花月
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幕末ロマンに誘われ・・・
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卓袱の様子
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お鰭（ひれ）（吸物）
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小菜（刺身）
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小菜（はもの湯引き、鯨のベーコン・さえずり）
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小菜（前菜／ずいき）
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小菜（前菜／豆蜜煮）
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小菜（前菜）
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小菜（強肴／海老と鰻のしんじょう）
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大菜（もろこし豆腐）
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中菜（豚の角煮）
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煮物（中華風スープ）+御飯+小菜（漬物）
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煮物（中華風スープ）
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御飯にかけて雑炊にて頂く
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小菜（果物）
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梅椀（しるこ）
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そこかしこに引田屋の家紋が・・・
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急須にも
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到着の際に出されたお茶請け
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しげ
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店舗情報（詳細）
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店舗基本情報
| 店名 |
花月（かげつ）
|
|---|---|
| ジャンル | 郷土料理、日本料理 |
|
予約・ お問い合わせ |
095-822-0191 |
| 予約可否 |
完全予約制 |
| 住所 | |
| 交通手段 |
ＪＲ長崎駅から長崎電鉄 崇福寺駅から260m |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算（口コミ集計） |
￥20,000～￥29,999
￥10,000～￥14,999
|
| 支払い方法 |
カード可 （VISA、JCB、AMEX、Diners、Master） 電子マネー不可 |
席・設備
| 席数 |
300席 |
|---|---|
| 個室 |
有 個室12部屋 |
| 貸切 |
可 |
| 禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
| 駐車場 |
有 6台分 |
| 空間・設備 | 落ち着いた空間、席が広い、座敷あり |
特徴・関連情報
| 利用シーン |
|
|---|---|
| ロケーション | 景色がきれい、一軒家レストラン |
| サービス | お祝い・サプライズ可 |
| ホームページ | |
| オープン日 |
1642年 |
| 備考 |
寛永19年（1642）に引田屋として創業 |
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
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長崎に出掛けた際、昼食でお世話になったのがこの店である。
今回、九州縦断の旅を計画し、初日に降り立ったのが長崎の地である。移動距離も長いため、事前にかなり綿密な計画を建てていた。昼食もできれば、地元ならではのものをと思い、色々とガイド本等を読み漁っていたのだが、どこか見覚えのある店名で立ち止まった。
「花月？引田屋？・・・」「あ！」「そうだ。そうだった。」様々な読本等で取り上げられている歴史の舞台の一つだった。にしても、現存しているとは知らなんだ・・・。県指定の文化財の中の料亭という世にも珍しい史跡料亭という形態にて営業されているとのことで、これは行かずにはおれない気持ちになってしまった。
早速、予約する。予約の際、卓袱（しっぽく）料理か懐石料理かのいずれかを聞かれ、迷わず卓袱料理を選択。
卓袱料理とは異国との交流のあった長崎において、西欧のテーブルにて和風に食せる様にアレンジしたもの。料理としては、和食と洋食と中華の特徴がそれぞれ特徴が合わさった料理である。テーブルはその後、日本の家庭において、ちゃぶ台となり、現在に至っているらしい。いわば、日本の食卓のルーツの料理であり、また、長崎の郷土料理でもあるというのは、花月の女将さんが当日、教えてくれたことだ。
当日、時間通りに到着。卓袱料理が並べられてから「女将が挨拶に参ります。」とのこと。基本的には、ちゃぶ台を囲んでの料理なので、ワイワイと箸でつつきながら頂くらしいが、女将さんの「お鰭を召し上がれ。」までは、おとなしく待つのが礼儀らしい。
ということで畏まっていると、女将さんがやって来た。待望の「お鰭を召し上がれ。」の言葉を頂く。これが終われば、後は思うようにとのことなので、嫁さんとざっくばらんに頂く。
全体的には、もろこし豆腐や鶏がらを使用した中華風スープといった純和風というよりは、西欧や中華の料理を和風に仕上げたような料理が多く、長崎独特の文化を表したような料理で面白い。味付けとしては、非常にはっきりとしている。例えば、お鰭の吸物は鰹出汁が強烈に主張していたり、また、豚の角煮や豆蜜煮等は、口にした感じ、まず主張したのが甘さと甘さからくるコクではないかと思う。繊細というよりは、解りやすい味である。
お福豆や芋茎（ずいき）といった懐石料理にはあまり馴染みのない食材が使用されていることも物珍しさも手伝い、尚更楽しめたように思っている。
食事の後には、坂本龍馬が酔っ払って傷をつけた柱や見事な庭園を案内してもらえる。資料館があるのも史跡ならではだ。
幕末に思いを馳せ、つい、長居してしまった感が否めない。非常に居心地が良い店である。何かの記念の折に、ぜひ立ち寄りたいと思えるお店である。