相方を偲んで　神戸・長崎うまいもの旅行②　～ＫＵＭＡＯ　大好物を買う～ : 吉宗 観光通り店

神戸から飛行機で１６時半頃に長崎に到着し、リムジンバスに乗り込むＫＵＭＡＯ。
出島道路経由に乗ればと、最早そんな事も勝手知ったるＫＵＭＡＯなのだよ。
しかし、そんなに詳しいのに市街に近付くとソワソワなＫＵＭＡＯでもあって。
だってね、長崎は素敵な街だからね。
遠くて頻繁には行けないのだから、こうしてソワソワしてみるのも楽しみの一つなのだよ。
何だか全く分からないけれどもさ。
夕刻だったので徐々に薄暗くなる中を、新地バス停で降り歩いてホテルへ。
今回の旅では新地にある航空会社系なホテルへ素泊まりで2泊しました。
初めての利用でしたが、これがなかなか居心地も良くて。
ああ、こんな事なら朝食バイキングも利用すれば良かったと後悔し。
まあね、また今度是非利用しようかね。

で、ホテルの部屋でひと休みしてから街へ出てみるＫＵＭＡＯ。
相方のお墓参りが主眼な旅なので、何ら観光する気は無いのだけれどさ。
久しぶりの長崎、１年半ぶりかね。
街を歩いて、こう・・・何と言うのか。
街を感じたかったのだよ。
相方の故郷である長崎を、ＫＵＭＡＯも大好きな街・長崎をね。
行き交う人々の方言、路面電車やバスの走行音、冬にしては寒くない風。
何だか美味しそうな匂い、斜面に拡がる街路の灯り、銅座川からの微かな潮の香り。
浜ん町の夕刻の賑わい、思案橋方面へ流れて行く人々、中華街の控えめながら雰囲気ある電飾。
旅が好きなＫＵＭＡＯはね、こういった事が一番好きだったりするのだよ。
ブラブラと歩き、その土地を感じるのさ。
これはと思ったモノを肩に掛けたカメラで写し、感じ取ったモノから様々な事も思い。
そうやって歩く久々の長崎、１２月にしては暖かい。
ああ、相方と初めて長崎に来た時はココに大丸があったのにとか。
ココにはステラビルがあったとか、浜せんが取り壊し中だとか。
銅座のダイエーは閉店しちゃったのだねとか。
相方のココロに話しかけながら歩いてみたのだよ。
２年前の今日までは生きていた相方のココロにね。
こんな風にフラフラと大好きな長崎の街と、大好きな相方との思い出にも浸って。

ところで時刻は年末の土曜の夕刻、忘年会な皆さんで大変な賑わいの中を。
ＫＵＭＡＯは相方のココロと共に歩いてですな。
食べたいお店はいっぱいあったけれど、まあね長崎にはまたいっぱい来るつもりだし。
別に良いのだけれどもさ、この詰めの甘い旅行計画のボロが露呈し。
この混雑の中で「おひとりさま・予約無し」は無理かと、ホテルの部屋で食べると腹を決め。
観光通りにあるコチラのお店へ。
実は以前にもお邪魔した事はあったのですが。
　※　本店の方のレビューに書いてあります
コチラでＫＵＭＡＯの大好物を買って帰るぞと再訪したのですよ。

観光通りアーケードに面した立地で、アーケードから脇に入った場所に本店があります。
創業慶応二年の老舗な本店の、持ち帰り専用の支店ですな。
和風の落ち着いた外観＆店内、入るとカウンター状のショーケース。
本店同様に丁寧な接客が好感持てました。
ショーケース内を見ると持ち帰りの押し寿司系や、土産物用の茶わん蒸しなども販売。
本店で供されている「どんぶり」も売っていて。
これは・・・これはもしかして。
何故かとんでもなく欲しかったりもするＫＵＭＡＯだけれども、今回は我慢ですよ。

で、今回ＫＵＭＡＯは晩ご飯用に
　吉宗特製　ばってら（小・４貫）　５６０円
を買ってみました。
まあ、実は以前来た時もコレを買って美味しかったのでリピートなんだけれども。
本当は８貫を食べたいのだよ。
だってさ、このサバ大好きなＫＵＭＡＯがだね４貫でって。
でもね押し寿司は想像以上にボリューミーだからね、これでイイのだよ。

オーダーすると店員のおねえさんが５分程度待って欲しいと。
どうやらオーダーがあってから、奥の本店厨房へ取りに行くシステムなようで。
重ねてですがスマートで丁寧な接客が素敵でしたぞ。
店内の傍らで立って商品の到着を待つ間も、居辛さとか無かったしね。
何か張り紙（消費期限表示）をしてから渡してくれました。
やっぱり老舗ですからな、支店だってキッチリしているのですよ。
その後他店でも色々と購入してホテルへ帰還。
ばってらだけじゃ足らないからね、色々と買ったのだよ。
ソレについてはまた書くけれどもさ。
お部屋でもって、何時ものように飲んだくれながら食べるですよ。

紙のパッケージに入った、おかえりなさいな「ばってら」さん。
蓋を開けると昆布を乗せた艶やかに、しかも渋く光るサバの青と銀が４ピース。
俄かに部屋に拡がり始める酢飯の香り。
そう、ＫＵＭＡＯはねコレを欲していたのさ。
肉厚なサバの旨味と昆布の旨味、程よい押し加減の酢飯。
酢飯の間に挟まれた大葉の爽やかな風味も、掛けた醤油と合わさりサバを引き立てていて。
４貫なんだけれど充分なボリュームと満足感、サバの身の噛み応え。

何だろうね、何でこんなにサバって美味しいのだろうか。
たまらんよ、もうたまらんよ、たまらんよ。
もうサバと結婚しても良いぐらい、好きでたまらん。

などと「アタマのおかしな可哀そうなぬいぐるみ」へと堕ちかけもし。
「サバと結婚するなんて」と相方に怒られる妄想もし。
まあね、何がしかの棒で「しばきまわされる」に違いない。
ＫＵＭＡＯはずっと正座だよ、手は太ももの上でグーね。
しかしながら一方で、翌日の今回の旅の主眼であるところの「お墓参り」の準備もしつつ。
抜かりの無いようにね。
長崎の夜は更けて行くのでした。