国境食堂 - "懐かしの食堂"で楽しむひととき。 : 国境食堂

■Introduction■

天気のいい日に、奈良にドライブに出かけました。
車で走っていて楽しいところですね、奈良は。自然も多いし、田舎の情景も数多く見かけます。
都会と田舎が交わる境を走っていると、風景の変わり際が一層特徴的に観察出来ます。
田舎連呼して奈良県民さんごめんなさい(元県民)

さてさて、境といえば、京都府と奈良県の境に、一つの食事処があります。
その名も国境食堂。
県境なのになぜ国境なのか？印象的な名前に目を引かれる方も多いと思います。
大昔に大和の国（奈良）と山城の国（京都）の国境だったとか？

昔から祖父が大変気に入っていたお食事処で、素朴な雰囲気は幼い私のお気に入りでもありました。
県道44号線を、奈良市方面から下っていくと開けた駐車場が見えます。
近くには奈良ドリームランド遊園地跡があるので目印にでも。
駐車場に車を止め、店の入り口へ。
お店の前には赤い長椅子が構えており、なんともいえない風情があります。
昔ながらの食堂さんですが、休日には並ぶこともしばしば。全国からお客さんが訪れる魅力があります。

のれんをくぐると、暗めの落ち着いた食堂が登場。少し空気がひんやりとするのがわかります。
奥から店員さんが出てくるので人数を告げます。
（長椅子に誰か座っていても、くつろいでいるだけの可能性があるので並ぶ時は注意しましょう。）
今日は空ているみたいです。折角なので奥のお座敷に案内して貰います。
食堂の中には分厚い木の机と、赤い座布団を引いたお座敷があります。家族連れの方は是非お座敷で。
メニューは机の横に挟まってます。
いつもは大体丼ものか定食を頼む私。今日は母の受け売りで鍋焼きうどんを食べることに決めています。
しかし、誘惑にも弱い私。ご飯ものも食べたいなぁ・・・という事で、ミニ天丼付きのセットを注文することに。

この食堂、かなり古いんでしょうか？お店から感じる独特の木の香りがそう思わせます。
店内を見渡すと、壁の年季の入った木目が目立ちます。
入り口には有名人のサインがどっさりと。この店を懇意にしたくなる気持ちが分かります。
食事も美味しいんですが、ここに来ると
まるで実家のおばあちゃんの家に帰ったような、どこか懐かしい気持ちにさせてくれるんですよね・・・

まもなく、熱々の土鍋が運ばれてきます。
やっぱり鍋焼きうどんなんだから土鍋で食べたいです。
いただきます。

■Menu■

～本日の注文～
・鍋焼きうどん ミニ天丼付き　￥1,400

＜ミニ天丼＞
まずは天丼からいただきます。
少し大きめのお茶碗に盛られたご飯の上に、大きな海老とさつまいもの天麩羅がチョコンと乗っています。
天麩羅には天つゆがかかっており、このつゆが中々ご飯にも合って美味しいです。
揚げ上がりはサクサク！とまでは言い難いですが、厚めの衣でもしつこくない仕上がりです。
うどんのお供としては丁度いいサイズでした。

＜鍋焼きうどん＞
鍋は思っているより熱いので注意しましょう。
蓋を開けた瞬間の香りがいいですねぇ。
具材は卵／長ネギ／牛肉／なると／はんぺん／かまぼこ／しいたけ。
すり身が多いですね。うどんに卵を入れるのは地域によって違うのかもしれません。私はよくいれます。
お出汁はあっさり目に仕上がっており、なかなか美味。ほっこりしちゃいます。
麺はツルツルと食べられるもので、レンゲでお出汁を掬いながら食べるとGood。
一味／七味をかけると風味が広がってより美味しいです。
初めて麺類を頼みましたが、家庭の味という感想ですかね。
ここではご飯物を頼んだ方が私の口には合う気がします。


この食堂では、メニューに（大）という文字を見かけます。
一般の店でいう"大盛り"なんですが、この食堂の大盛りを侮ってはいけません。
特に定食系。数々の胃袋自慢が煮え湯を飲まされています。
よほどの空腹でなければ（大）を注文するのは避けましょう！

お腹もいっぱいになったので、お座敷を発つ。足がしびれました(笑)
お会計をを済ませ、外へ。のれんをくぐると青空がいっぱいに広がりました。
懐かしの心と味、国境食堂。皆さんもドライブがてら、訪れてみてはどうでしょうか。
ごちそうさまでした。

■Information■

名前：国境食堂
ジャンル：日本料理
住所：奈良県奈良市奈良阪町2611-5
電話番号：0742-22-8725
営業時間：11:00～22:00(L.O.21:30)
定休日：無休
駐車場：あり