いずみやのおまんじゅう・・・２ｎｄ : 和泉屋菓子店

20180911
そう、9.11の日である。
思うところはある。
何を以て正義となすか、主体によって変化するものに対して、絶対正義は存在しない。
だからといって、一般人を巻き込むことは許されない。
彼らになんの落ち度があって、なんの罪がある事か？
大国に対する小国の「蜂の一刺し」というならば、真珠湾だって同じだ。
だが、これ以上はいけない。だから、思うところはあっても、これまでだ。

だから、甘いものを食べようと思う。（えっ、関連性は？）

新潟市南区（旧白根市）の商店街のいずみやさんに寄る。
今日も「笹周」さんに振られた。もういけずやわ。

既におかみさんが店内に居た。
入った出入口の上にセンサーがあって、店奥からチャイムが
ひっきりなしに鳴っているのが聞こえる。
ごめん、どいたら止まるけど、食べたいものが遠ざかる。
だから、鳴りっぱなし（笑）

取り敢えず、この前買わなかったまんじゅうなどを買おうと思う。
表のショーケースの「こくとうまんじゅう」に「うすかわまんじゅう」。
店内のケースの上の「くるみ大福」、ショーケースの中の「かりん糖万十」、「目玉だんご」。

「この前はこっちからいただいたので、今日は取り敢えず左からいきます。」
「甘いものが好きなんですか？」
「好きですよ～」
「お酒は？」
「晩酌はしません」
などと会話を楽しむ。

「「つるの子」は黄身餡？」
「そうですよ」
「この目玉だんごってどうなっているんです？」
「こしあんをしろあんで包み、鉄板で焼いたんです。お茶会などで使われてますよ」
へぇ

「ちなみに、ここでは「中華まんじゅう」は作ってます？」
「あぁ、あれですね。うちでは作っていないんですよ」
やはり。残念無念。

お礼を言い、店を辞す。
ガラスに貼られた手書きの「ご注文承ります」の「ます」が□に／とはまた何とも（笑）

店の一角に福助人形とエアープランツ、そしてゼンマイ巻置き時計が据えてある。
年季の入った福助人形と置き時計。そこにエアープランツとは・・・面白いね。

さて、実食。

こくとうまんじゅう
生地に黒糖が練り込まれているまんじゅう。
中のあんこはこしあん。
黒糖はあまり感じないが、中のあんこはさらりとした甘さでしつこくない。

うすかわまんじゅう
うすかわとは言いながら、側面や上部の生地の厚さは6mm、底部が3mm。
頭頂部に小豆、中はこしあんである。これも甘さ控え目で幾つか食べられそう。

くるみ大福
大福の餅の部分に砕いたクルミが入る。
中は粒あん。あまりしっとりしないあんこである。
クルミの食感が非常に良い。

かりん糖万十
こくとうまんじゅうを油で揚げたようなまんじゅう
あんこよりは生地の甘味が感じられる。
中のこしあんはあまりしっとりしないあんこである。

目玉だんご
こしあんをしろあんで包み、くずで全体を包む。鉄板で焼いて焼き目を入れている。
上品な甘さかな～と思ったら、こしあんしろあんの相乗効果でかなり甘い。
流石にお茶席に供されるお菓子である。
今迄の中で一番甘いかも知れませんね？

もうね、口の中が甘々なんですよ。
甘々なんて、新婚夫婦だけで結構、御馳走様。
でね、すぐに冷めちゃうの・・・って、俺結婚してないや（笑）
じゃあ、甘々なんて、恋人同士だけで結構。
でもね、いざ冷静になると、よくもまああんな事を・・・（赤面）
あんなことやこんなことも・・・身に覚えのある方はよく分かると思いますよ？
（自主規制）
これ以上はいけない。

疲れた時には甘いものを。
甘いものは、人の心をほぐしてくれます。
甘いものは、幸せにしてくれます。
甘いものは、血糖値が（これ以上はいけない）

なにものも、度を過ぎるとえらいことになります。
中庸が肝心。適切適度。

口の中が甘々だ。適度な個数にすれば良かった。
ちょっと食べ過ぎ。
お茶お茶。
「お～い、お茶」の「お～い」も最近は物言いが付くんだとか？
なかなか堅苦しい世の中になりました。
そんなにびくびくしながら生活するなんて、よりストレス社会。
甘いものでもたべて、ほっこりしましょ？

20180828も、雨・・・
夏は終わるのに、雨は無いでしょう・・・
あれ鈴虫が鳴いている。ちんちろ ちんちろ ちんちろりん（それは松虫や）
少数精鋭で外仕事。

帰り道、新潟市南区（旧白根市）の「笹周」に寄ろうと回り道。
あれ、今日もシャッター下りている。残念。何回振られたか・・・

旧白根市の商店街を南下、商店街がそろそろ終わりかけのところに
お菓子屋さん？？

慌てて脇道はいって一方通行に悩まされ、元の商店街通りに出て、
戻って銀行の駐車場で転回して店先へ。ややこしいなぁ。

さて、店の名前は「いずみや」
で、道に面した、ショーケース（ショーウインドー？）には
まんじゅうやら串団子やら、おこわが並んでる。
店内のショーケースはフルーツケーキやチョコケーキ、
かりんとう饅頭、くずまんじゅうなどが並んでる。

しばし悩む。中華まんじゅうが欲しいんだけれど・・・
ないものはしょうがない。作ってないんだから。

ショーウインドー？を見る。
うん？シソまんじゅう？抹茶まんじゅう？
知らん。
みそまんじゅうに紅白の麦まんじゅう、黒糖まんじゅう、うすかわまんじゅう、
下の段には串団子、栗おこわ、豆おこわが並んでいる。

あぁ、おこわ食べたい・・・
でも甘いものが食べたい！
意を決して店内へ。
奥から「はーい、今行きまーす」
え、何も言ってないんですけど？センサーチャイムとかあった？
恐るべし、我に気取られずに来客を知らせようとは！

そんなことはどうでもよい。
おかみさんに欲しいまんじゅうを告げる。
するとどこかからお歳を召した女性が入店。

「おこわは美味しいですか？」（我ながら失礼な質問だわ）
「美味しいですよー」
「うーん、今度にしますわ」（豆おこわ食べたかった・・・）
すると先の女性が
「おこわ下さい」
「何おこわ？」
「豆」

くっそー！俺の「豆おこわ」を（別に自分のおこわではない）
「いくつ買います？」
「ふたつ」
おのれー、全部じゃねーか！！

気を取り直して、帰路につく。

さて、実食。
・シソまんじゅう
　シソの細切れが生地に練り込まれている。風味が仄かに感じられ、中は白あん。
・抹茶まんじゅう
　抹茶の風味が生地から感じられ、中はつぶあん。
・みそまんじゅう
　みその風味は弱いかな？中はしろあん。上のゴマはあまり感じなかった。
・麦まんじゅう（紅白）
　昔懐かしい麦風味。中はこしあん。

まんじゅうそのものが、昔からある菓子舗では必ずと言って良いほど並んでいる。
それでもせいぜい、みそまんじゅうとか黒糖饅頭とか？
こんなにも多い種類のまんじゅうを作っているかと思うと、凄いことである。
それも、このまんじゅうは、真空パックでは無い。
敷物をしいて、饅頭を蒸し、それを薄手のビニールで巻いただけのもの。
絶対に日保ちがしないものである。
串団子すら、１本売りするくらいだから。

美味しいもんは早めに食べれ。かってー（固く）ならんうちに。腐らんうちに。
昔、ばあちゃんに聞いたことがある様な、そんな言葉を思い出した。

そんな昔聞いた言葉を思い出す様な、なにか懐かしいまんじゅうである。
格別に美味いわけでは無い。
でも、麦まんじゅうは子供の頃を思い出すまんじゅうだった。
紅白まんじゅうって、特別な時しか貰えない、特別なまんじゅうだった。

そんな、滅多に食べることが出来なかったまんじゅう。
お土産は温泉饅頭で充分だった。
今でも弥彦とか月岡とか村上とかの温泉饅頭は食べたいと思う。

今じゃやれパティシエだのガトーだのシャトなんたらだの、洋菓子ばかりで
綺麗なお姉ちゃん達がコネコネしたケーキが並ぶ訳だ。
渋いおやじがコネコネしたまんじゅうなんて（笑）

味覚とかは、子供時代に味わったものに影響を受ける気がする。
まんじゅうだって、カステラだって、あの当時は高級品だった。
砂糖が高かったんだから。３ｋｇ1000円で安かった、と覚えている。
だから、あの当時甘いものは高級品なんですよ、きっと。
昔の田舎じみた激甘の和菓子は今は激減したけれど・・・

紅白まんじゅうを見たら、小さな白い箱に熨斗がつけられていて、
その中に子供ながら大きな紅白饅頭がででん、と２個並んで入っているのを思い出す。
そして、だれがどっちを食べるかでケンカ（笑）

普段は思い出さないことを、昨日の様に思い出す。
食べ物と記憶って連結するところが凄い。

良い収穫だった。まんじゅうといい、思い出といい。

御馳走様でした。
今度はおこわを買うぞ！