良い雰囲気 ＆ 良い温泉 : 清廣館

　なお，昼（朝食メイン）の評価は以下のとおりです．
【昼】
総合　　　　　４.２
料理・味　　　３.８
サービス　　　４.５
雰囲気　　　　４.５
ＣＰ　　　　　４.０
酒・ドリンク　ー


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　『日本秘湯を守る会』会員の宿で，以前からチェックしていました．ただ，自宅からそれほど離れていないため，なかなか宿泊する機会がありませんでした．　
　今回，会津方面に列車撮影に行った際，かなり強引ですが，こちらに宿泊する予定を入れました．

　約１週間前に，宿のホームページを通して，「１泊２食付（1部屋２人利用）１３,０００円コース（消費税別・入湯税別）」を予約しました．

　チェックインしたのは日曜日の１６時頃で，チックアウトしたのは月曜日の９時頃です．

　宿は，国道２９０号から出湯温泉方面に入り（県道３２９号線），ほぼ突き当たりの左手にあります．ちなみに，突き当たりは『華報寺』と『華報寺共同浴場』です．

　木造３階建ての建物は国登録有形文化財に指定されており，非常に重厚な外観です．しばらく見入ってしまいましたね．
　軒下にぶら下がった塩引き鮭が良い感じでした．

　なお，建物の斜向かいあたりに５〜６台分の専用駐車場があります．また，少し離れた場所（徒歩１分くらい）にある出湯温泉共同駐車場も利用できるようです．

　館内は，１階の玄関・ロビー・食堂は和モダンな感じにリノベーションされています．また，風呂・トイレ等にも手が加えられています．
　２〜３階は昔のままなのかな・・・外観同様，重厚な雰囲気でした．くたびれた部分もありますが，清潔に管理されており，建物に誇りをもっていることが十分に伝わってきます．
　館内の至る所に生花が飾られており，非常に好印象でした．

　若女将と若旦那に接客していただきましたが，２人とも気さくかつ丁寧で，これまた非常に好印象でした．

　当日の宿泊客は，自分たちだけだったようです．


【客室】
　裏庭を望む２階の和室に通されました．玄関（踏込）・１２畳間・広めの広縁で構成されており，落ち着いた雰囲気です．
　欄間や明かり窓等には様々な装飾が施されており，なかなか楽しかったです．また，広縁側の窓ガラスが軽く歪んだ『昔のガラス』で，レトロ感満点でした．
　洗面台・エアコン・テレビ・ポット（湯・冷水）が設置されていました．トイレは付いていませんが，客室の近くに男女別のトイレ（モチロン水洗です）があるので問題無しです．


【風呂】
　裏手の内階段を下った１階に２つの浴室があります（内風呂のみ）．
　自分たちが利用した浴室は，床・壁・湯船がヒノキ造りで，清々しい香りが素晴らしかったです．温かみもありますね．
　湯船は３〜４人が同時に入れるくらいの大きさです．プラスチックボードで蓋がされ，客が蓋の開け閉めをするようになっていますが，温泉の劣化・温度低下を防ぐためには仕方が無いでしょう．
　源泉は３０度前後とのことですが，適温に加温されたものが湯船の底から少しずつ湧き出しています．モチロン掛け流しです．無色透明・無臭で大きな特徴はありませんが，優しい浴感で長時間浸かることができます．温泉が新鮮なので，身体の産毛に細かい気泡がビッシリ付きました．

　隣の『華報寺共同浴場（２００円）』も湯船の底から温泉が湧き出しています．湯の温度は低めですね．解放的な雰囲気で，朝から地元の方々（主に年配の方）で賑わっていました．
　こちらものんびり浸かることができるので，時間のある方にはオススメです．


【夕食】
　ロビー脇の食堂が会場になっています．２〜４人がけのテーブル席が１０卓くらいあったかな．
　自分たちの食事時間は，１８時〜１９時５０分です．

　献立は約１５品で構成されています．はじめに食前酒（またたび酒），先付（鴨燻製・胡麻豆腐・イカの塩辛），天然キノコのおろし和え，氷頭なます（氷頭は軒下の塩引き鮭のモノとか），茹でエダマメ，手作り刺身こんにゃく，刺身（カンパチ・タコ・サーモン），茶蕎麦，天然キノコ入り寄せ鍋（固形燃料コンロ），ハクサイ漬けが並び，後から茶碗蒸し，イワナの塩焼き，海鮮と野菜のホイル焼き，五分づき（七分づきだったかも）ご飯，あら汁，デザート（ブルーベリーのムース）が運ばれてきました．なかなかの盛りだくさん，そしてボリュームです．
　献立全体としては『温泉旅館の王道』といった感じで平凡ですが，それぞれの料理はキチンと作られており，好感がもてました．全体的に薄味で，甘さ控えめのカラリとした味付けです．
　滋味深く冷酒との相性バツグンの「天然キノコのおろし和え」，プルプル・クニュクニュの食感が楽しい「手作り刺身こんにゃく」，上々の焼き加減でホクホクの「イワナの塩焼き」が特に印象に残っています．

　なお，飲み物は，地ビール「ほろよいビール（ラガー）」と，地酒の冷酒「越乃景虎ひやおろし」，「菅名岳ひやおろし」，「鶴の友 純米酒」，「越の鶴 プレミアム無濾過純米」をいただきました．地酒は，飲み比べると違いがハッキリわかってオモシロイですね．
　若旦那が日本酒に詳しく，いろいろ興味深い話をうかがいました．また，若旦那の晩酌酒（長野の酒；銘柄失念）をご馳走していただき，非常にウレシかったです．その酒も個性的な味わいで旨かった！


【朝食】
　夕食と同じ会場でいただきました．
　自分たちの食事時間は，８時２０分〜８時４５分です．

　家庭的なオカズ満載で，好感がもてました．マイルドな酸味の「おからのサラダ仕立て」，深みのある味わいの「半熟卵の味噌漬け」，ご飯との相性バッチリな「鮭の焼き漬け」が印象に残っています．あと，程よい噛み締めのある五分づきご飯が旨かった！
　食後にはコーヒーをいただいて，大満足でした．


　こちらの宿，雰囲気・温泉が自分好みで，かなり気に入りました．もっと早くから訪問しておけば良かった．
　次回は，山菜の時季におじゃましたいですね．


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　この時季，五頭温泉郷（出湯温泉・今板温泉・村杉温泉）では，『瓢湖行き早朝の白鳥に会いに行こう』という企画が実施されています．五頭温泉郷の旅館の宿泊客限定で，早朝の瓢湖へ送迎バス（無料）が運行されます（前日１８時までに要予約）．
　瓢湖から飛び立つ白鳥の姿を間近に眺めることができ，テンション上がりまくりです．オススメですよ！