上タンの肉ケーキ、素晴らしかった！ : 焼肉ハウス大将軍

大将軍のタンの華（長野県松本市）

社員の平均年齢が30歳ちょっとの若い会社に勤めていると、やたらと焼肉を喰らうことが多くなる。

そう言う自分も二十代後半辺りはやたらと焼肉を喰らっていたように思う。

毎日飽きもせずランチは決まって、会社近くの焼肉チェーン店のコスパ最高な上ハラミ定食を喰らい続けてたな…


松本市の大好きな焼肉屋、大将軍で仲間とがっつり美味い肉を喰らった。

この日は同僚の昇進祝いをば。

お店のご厚意で上タンをデコレーションした「肉ケーキ」でサプライズを仕掛ける。

こういうお祝い飲みは本当に楽しい。

ただでさえ良い肉がさらにそのグレードを上げる。

タンの旨味も、気持ち良い歯応えもいつもより素晴らしい。

名物のレモンハイをガブガブいただきながら柚子胡椒を付け鳥刺を摘む。

うめぇ。

コリッコリとしてるのにねっとりと甘い鳥刺とレモンハイの爽快感が相性抜群。

さらっとサーロインの表面を炙り、スーパーレアでいただく。

脂の旨味が凄い。

タレをまとった希少部位も同じくさらっとした脂が美味くて感動。

焼き牡蠣を挟んで来るあたりが大将軍の真骨頂だね。

流石に20代の頃みたいに量は喰らえないけど。

いつまでも肉を喰らってこの日のように仲間と腹から笑ってたいね。

ごちそうさまでした。

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大将軍の希少部位（長野県松本市）

最近肉が美味くて仕方ない。

４０歳を過ぎて一瞬胃腸が弱り、あれだけ好きだったカルビを欲しなくなった時期があった。

あれは何だったんだろう。

あ〜あ、ついに四十路になっちまったなぁ、と弱気な心がこじらした盛大な勘違いだったと今になると思う。

松本市にある焼肉屋、大将軍で仲間と肉を喰らう。

こちらの店ではアラカルトではなく、いつもコースでお願いする。

すれと、その日その日でぶっちぎりに美味い部位をこれでもかと提供してくれる。

この日も分厚いタンでまずは皆の心を掴み、ミスジやロース、カルビに舞い上がり、タコやイカの海鮮系変化球に歓喜、しいたけから滲み出るスープに感動した。

流れの緩急が素晴らしい。

客を飽きさせない演出に脱帽する。

そして、この日の一番は鹿児島産和牛の希少部位。

デカいサイコロのような肉を表面だけ転がすように炙り何も付けず頂いた。

うまいなぁ。

強烈な旨味の余韻のみ残し、舌の上でシュワ〜とメレンゲのように溶ける肉。

肉の脂身がこれほど美味く感じるってことは心がグッとノってる証拠だね。

美味そうに肉に齧り付く仲間たちを眺めながら幸せを噛み締めつつ、凍ったレモンがたくさん入ったレモンサワーを飲み干した。

ごちそうさまでした。

大将軍のシャトーブリアン（長野県松本市）

子供の頃、肉が苦手だった。

正確に言うといわゆる『ステーキ』が苦手だった。

『ステーキ』を生まれて初めて喰らった時のことを今でもよく覚えている。

8歳の誕生日、家族四人普段しないおめかしをして、東銀座、歌舞伎座の裏手にあるチャコというステーキレストランに。

美味しい肉を食べさせてやる！と嬉しそうな父。

焼き加減はミディアムレアで、と母。

いつもと違う両親の振る舞いに戸惑いながらも目の前のサーロインステーキに噛り付いた。

一口目の旨さ、モニュっとした初めての食感に興奮した。

でも、半分食べたくらいで胸焼けが…

子供には脂身が堪えた。

それでも自分のためにと奮発してくれた両親に申し訳なく、全て平らげた。

平らげたけど、すぐに全てをリバース…。

あの時の父の悲しそうな顔が忘れられない。

親になってあの時の父の切なさが痛いほど分かる。

それ以来、ステーキが苦手になった。

大将軍のシャトーブリアンを前に、ふとそんな苦い思い出がよぎった。

サシが綺麗に入った、見るからに焼いても柔らかいだろう肉の塊。

焼いてもやっぱり柔らかく、甘く、そして美味さだけを残し、舌の上で溶けるように無くなった。

セガレに喰わしてやりたいなぁ、これ。

と、思うも、今の己の価値観とセガレの体力は反比例するなと親心を引っ込めた。

こんなにも美味い肉は美味いと感じる歳になったら存分に喰らえば良い。

フカヒレって肉も、他の肉もシャトーブリアンに負けず劣らず美味かった。

いつか大人になったセガレと二人で肉を喰らおう。

大将軍でこのシャトーブリアンを喰らおう。

ごちそうさまでした。