評判通りの美味しいお蕎麦です！ : 山里乃蕎麦 丸富

長野県の駒ケ根にあるお店です。
今回、諏訪大社４社巡りをするので、まずは午前中にお蕎麦を食べようと思ってこのお店を選びました。お店は中央道の駒ヶ根ICを出て5分くらいの距離です。川越を７時半に出発して圏央道　⇒　中央道を使って、諏訪湖SAで一休みしたのが１０時少し前でした。
お店のある駒ヶ根は、諏訪湖から中央道を南に進み３０分くらいの距離です。食べログで開店時間を調べると１１時３０分となっています。諏訪湖SAで諏訪湖を眺めながら時間をつぶすしかないか…と思いましたが、念のためにお店に電話をする事にしました。せっかく行って休みだったら嫌ですからね。電話をすると、「今の時期は１１時からお店を開くようにしています」との事。これはラッキーです。お茶を飲んで時間をつぶして１０時３０分に出発する事にしました。

日曜日でしたが、渋滞もなくスムーズに１１時の５分くらい前に到着しました。お店は道から下に下がった所にありますので道からは見えませんので注意が必要です。１段下がった所に駐車場があって、お店はさらに下にあります。
入口に行くと、左手の打ち場でお蕎麦を打っています。引き戸を開けて中を覗くと、花番の女性の方が、「お入り下さい。お好きな席にどうぞ」との事。入った右側が大きな板張りの部屋になっていて中央に大きなテーブル席、窓際に４人掛けのテーブル席が並んでいます。一番奥のテーブル席に座りました。山小屋のようにむき出しの屋根と梁が印象的です。

メニューはシンプルです。奥さんの好きな天ぷらの類はありません。
季節の地野菜の盛り合わせ（煮物）、にしんの山椒漬けなどはあります。

私は、十割そばと「しらびそそば」、奥さんは十割そばを頼みました。
「しらびそそば」とは、蕎麦の産地が「天空の里『上村、下栗』」に限ったものだそうです。下栗は、南アルプス聖岳を仰ぐ山里で標高１,０００ｍ、農機が入らない斜面なので昔ながらの手作業で在来種を作っているそうです。

１０分もかからずに十割そばが来ました。
四角い黒っぽい木のせいろにお蕎麦が盛られています。白っぽくて星がほとんど飛んでいない超細切りのお蕎麦です。しかも短い蕎麦がなくてきちんとつながっています。さすがですね。お蕎麦が艶々していてとても美味しそうです。
まずは一口頂きます。茹では柔らかめで冷たく〆られていないのでぬるめですが、この日は暑くなかったのでまったく問題なく頂きました。食べるとお蕎麦の風味が口の中に広がります。さらに心地良い香りが広がって楽しくなりました。やはり玄蕎麦が良いのでしょうね。
また、お蕎麦の繋がりがとても良くて、箸で持ち上げても足りないくらい長いものがありました。これは打ち手の腕が良い証拠だと思います。

汁は、口当たりが円やかで、若干醤油感がつよい辛口の汁です。信州ですが、江戸風の辛汁です。辛口なので、蕎麦猪口の下の方に少しだけ入っています。
（たくさん付ける方は足りなくなると思います）

その後に、しらびそそばが来ました。
こちらは丸い笊に盛られています。こちらも十割と同じ超細切りです。お蕎麦の色も切りもほとんど同じなので、見た目は十割と区別が付きません。

まずは一口頂きます。風味が強いです。が．．．あれ？　香りが感じられません。地元のお蕎麦の方が風味も香りも強いと思っていたのですが…。そう思って噛んでいるとしばらくしてお蕎麦の香りを感じられてきました。その後は、十割そばと同じように風味と香りを楽しんで頂きました。
しかし、私の舌ではしらびそそばと十割そばとの違いが分かりませんでした。（＾＾）　どちらもとても美味しかったです。

食べているうちに、どんどんお客さんが入ってきて、開店時間と書かれている１１時３０分にはテーブル席が埋まってしまいました。
気になったのが、お客さんのほとんどが「そばがき」を頼んでいることです。これは食べずにはいられません。（笑）　追加で注文しました。

そばがきは大きな陶器に入っていて、丸い木の蓋がされています。蓋を開けると楕円系のつるんとしたそばがきが入っています。薬味は醤油とカツオ節、辛み大根です。
そばがきは、ふわとろ系のそばがきで箸で簡単に切る事ができます。口に入れるとお蕎麦の風味が広がります。ふわふわで美味しいです。薬味なしでも食べられますね。

蕎麦湯は釜湯です。ざんぐりとした陶器の急須でだされます。口開けの十割そばの釜湯ですからほとんどお湯です。（笑）　
辛汁に入れてさっぱりと〆ることができました。

とても美味しいお蕎麦です。もう少し近くにあれば毎週通いたいお店です。
ごちそうさまでした！