトーザーの抱っこは？」と注文が飛ぶ。
「お世話になるよ」 「久しぶりだね」
昨年１１月に骨折した母を見舞って以来だからほぼ１年経った。
その間に飼い犬がほぼ１８歳で大往生をした。
それから少しの間、ペットロスなのか、
「まあ、いつまで生きるか分からんが、なんとかこなしていくよ」
といった、終わりまでの人生を淡々とやっていくよ、みたいな言動が増えていた。
子育てが終わったからその代わりの子どもだ、と犬を飼い始めた父母だから、
８月に入っての犬の死で、僕は妙な胸騒ぎがしていたのである。
１日目の両親は、いざやってきた孫の存在にどうしてよいか分からない
右往左往しているような素振りをしていたが、
息子の子供らしい天真爛漫さを目の当たりにして愛を持って受け止めることにしたのだろう。
ご飯を食べて、花火をする段になると
もう数年のブランクを感じさせない孫を可愛がる祖父祖母になっていた。
初めての花火に息子は歓声をあげて、火花の散るさまを脳裏に刻みつけたようだ。
２日目は午前中はゆったりとしてみんなでシャボン玉を吹いていた。
息子は吹くと吸うとなんとなく区別しながらぷかぷかとシャボンを吹いていた。
僕は大きいシャボンを作りながらせっせとシャボンの吹きかたを伝授していたが、
なかなか旨い具合にはいかなかったな（笑）お昼ご飯はコロッケを挟んでコロッケパンにした。
その後は昼寝をしたり、両親とは近々の話をしたりした。
両親は、夕方に瀬波温泉での宿泊を準備してくれた。
今回の「汐美荘 はまなす」での食事はその時の夕食だった。
岩船港や村上で獲れた食べ物が勢ぞろいである。
まだまだ新潟は米と酒しか知られていない。
村上牛や佐渡沖のマグロ、粟島の鯛、日本海の烏賊、洋梨のル・レクチェ、ぶどう、もも、梨、
スイカ、メロン、地のものという以上に東京にありふれているものが多いので、
東京から来た人で何が目新しいのか分からないという人もいるが、
テーブルの上のも食べ物が全部新潟県で賄われているという事実に驚く人も数多い。
「先付け ５品」
「お造り」
「村上牛のにぎり」
「蟹酢」
「村上牛の低温ロースト」
「鮑のステーキ バジルソース」
「釜焚きご飯 岩船のコシヒカリ」
「デザート」
ビールを１本だけ頼むと妻とシェアした。
両親は日本酒やら焼酎やらつけさせようとしたらしく
「お飲物は？」ということをしきりに聞かれたが、それだけにした。
あとはどうにも酒を飲もうという気が起きず、両親の配慮に胸がいっぱいになった。
料理も、なかなか美味しかったのである。
帰京の日は昼飯まで一緒だったのだが、両親には帰る瞬間まで孫を堪能してもらった（笑）
抱っこしたり、ボール投げをしたり、階段を昇ったり降りたり、
息子に手紙を書いてもらったり、手をつないだり。。。
帰りの新潟駅で息子と手をつないだ父の姿を後ろから見た。
僕はカメラを回しながら涙が止まらなかった。
ポンコ。