長崎地物のネタを使った「長崎すし街道握り」を美味しく頂きました<(_ _)> : 銀屋町 まさる

★２０１３年１１月下旬初回訪問

こちらの近所に行く用事があったので、マイレビュアー「食いしん坊薬剤師」さんのオススメの「銀屋町まさる」にお邪魔してみました(*^_^*)

●店舗情報
営業時間：１２時～１３時半（LO）　１８時～２１時半（LO）
店休日：火曜日
座席：カウンター７席、小上がり席２卓、テーブル席１卓
備考：中学生未満の入店お断り
スタッフ：大将（アラフォーくらい？）とお母様の２名。散髪失敗したって割には、カッコイイ短髪の大将。言葉の端々から、職人のプライドと自信を滲ませていました。

この日のお昼の店内はガラガラでした。
大将曰く、「夜はいいけど昼が…。以前来てくれていた、お婆ちゃんの常連さん達が高齢でいらっしゃらなくなって…。」ということらしいです。
写真撮って隅っこでコソコソ食べる予定でしたが、大将とマンツーマンという状況に…(笑)。

薬剤師さんオススメのちらし寿司は、ランチメニューから外れていました。
ほんの数日前にメニュー変更があったとのこと。

代わりにあったのが「長崎すし街道にぎり」（１５８０円）。
大将曰く、「夜は２１００円で出している内容で、吸い物付きですからお得ですよ。」と。
この言葉を聞く前に注文しておりましたが(^_^;)

●「長崎すし街道にぎり」

・吸い物
ワカメと豆腐の味噌汁でした。
出汁、味噌ともに美味しいと思って飲んでいましたが、どうやら赤足海老で出汁を取っているそうです。
これがない日は沖シジミの吸い物になるのだとか。
どちらも、「銀屋町まさる」のブログで後から知った情報ですが(笑)

輪切りの木の付け台に乗って出てきたお寿司たち。

・ 白い鉄火巻き（３貫）
マグロではなく、白いヒラスの巻物は長崎ならではなのだとか。
コリコリ食感が美味しい巻物♪
海苔の風味もよく、しっかりとシャリを締めているような巻き方で、その技術も美味しさに一役買っている印象です。
大将的にはしばらく寝かせて甘味を出した方が好みとの事でしたが、長崎県民の好みを優先し、食感を重視して当日出しにしているそうです。

・さえずり
鯨のさえずり（舌）のにぎりです。
小振りでしたけど、噛みごたえのある、脂の美味しい一貫。
トロっとした脂の食感が良かったです。

・長崎高菜
後からきちんとしていただきましたが、写メを撮った時点では、大将が鰹節を乗せ忘れていました(笑)。
本来はこれに鰹節が乗っています。
シャキシャキした心地良い食感と、高菜本来の爽快な苦味・辛味のある一貫でした。

・豚の角煮入り玉子焼き
長い卵焼きに割が入っており、その中に角煮が入った一品。
角煮は見た目は少し固そうに見えたのですが、実際は柔らかくて甘く美味しい(*^_^*)
玉子焼きも、長崎らしい甘い味付け。
甘い物好きな俺には美味しかったです♪

・赤足海老
橘湾で揚がった赤足海老の握り。
一尾の方が見た目はいいのだそうですけど、大きいため食べやすいよう１/３にカットしているとのこと。
うん、海老らしい味の美味しい一貫です(笑)。
俺は軽度の海老アレがあるので、食後にわずかに痒みがでましたけど、まぁ問題なし。

・生からすみ
生からすみの軍艦巻き。
なんと表現したらいいのかわからない、初めて食べる味でした。
からすみってこういう味なんだ、と感心してました。

・天然鯛　ミズイカ
美味しいのですが、普通と言えば普通でした。
鯛の切り身のフォルムは綺麗でしたよ。

・ヤイトカツオ（五島産）
お腹にある斑点を、長崎弁で「お灸」のことを指す「ヤイト」に例え、ヤイトカツオと呼ばれるカツオの亜種（？）らしい魚。
正式名称は「スマカツオ」だそうです。
長崎の地魚にこだわるこのお店らしく、五島産です。
綺麗な独特の色調の赤身でした。
くすんだような赤とでも言うのでしょうかね。
爽やかな甘い旨みで、この「長崎すし街道にぎり」の中では、俺は１番好きなお寿司だったかも。

●感想
全体的に寿司のサイズは小振りのお店という印象を持ちました。

この「長崎すし街道にぎり」は、寿司屋さんの組合で決まったメニューなのだとか。
素材やメニューの選択など、制限・制約が普通のランチよりもあるメニューなのかもしれません。
こちらの本当の実力を知るには、「おまかせ寿司」くらいは食べないといけないのかもしれませんね。

長崎の地物をお寿司で食べたいのであれば、オススメできるお寿司屋さんだと思います。
実際、長崎の地物を（魚に限らず）食べたいと言って旅行に来る人いますもんね。
ホテルからの紹介も多く、夜は繁盛されているそうです。
また、ブログを見て来るお客さんも多いらしく、更新を頑張っているそうです。

カウンター越しにマンツーマンで大将と時々会話しながら食べるのは、結構緊張しましたね。
あ、大将は「食べログ」は「ぼろくそに言われていると思うから見ない。」そうです(笑)。
高評価されてましたよ、ってお伝えはしましたが(笑)。