昔も今も橿原には新規開拓を必要とさせない魅力があるようだね。アハハハハッ！ : 麺屋いちびり

◼︎ 基本情報
□ 地域：奈良県＞橿原・御所・飛鳥
□ ジャンル：ラーメン
□ 食べログでの評価
(2017/05/26)★3.58/74口コミ［4位/99軒］

◼︎ ディテール
2012年創業。
奈良県橿原市の近鉄橿原線・橿原神宮前駅近くにあるラーメン屋だよ。
大阪のラーメン屋で修行されたご主人が地元に戻って開業されたそう。

橿原神宮前駅はその名の通り、橿原神宮への最寄駅だね。
橿原神宮は明治天皇がその祖先で初代天皇と言われている神武天皇を祀るために作らせた神社で、皇族の方々も度々参拝することで知られているよ。
神武天皇の即位年から起算すると、今年は2677年になると言われているね。
ただ、これは神話の時代も含んでの年数で、初代神武天皇から第9代開化天皇までは欠史八代と言われ、その存在が確認されていないし、その後も一年の考え方が異なる(今の半年相当を一年と考えていたという説が有力)ため、2677年という数字は鵜呑みにはできないが、相当長いことだけは確かだよ。

この店のことはマイレビュアーの田原本のセント君さんのレビューを読んで見知っていたので、今回、神武天皇陵と橿原神宮を訪れる際にお寄りした次第だね。

◼︎ 訪問時の状況

□ 訪問時間：平日11時半頃
□ 予約有無：なし
□ 混雑状況：先客2名［待ち時間なし］

◼︎ 西島兵庫の感想

□ 料理・味：★3.8/ 麺が主役、つけ汁がいいサポート
□ サービス：★3.0/ 2名体制で案内も親切
□ 雰囲気　：★2.5/ ラーメン屋なり
□ コスパ　：★3.0/ 価格は標準的
□ 総合　　：★3.6/ 橿原の地で王道を往くつけ麺
(3.40)

□ オススメ：つけ麺300g(830円)＋味玉(100円)

各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。

◼︎ 料理詳細

［2017/04］
□ つけ麺300g(830円)
□ 味玉(100円)

【構成】
□ 全粒粉使用のストレート太麺［村上朝日製麺製？］
□ 魚介の風味が強い、サラッとしたつけ汁
□ 細かく切られたチャーシュー
□ なると
□ メンマ
□ ねぎ
□ 海苔数枚
＋プラス
□ 濃厚なゼリー状の味玉

麺量は券売機上は200g/300g/400g/500gが選択できるね。
個人的には300gで十分だったよ。

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⚫︎ 麺
全粒粉を使用したストレートの太麺はきっちりと水で締められており、風味が豊かで実に美味しいね。
後述のつけ汁は粘度低めなので、つけ汁の絡みはさほどないが、炭水化物としての旨味に富んだ麺を美味しく食べさせるための塩気と旨味を適度に付加してくれるよ。

ちなみに店内に積み上げられていた麺箱には埼玉県の製麺所・村上朝日製麺(だろうか？)の名前が刻まれていたよ。

⚫︎ つけ汁
魚介を強く効かせた魚介豚骨だね。
サラッとしたスープながら、旨味は濃厚、塩気は少し強めだったよ。
この辺りは麺との絡み具合を考えて強めにしてあるのだろうね。
なお、つけ汁の中にはチャーシュー、なると、メンマ、ねぎが入っていたよ。

⚫︎ 味玉
濃厚な黄身がオレンジ色のゼリー状に仕上げられており、頼む価値のあるサイドだね。

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麺を中心に炭水化物の美味しさをうまく引き出した一杯のように思えたよ。
さして多くはない、今までいただいたつけ麺の中でもトップクラスだったね。

◼︎ 総合
橿原神宮へ行ったら、また足が向いてしまいそうな店だが、こういう店は困る…
貴重な旅先というのに、一向に新規開拓が進まなくなるからね。アハハハハッ！

神話の上では日向(宮崎県)からここ橿原まで東征を行い、新規開拓に積極的と思われる神武天皇だが、橿原へ着いて後はパッタリと新規開拓をやめてしまう。

それはなぜか？
ヤマト政権に限らず、古代王朝というのは必要以上の領土拡大は行っていない…
ローマ帝国は防衛上の理由により、エルベ川まで領土拡張を図るが、結局は不要とのことでライン=ドナウの線まで引いているし、中華王朝もまた彼らには無価値な蒙古平原やベトナムの森林を直接支配することはしなかったよ。

ヤマト政権にとって、奈良盆地の中で十分だった頃には、当然、その中に収まっていただろうし、ここ橿原の地は成立まもないヤマト政権には十分であったろう。
彼らが奈良盆地外の経営に積極的に乗り出したのは第15代応神天皇の頃、皇紀で言えば、神武天皇即位から1000年経過して後の事になると言う…

なるほど、橿原の地にはそれ以上の新規開拓を必要とさせない何かが、2677年前にも現在にもあるのだろうね。アハハハハッ！