料理が旨く居心地が良い（再訪） : フレンチ食堂 ブラッスリーポー

　２０１６年３月．
　以前から気になっていましたが，なかなか訪問できずにいました．というのも，昼時はいつも駐車場が満車だし，夜はクルマを出すと酒が飲めなくなるので．
　今回，若い友人にクルマを出してもらい，ようやくおじゃますることができました．土曜日の１８時２０分頃です．

　店は，通称『大堀幹線』沿いにあります．県道４４号線との交差点の近くです．
　以前は，同じ場所で『弐侍元』というラーメン屋が営業していました．もう３年くらい前になりますね．

　Ｌ字形の建物（２階建て雑居ビル）の１階東側が店舗になっています．
　レンガ壁と赤い日除けがシャレた感じで，大きな窓からは店内がよく見えます．隣の店の『整体』や『アロマトリートメント』の幟が目立ちますが，そこはご愛嬌ということで（笑）．
　建物の前に１６台分の駐車場（共同）がありますが，狭くてちょっと駐めづらいですね．

　店内はオープンキッチンになっており，キレイな調理場が見えます．２人がけのテーブル席が５卓（席間がやや狭いです）と，４人がけのテーブル席が２卓，あとカウンター席が８席ありました．
　内装は木材が多用され，あたたかく落ち着いた雰囲気です．肉を焼くイイ匂いが漂っていました．

　シェフのご主人と奥様（？）の２人で切り盛りされていますが，いずれも若い方です．奥様は可愛らしいですね．テキパキとした接客で，好印象でした．また，シェフには，会計時に丁寧に挨拶していただきました．

　おじゃました時には，７〜８組の客がいました．中高年の夫婦，若いカップル，女性の２人連れ，家族連れ，おひとりの男性等で，客層には幅がありました．
　自分たちは予約せずにおじゃましましたが，タイミング良くテーブル席に着くことができました．

　ディナーは，アラカルトもありますが，セットが主流のようです．「１名様セット」，「２名様セット」，「３名様セット」があり，後者の２つは取り分けスタイルです．
　いずれも，アミューズ・前菜・メイン・デザート・パン（おかわりできます）・コーヒー or 紅茶（ホット or アイス）で構成されており，当日は，前菜を４種類から，メインを６種類から選ぶことができました．
　値段は，全体的に手頃だと思います．

　２人でおじゃまして，「２名様セット ５６００円」を注文しました．このセットは，前菜およびメインをそれぞれ２品選ぶことができ，自分たちは前菜に「自家製マリネサーモン」と「牛，豚肉とフォアグラのパイ包みパテ」を，メインに「本日の鮮魚料理」と「シュークルートガルニ」を選択しました．また，メインの「自家製ソーセージ たっぷりアリゴのせ １,７００円」を追加しました．
　飲み物は，自分は生ビールとグラスワイン（白・赤）を，クルマを出した友人はノンアルコールビールやジンジャーエールをいただきました．

　料理の出来上がりにやや時間がかかりましたが，客が多かったので仕方がないでしょう．平日の夜が良いかもしれませんね．

　料理は，いずれもボリュームがあり，なかなか旨かったです．店名のとおり，豚肉料理が得意のようですね．
　それぞれの感想を以下に記します．

　アミューズ：豚肉のリエットに，バターと，カリカリに焼いた薄切りバケットを添えたものです．
　リエットはハッキリとした味付けで（塩辛いわけではありません），ニンニクの風味がきいており，ヒールがススミました．

　自家製マリネサーモン：大振りな薄切りサーモンのマリネに，スプラウト・ケッパー・ピンクペッパーをトッピングしたものです．
　サーモンは脂がのっており，とろけるような味わいでした．燻製されていないので，サーモンの旨味・風味がダイレクトに伝わります．ケッパーの酸味・ピンクペッパーの刺激が好相性でした．

　牛，豚肉とフォアグラのパイ包みパテ：厚切りのパテに，生野菜（ベビーリーフ類・プチトマト）とピクルス類（ダイコン・レンコン・ニンジン）が添えられています．
　肉がミッシリと詰まっており，食べごたえがあります．肉と一緒に入っている干しイチジク（？）の甘みと種子のジャリッとした食感が良いアクセントになっていました．　

　本日の鮮魚料理：マトダイのムニエルに，トマト・ケッパー入りの焦がしバターソースをかけ，ジャガイモとレモンを添えたものです．
　マトダイは，身はふっくら，皮目はパリッとしており，上々の焼き上がりでした．焦がしバターソースが香ばしく，パンでぬぐって最後まで楽しみました．

　シュークルートガルニ：骨付き豚肉と発酵キャベツの煮込みです．粒マスタードが添えられていました．
　豚肉は柔らかく煮込まれており，軟骨のクニクニした食感がタマリマセンでした．脂身が多いのですが，発酵キャベツのせいか，見た目よりもアッサリしています．粒マスタードの酸味が良く合いましたね．ただ，自分にはやや薄味だったので，岩塩等を添えてもらえるとウレシイです．

　自家製ソーセージ たっぷりアリゴのせ：今回のイチオシです！　シェフがテーブルまで来て，ソーセージにアツアツのアリゴをトッピングしてくれました．なかなかイカした演出です．
　ソーセージは極太で，肉々しく，旨味が濃厚です．ハーブ・スパイスが程よくきいており，かなり自分好みでした．
　ちなみに，アリゴとは，ジャガイモとチーズ等を混ぜて練ったもので，粘度が高く，良く伸びます．柔らかい餅のような食感でした．ジャガイモとチーズの風味がふわりと広がり，なかなかです．ソーセージとの相性も良いですね．

　デザートは，２種類（フルーツパンケーキ＆ピスタチオアイスクリーム or ベリーのババロア）から選べます．いずれもキレイな盛り付けで，ボリュームがありました．
　自分は「フルーツパンケーキ＆ピスタチオアイスクリーム」を選択しましたが，パンケーキ・アイスとも濃厚な味わいで，アイスコーヒーと良く合いました．


　こちらの店，料理が旨く，居心地が良く，なかなか良かったです．これまでおじゃましなかったことが悔やまれます．
　再訪決定ですね！


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　２０１６年９月．
　若い友人（女子）にメデタイことがあり，こちらでささやかな祝賀会を開催しました（別の友人にクルマを出してもらいました）．
　おじゃましたのは，日曜日の１８時５０分頃です．３日前に電話予約を入れました．

　訪問時は満席でした．他の客は，中高年の夫婦，女性の２人連れ，家族連れ等です．

　４人でおじゃまして，「４名様セット１１,２００円」を注文しました．アミューズ・前菜・メイン・デザート・パン・食後のドリンクで構成されたセットで，前菜およびメインをそれぞれ４品選ぶことができます．自分たちは前菜に「牛ステーキのサラダ仕立て」×２と「フォアグラのポワレ」×２を，メインに「本日の鮮魚料理（マトダイのポワレ）」，「エビとホタテのコロッケ」，「黄金豚骨付きロースのグリル」×２を選択しました（名称はあやふや）．デザートは，「ヌガーグラッセ」×２と「タルトタタン」×２を選択しました．さらに，アラカルトメニューの「豚肉と鳥レバーの田舎風パテ ８５０円」×２を追加注文しました．
　飲み物は，ビール（レーベンブロイ），スパークリングワインのカクテル，グレープジュース，ボトルワイン（白・赤）をいただきました．

　今回も，料理の出来上がりにやや時間がかかりました．でも，なかなか旨かったです．
　特に印象に残った料理は以下のとおりです．

　フォアグラのポワレ：表面はカリッ，中身はトロトロです．濃厚ながらシツコクはありません．バルサミコのソースと良く合っていました．

　エビとホタテのコロッケ：エビしんじょうにパン粉を付けて揚げ焼きにしたような感じです．ムッチリとした食感で，食べ応えがありました．

　黄金豚骨付きロースのグリル：２人前注文しましたが，『骨付き』が１人前しか無いということで，１人前は『骨付き』・１人前は『骨無し』で提供されました．
　表面は香ばしく，中身はムッチリ・ジューシーです．粒マスタードのソースが旨味を引き立てていました．

　ヌガーグラッセ：口当たりは軽く，味わいは濃厚です．若い友人（女子）に特に好評でした．