今や堅実な人気店に : らーめんキラリボシ

2021年7月
「キラリ塩ラーメン780円」
　平日ランチタイム、扉を開けて驚いた。カウンター、テーブル席のすべてに客がいる。この店に通い始めてから、初めて見る光景だ。十分な客入りじゃないか。あんまり長くボーっとしてもいられないから、振り返って券売機と向き合ったが、実は感慨に包まれていた。旨いラーメン屋だからもっと客に来てほしいと書き続けてきたが、リピーターが着実に増え、堅実な中堅店にふさわしい人気ぶりになった。やったね、店主。一昨年あたりは、まだ私が一人客ってこともちょいちょいあったんだが。
　キラリ塩ラーメン、今日も旨い。すっきり塩味に魚介やエビのダシが溶け込んでいる。そういえば、今日通された小上がり席に着くのは初めてだ。いよいよ店のキャパシティーをフル活用してお客に対応できるようになったんだなあ。しみじみ。割と広めの店だったので、C0vid-19対応を取りやすかったのもラッキーだった。今日も、四人テーブルに1～2人ずつ案内して、ラーメン屋にしてはゆったりめのスペースを確保できていたからね。
　帰り際、出口近くに立ってお辞儀する主人に「お客さんいっぱい入るようになりましたね」と声をかけようかと思ったけど、やめておいた。店主、あんたの実力に世間が追い付いたんだね。

2021年4月
「キラリ醤油ラーメン 税込780円」
　本年三回目の来店(同じラーメンばかりレビューするのも気が引けて先月分の塩はレビュー・スルー)。濃厚塩とキラリ塩が好評なこちらのお店だが、今日は「キラリ醤油ラーメン」を券売機で購入。ここの醤油はちと個性的なんだよね。タレにバルサミコを使っているのでヨーロピアンな香りがするのさ。
　おや、今日は鰹節風味が強い気がする。いや、香りが無いから宗田節かな。今でもちょっとずつ研究してタレを変えたりしてるのかな。スープの方を変えているのか？何にせよ、魚介系のバランスを変えたような気がする。スープの濁りが記憶より濃い。より和風になった。
　麺が旨いのよ。16番太麺かな。柔らかく弾力のあるモチモチ麺。二種のチャーシューも印象的。丸く成形してスライスしたもの一枚と、親指くらいの大きさに四角く切り分けた小片が二個。…今日も満足してごちそうさまでした。すっかり中堅店として安定してきたこちら、また来まっせ。SDGsじゃないが、持続可能な未来図を描いて、これからも頑張ってください。応援してまーす。

2021年1月
「キラリ塩ラーメン 税込780円」
　個人的に全力口コミで応援しているお店。なぜなら、旨いラーメンを出す店なのに、実力に見合った人気になっていないから。少しずつ知名度が上がってきてはいるが、covid-19流行の逆風を乗り切って新年を迎えているのか。しばらく行っていなかったので心配しながら今年初訪問。
　平日昼、やや遅い時間に少し離れた駐車場前を通ると、二台分の駐車スペースは埋まっていた。むむ、客ゼロ状態ではないようなので一安心。そのまま通過して長岡駅周辺に駐車し、徒歩で店まで戻る。扉を開けると、おお、お客がいっぱい来てる。券売機でスッキリ系の「キラリ塩ラーメン」を買ってカウンター席へ。テーブル席がふさがっていてカウンターに座るのは初めてかも。発券番号31…。これまで来た中では一番大きい数字だ。リピーターが増え、確実に客数を増やしているじゃないか。
　16番太麺をほおばり、ひいきの店の繁盛ぶりが素直にうれしいラ馬鹿一匹なのであった。(でもみなさん、まだまだ席待ちになるほどじゃないから遠慮なく来店してね。)

2020年7月
「キラリ塩ラーメン 税込780円」
　今年に入って5回目の来店。「ここは旨いぞ」と方々で言いまわっているが、その後の感想を聞いてみると「実際旨かった、また行く」とリピーター化してくれる人が多い。
　本日は「キラリ塩ラーメン」で。発券番号17、後客3。平日としてはまずまずかな。実力店だから、このままの人気で定着してほしいところ。そしてリピーターの客足が鈍くなったら、つけめんか冷やし麺を季節限定で出す…なんてえ予定でいかがでしょう。つけ麵だったらピリ辛にして、長岡野菜の『かぐら南蛮』を使ったりするとテレビ取材が来やすいんじゃないかなあ。ネーミングも考えてますぜ。かぐら南蛮のホロホロッと辛い特徴を表現して「ホロ辛つけ麺」。…いやいや、全部心のつぶやきだからお店の人には聞こえてないけどね。と、相変わらず妄想大魔王のくわもちなのであった。
　キラリ塩、食べ慣れたせいか全く気になるところが無い。特に麺がいい。この柔らかく弾力のある太麺がとっても心地よい。スープのバランス言うことなし。スッキリしながら深みのある味。え？あなたまだ食べてないの？いっぺん食べてみてよ！(って昭和のベタな応援)

2020年5月
「キラリ醤油ラーメン 税込780円」
　緊急事態宣言下で気にかかるラーメン屋として、どうしても浮上するのがこちら。こんなことになる前から今一つの集客力だったので、ダメージを確かめておかねば。何か力になりたいと、GW開けに来店。券売機で「キラリ醤油ラーメン」を購入。
　店内には私一人。三密も何もあったものじゃないなあ。発券番号は4、平日とはいえこりゃ苦しいなあ。と内情を察したつもりでいると、後客3名が相次いで来店。営業を確かめる電話もかかってきている。食べ終えるまでに、なんと合計11人が来店した。確実にリピーターを増やしている。目立つのは女性客の多さ。女性一人客や、徒歩圏の職場からグループで来店したと思しき客もいる。落ち着いた店の雰囲気がいいし、何よりラーメンの味が確かだからだ。
　キラリ醤油着丼。節系(鰹節、宗田節)の香がたちのぼる。でも何か華やかなふくらみのある香りだ。券売機に各メニューについての簡単な紹介があったが、それによると醤油だれにはバルサミコを使っているらしい。たぶんそのせいだ。バルサミコは味の面でも、酸味は消えて、単なる和風じゃなく華麗なふくらみというか奥行きが出ている。
　というわけで、塩・濃厚塩だけでなく醤油も食べてみてほしい。席数は多いので、近隣の徒歩圏の皆さんにどんどん来てもらっても、まず三密状態にはなりっこないので、是非遠慮なく来ていただきたい。マスクはしてね。

2020年3月
「濃厚塩ラーメン 税込880円」
　新型コロナウィルス感染予防のため外出を控える人が多く、飲食店は苦戦していると聞く。さぞかし心細かろうと、マスクをして妻と来店。二台しかない駐車場は、案の定あいている。せめて二人分の客として盛り上げようと扉を開ける。先客1名。
　券売機で濃厚塩ラーメンを買った。発券番号14か。テーブルに着くと先客が帰り、このまま他の客が無かったら、帰りがけに麺のことでも質問してみようかなと、胸中に呟く。濃厚塩の白湯スープは、南魚「惣衛門」や長岡「ジョウモン」に比べると豚骨の割合が少なめで、魚介風味が豊かだ。そしてやっぱり、やや平打ちの16番太麺が旨い。柔らかいのに反発力がある。
　と、後客来店。家族連れが連続して来店し、後客はその後11名も。ありがたや、ありがたや。皆さんオーダーは濃厚塩か濃厚醤油。ううむ、こういう傾向をしっかり把握してくれたまえよ、ご店主。忙しそうだし、話しかけるのはまた今度にします。
　健闘を祈る！皆さんも、マスクご着用で是非ご来店を。

2020年3月
「濃厚醤油ラーメン 税込880円」
　私が今最大限に口コミ宣伝しているキラリボシさんへ五回目の訪問。駐車場へ回っていくと、二台分スペースが埋まっていた。そこでがっかりせず、よし、先客２人以上いるじゃん、と喜ぶ始末。駅裏に駐車して5分ほど歩いて出直し。
　うむうむ、赤い幟二本で「ラーメン」「営業中」とアピールしてる。いいぞ、とまるでお店のプロデューサー気分でうなずく。(←勘違い野郎スミマセン)
　入口すぐの券売機で、未食の「濃厚醤油ラーメン」を買う。通し発券番号28か。日曜なんだから午前中に40人は来てほしいところだなあ。よし、もうひと頑張り口コミするぞ、とひそかに決意。店内先客5名。後客4名だった。皆さん、まだ楽々スッと席につけますよ。行列できてからじゃ遅いよ。(←ミエミエのあおりでスミマセン)
　濃厚醤油ラーメン着丼。16番太麺が旨い。プニプニして柔らかいのに弾力があり伸びにくい。柿ポリフェノール入り麺じゃないかなあ。この麺、好き。
　スープはライトな乳化豚骨と、魚介の強い旨み。魚介の旨みの主成分は、多分エビともう一種類。鰹節やイワシ煮干じゃないヤツ。サンマ節かなあ。サバの味に近い気がするんだけどそんなにクセが強くないしなあ。マー油が浮かび、キクラゲ細切りと玉ねぎみじん切りの食感が楽しい。
　ということで、みなさんもぜひ味わってください。塩か濃厚塩を三回くらい食べたら、濃厚醤油も個性的だよ。(←リピーターになる前提で勧誘してスミマセン)

2020年2月
「キラリ塩ラーメン税込750円」
　開業時から年1ペースで足を運んでいるが、今日はかなり評価アップの印象だった。濃厚じゃない方の「キラリ塩ラーメン」を券売機で購入。先客なし、店を出るまで後客一人のみ。日曜でこの客入りはかなり厳しい。ラーメン屋であることを主張しないオシャレな外観、駐車場が二台分しかなくしかも店から離れていること、駅からひと気のない方へ5分ほど歩く必要があること等、マイナス条件がことごとく響いている感じだ。まあ本人の主義もあるだろうから仕方ないが、目立つラーメンの幟を複数立てる、派手なポップや張り紙で看板メニューをアピールする等、お金をかけずにラーメン屋らしい入りやすい感じにイメージチェンジすることは、比較的容易なのだが…。洗練されたスタイリッシュなラーメン屋、というコンセプトは、4年以上たっている現在、はっきり言って失敗したのだ。失敗を潔く認め、プライドなんてものを振り捨てる必要があると思う。余計なお世話だが。
　だって惜しいのだ。このまま埋もれていくには惜しすぎるラーメンなのだ。今回塩を食べたが、開業時よりグンと進化している。麺は16番太麺。推定加水率40%超の超多加水タイプ。柿ポリフェノール入り麺かと思うくらいのモチモチ感。グミのようなプルプル感さえ味わえる官能的な麺なのだ。
　スープはスッキリ。ゴチャゴチャしていた風味を整理して、鶏、豚骨、煮干、昆布のバランスを調えてある。足し算だけでない引き算発想も、店主は身に付けたのだろう。この塩ラーメンの仕上がりなら、他の三種類のラーメンも食べるまでもなく間違いなく旨い。
　長岡市「ふうらいぼう」六日町「奥右衛門」と肩を並べるレベルである。
　あー、テレビ局の一つでも取材に来てやってほしい。

2018年6月　濃厚塩ラーメン 850円
　開店時は限定20食だった濃厚塩ラーメンを定番化。ついでに濃厚醤油ラーメンもメニューに追加した。あれこれ文句をつけてしまうのだが、味は十分標準店以上の良店。未食の濃厚塩ラーメンをオーダー。
　開店時は850円という値段を高く感じたが、今となってはごく普通の価格設定となった。無化調主義の店としたら、まずまずの納得できる値段だ。で、麺はプリッとしてツルツル食感の18番中麺。推定加水率35%の多加水タイプ。
　スープは、それ程くどくない豚骨白湯ベースで、魚介ベースのスープとのダブルスープ。適度な濃さで、ちょうどいい。アミエビが入ったり、どうもいろいろ入れ過ぎで味が少しとっ散らかっているが、標準点は超えているのでおいしくいただける。二種のチャーシューも旨い。
　あと、お店にはやや気の毒だが、場所が目立たなく駐車場が1台のみということで、週末の昼と言っても席に余裕があるのがありがたい。スッと行っても、いつも待たずに席に着ける。とっても使い勝手がいい店だ。いくらなんでももう少し流行っていいんじゃないかと思うので、あと少しだけ、お客さん、来てください。すっきり系と適度なこってり系と、どちらもかなりおいしいですよ。

2017年6月　醤油ラーメン 750円
　二度目の今回は醤油ラーメンを食べてみることに。サバ節とサンマ節とホタテ貝柱などのの水出しダシと、動物系のダブルスープだという。まあ、確かにそんな味だ。だがバランス重視なのか、とにかく特徴がない。
　麺は18番中麺。加水率やや高めで白っぽい麺。食べ応えのある感じ。
　グッとくる引きを作れば、少々不便なところにある店でもはやるので、まだまだラーメン自体に改良の余地ありだと思う。変化を恐れないでほしい。「いち井」だって、コロコロ味を変えてきたのだ。

2017年6月　「塩ラーメン」750円
　駐車場は道を挟んだ一軒奥に一台分だけ。駅から歩いた方が無難だ。入ってすぐに券売機。塩オシらしいので塩ラーメンを購入。750円。ダシは豚骨と鶏と鴨からとっているという。鴨？それに魚介は十種ほどを混ぜ合わせているという。うーん、ちょっとマニアックだなあ。一般客にはうるさがられる危険性があるかも。
　確かに、見た目は少し濁る程度のスープだが、変わった風味がする。鴨？はよくわからない。魚介については、鰹ではないし煮干しでもないしあごでも鯛でもない感じ。貝類のコハク酸を一番強く感じる。私はまずまず好きな味。
　麺は18番やや平打ち。強い弾力がある。塩、しょうゆのレギュラーメニューは清湯風だが、限定十食で白湯仕立ての「こってり塩」もある。こちらはマー油がかかり、見た目から大体想像のつく味。男性客に広く好まれそうだ。
　駐車場が一台分だけなこと、駅から微妙に離れていること、味の組み立てがちょっとマニアックなことが心配の種だが、頑張って繁盛してほしい。