神戸・長崎うまいもの旅行　相方を偲んで令和元年　⑨　～ＫＵＭＡＯ　もう全力でもって「しいたけ」の「しいたけ」による「しいたけ」の凄いのを味わう～ : 永楽苑

旅行2日目のＫＵＭＡＯ、今日も午前は雨の中を亡き相方の墓参りをしてだのう。
鍛冶屋町の老舗喫茶店でサンドイッチを食べて、時刻は15時前、エライ雨が降って来ただよ。
天気予報ではこの日の夜から明日にかけ、梅雨前線と熱帯低気圧で大雨になりそうと。
いやいや、大雨どころか熱帯低気圧が台風に発達するかもってよ、危機一髪じゃないか。

折り畳み傘しか持たないＫＵＭＡＯは、とりあえず県庁坂の何度目かの利用となるホテルへ。
窓から降りしきる雨を見ながら・・・ココは、今度こそは思いを叶えないとなのですぜ。
今回で14回目の長崎、何時からかコチラのお店の「しいたけのアレ」が食べてみたくってだな。
過去に訪れた時は店頭の「定休日」なる札で、無念な思いもしたＫＵＭＡＯでだな。

もう・・・もうね、今回は絶対に食べてみたかったのだよ。
「しいたけ」のウマウマなイノシン酸だかグルタミン酸だかを全力で楽しむだよとね。
不退転の決意でもって、他の何がしかを諦めてでもの決意だっただよ。

少し小降りとなった雨の中、大波止交差点から県庁坂を少し上り右手へ。
旧長崎県庁はすっかり取り壊されてしまい、しかし出島やカステラの文明堂総本店も至近あって。
何でも隣の海鮮居酒屋さんも、超人気店みたいだけれどもだね。
しかし基本的には繁華街では無い、失礼ながら普通の街角の一画。
17：30～の営業との事で、オープン間際にチョコッとお邪魔して食べようかねと。
おお！作戦勝ちでお店に入るとまだ誰も先客はおらず。
手前にレジ、カウンター席が並び、奥の右側に座敷がある様子。
カウンターの奥の方の席に座っていた女将さんが接客してくれてだね。
で、ＫＵＭＡＯは　しいたけ肉そば　630円　をオーダー。
カウンター中ほどの席に、座るか座らないかでオーダーして。
ズラリと並んだ焼酎のボトル、カウンターの一枚板、狭いけれど落ち着く店内と椅子。
店内にはＴＶの音、スポーツ新聞、温かいお茶、しっかりしたおしぼり、そして何より女将さん。

長崎を訪れて、時折フレンドリーでホスピタリティー溢れる方々に出会うだけれどもね
この女将さんも実に良くしてくださっただよ、優しさと気遣いでね。
「何処から来たか」とか多少雑談をしたけれども、気さくに接してくれてね。
その他のお客さんに対してもだな、基本ネイティブな長崎弁な地元の方が多い感じだったけれど。
この日は松ヶ枝の観光埠頭にクルーズ船が入港していてだな。
インバウンドな中華系なお客さんも来てたけれど、親切に接客されていて好感持てましたよ。

でだな。
来ただよ、しいたけさんのがね、もうやっと念願が叶うＫＵＭＡＯだよ。
紺と白の丼に入りレンゲと共に登場したソレはだね。
やや乳白色なとろみのある鶏ガラスープで、無数に浮かぶ脂の玉、やや熱そうですよ。
女将さんが「しいたけは熱いから気を付けて」と教えてくれもし、優しいのう、ありがとね。
まずはスープから、程良い塩加減で優しいお味、しかし・・・しかしだのう。
しいたけや豚肉の旨味、そして白菜や玉葱から出た甘さが炸裂しとるじゃないか。
まただね縮れ麺に、このウマウマなスープがよく絡んでね。
たまらん・・・物凄く美味しい。
注意喚起されたしいたけさん、3つ入っていて肉厚でウマウマで。
たっぷりな白菜・玉葱・タケノコの旨さ満載ながらサッパリしていてのう。
ザクザクした歯触りとボリュームでもって食べ応えがあって。
途中で少し胡椒を掛けて、引き締まる味の変化も楽しんでだな。

ＫＵＭＡＯが食べている間に、宴会予約な皆さんが奥の座敷へぞろぞろと。
また、カウンター席も次から次へお客さんが。
もうずっと以前から地元の人に愛されておるのお店なのだろうね。
よそ者なＫＵＭＡＯも美味しいのを楽しませてもらって。
やがて混雑して、満席で断られているお客さんもいただよ、先手必勝なＫＵＭＡＯなのだ。
ずっと食べてみたかったから、とても満足してだね、ありがとうでしたよ。
カロリーを気にしながらも、美味くて堪らずスープも全部飲み干しちゃった。

ん～、腹は膨れたし・・・イノチの水補給かね。
今のところは雨は小降りだけれど、嵐の前の不穏な感じの生暖かい風が吹く中を。
もうちょっと、夜の長崎の街をウロウロしてみるＫＵＭＡＯなのでした。