異次元焼き肉 : 谷椿

<2013/09訪問 ランチ>
夜は酔っ払いの店長のオヤジさんの相手をしながら変な焼肉を食うお店。
昼は静かな店内で安価で良心的なランチをやっているお店のこちら。
なんだかんだで5回目の訪問です。

今回で長野の担当ではなくなり近いうちでは最後の訪問になりそうだ。
居酒屋庄助と共に松本で最も衝撃を受けたお店の一つです。
色んな意味で。行けなくなるのがとてもさびしい。

相変わらずの静かな店内。
床はコンクリ打ちっぱなし、蓋が何の意味のなしていないガスコンロ。
昔何が入ってたか分からない水槽も汚っねえなぁ(笑)

注文は
･天ぷら定食（500円）

本日の定食的なこちら。
海老2本、魚、ピーマン、茄子がお皿に乗っている。
一つ一つのネタが大きく、特に海老は太くてぶりっとしたなかなかのお味。
こんなに太い海老2本も付けちゃっていいんかいな？？
魚は鯵かな？ほくほくとした身からもうもうと湯気が出てきる。
ピーマンはやけに肉厚で旨い。
茄子は普通。

天ぷら屋の上品なものではなく、サラダ脂で揚げる極めて家庭な天ぷらだ。
塩なんて上品は食べ方はご法度。
天ツユにドポーーーっとつけて、たっぷりと汁を吸わせた熱々の天ぷらをご飯と豪快に一緒にかきこむ。
くそう…旨いなぁ。

味噌汁には大根、油揚げ、葱、豆腐と妙に具沢山、
漬物は化調がっちりな白菜浅漬け、結構多めのご飯です。
天ぷらの脇には申し訳なさそうなリンゴカットまで。
これで500円。すこぶるお買い得です。

いやぁ満足です。
周りに会社等もあまりなさそうなこんな妙な場所にも関わらず、男性客がパラパラと入ってくる。
分かってらっしゃいますなぁ、さすが地元の方。

またいつの日かプライベートで夜伺いたいです。
ご馳走様でした。


<2013/07訪問 ランチ>
前日行った谷椿に次の日のランチで訪問。
扉開けっ放しの店内に入るとお客さんは数名いるもののシーーーンっとした静けさ。
あら静か…と思うとカウンターの中に店長のおやっさんがいないじゃないですか。

どうやら注文はお母さんが受けてくれて、おやっさんは奥で揚げ物をしているらしい。
夜と違って真面目に仕事してるじゃないすかおやっさん(笑)

さて注文は
・本日の定食 白身魚のフライ、ピーマン肉詰めフライ（500円）

味噌汁、漬物、マカサラ、サラダがついてのワンコイン。
おやっさん、安過ぎるYO！！
ちなみにラーメンは400円とこれまた激安であります。

かなり大きめでタラの様なフライは出来合いではなく、揚げたてサックサク。
ピーマン肉詰めのまあるく肉がみっちり入ってピーマンも肉厚。
挽肉からじゅわっと出る肉汁が旨いです。

マカロニサラダなどの脇役も手作り感ばっちり。
味噌汁は豆腐、揚げ、大根、葱ときちんと入っています。

んー500円で大満足ですね。
そして最後までおやっさんは姿確認できず。
聞こえてくる声も夜の様なテンション全くなし。
やっぱり酒が必要か...(笑)

同僚の頼んだ冷やし中華（500円）もスタンダードなビジュアルでなかなか美味しそうでした。

夜は最高だけど、昼も地味に良いですね。
ご馳走様でした。


<2013/07訪問 夜>
以前行った松本のエキセントリック焼肉屋「谷椿」に再訪。
今回は同僚と。
薄暗くて床はコンクリむきだしな店内の雰囲気は相変わらず最高。
テーブル席が２つあるが、今回ももちろんカウンターへ。

注文（写真なし）
・瓶ビール（600円）
・焼酎360ml（800円）×2
・生ビール（不明）×2
・カシラ（400円）
・ハツ（400円）
・レバー（400円）
・浅漬け（200円）

瓶ビールからの焼酎の流れ。
宝焼酎小瓶をぽいと渡されるスタイルは渋谷の富士屋本店と同じです。ただし20度。

ふと焼酎を飲んでいるとお隣のお客さんが生ビールの注文。
生ビールあるんかーい！
サーバーも見当たらないし、メニューにも書いていなかったのでてっきり瓶ビールオンリーなのかと...。
焼酎を飲んでたんですが、せっかくなので一杯だけ頼んでみました。

肉は400円の肉を3種。2人でこれで十分でしたね。相変わらず多い。
やはりカシラが最もおすすめ＆定番みたいです。柔らかでジューシー、酒に合うわ～♪
多分豚かと思われるレバーはサクサクと心地よい歯ごたえ。
胡麻が沢山入った甘めのタレをつけて食べると旨い。
ハツは少々血の匂いがしたが悪くない。量がとっても多い。
唯一の肉以外のメニュー浅漬けは以前来た時はしょっぱかったが、今回は程よい塩加減。

おやっさんの酔いどれ異次元トークも健在。
相変わらずの酔いっぷりに安心感。
右手にコップ、左手に焼酎小瓶のスタイル似合い過ぎ。おやっさんともなると氷も水も必要ないんですね。
おやっさん、お隣のカップルさん達とも会話をしたりで楽しい食事となりました。
やっぱりいい店だなぁ～ここ。

2人で5,000円ほど。焼肉屋で飲んだと考えるとかなり安いですね。
途中ランチ営業の話になりちょっと興味が沸いたので次の日行ってみようかと思います。

ご馳走様でしたー。


<2013/3訪問>
以前松本で飲んでいた時に隣のお客さんに教えてもらったお店です。出張ついでに一人焼き肉。
立地からメニューから店内から人まで、とにかく色々と変わっています。
ディープというか、なんというか、ちょっとおかしな空気感ですね。
そしてそんな変わってる所を含めて思いのほか最高です。

松本駅のアルプス口という、今まで完全ノーマークな方面。駅を出て歩くこと1～２分、ぽつんと見える赤提灯。
外観からもその歴史を感じます。
今ですら何もない松本駅アルプス口方面。何十年前はどういう事になっていたんだろう。。。
店の前来て入り口が二つある事に悩む。どっちから入れば。。。
手前の入り口を開けると店内にはお客さんが3人ほど。

カウンターが10席ほど。さらに奥には2テーブルほどある。
カウンターの中は広い。
メニューは唯一浅漬けを除いて、あとは全て肉。
ホルモン、豚トロ、カシラ、牛ハラミ、牛タン、牛カルビなどなど。日によって肉の種類は異なるみたいですが、とにかく肉、肉、肉。
牛は和牛で900円、他は400円くらいみたい。
サンチュなんてもちろん、焼き野菜、ライス、他のおつまみなどの一切が存在しません。
とにかく肉！肉だけなのであります。

・カシラ（400円）
・牛カルビ（900円）
・ホルモン（400円）
・浅漬け（200円）
・瓶ビール（600円）
・焼酎360ml（800円）×2本


アルコール類は瓶ビール、日本酒、焼酎だけ。
炭酸やレモンなんて軟弱なものはありません。言えばお水がもらえる。

さてさて注文はカシラと瓶ビール。
瓶ビールは600円とやや高い印象。
ビールは栓抜きを渡されるのでは自分で開けます。
ちょっとしょっぱい浅漬けを食べながらお肉待ち。

で、店内でやたらと目に付くのが肉を焼く鉄板。
なにやら謎の鍋の蓋のようなものが上に乗っけられた鉄板。
蓋を取るとドーム状のジンギスカンの様な形です。
そしてその鍋は年季が入ってるとかそういうレベルではなく、もはや元々鉄だったのかなんなのかもよく分からないほどの使い込みよう。
使用後は蓋をまた被せる。。。

その謎深まるジンギスカン鍋状の鉄板でカシラを焼く。
注文をするとおばちゃんが冷蔵庫のバットから鉄板に肉をドサドサと乗せていく。
こちらのお店の特徴として、肉がお皿に出てきて自分で焼くのではなく、店員さんが鉄板に全量乗っけてくれる。
そしてその量。
恐ろしく多い。250g程度はあるだろうか。普通のお店のゆうに2倍、いや3倍近くあるかもしれない。

鉄板が隠れるくらいいっぱいに並べられたカシラ、カシラ、カシラ。
最初にカシラとカルビを頼んだら、
「カルビはカシラ食べ終わってからまた言ってね」と言われた理由が分かった。
多すぎる。酒中心ならこの一品だけで終わりでもいいかもしれない。

さて表面がカリっとしてくれば出来上がり。
甘めでニンニクも効いたタレで食べる。おお、旨い。
弾力のあるカシラ肉を食べれば、豚トロの様な脂がジュワッと口の中に広がる。
その脂をビールで流し込む。んんんー！旨い。
安かろう悪かろうかと思ったら十分旨いですよ、うん。

ビールが終了すると次は焼酎。
360mlの宝焼酎の瓶とロックグラスが渡されます。
このシステムはいいですね。360mlってサイズもお手軽でいい。贅沢を言えば25度の焼酎が良かったであります。

追加注文はカルビ。
やや薄めのカルビ肉。悪くないがカシラほどの感動はない。
カシラほどではないが、これも量が多い。
カルビを食べ終えた時点で既にお腹がいっぱい。

しかしながら、せっかくなのでもうちょっと頑張る。
焼酎をもう一本追加して、追加注文ホルモン。
これが失敗、鉄板に新たに乗せられたとんでもない量の茹でた状態のホルモン（シロ）。
うおおお、お腹いっぱいの状態からこの量！！
最後はもはや詰め込む様に食べる。
この店で一人3品は危険ですね;^^
ホルモン自体は固すぎず食べやすい。カシラ同様この一品だけでもいいかもしれない。

さておかしな事が色々とあるこちらのお店ですが、なんと言っても店長のオヤジさん。推定50代。
お店に入ってすぐに気づくのが、こちらのお店のカウンター内がとっても広い。
その広いカウンター内でオヤジさんが酒を呑みながら接客しているのです。

お肉を鉄板に乗せたりお酒を持ってくるのは女性陣が多いので、基本オヤジさんはカウンターの中で酒を呑んでます。
そしてお客さんに、スポーツの事、映画の事、雑誌の事なんかを楽しげに話す。
オヤジさんがお客さんの相手をしているというよりは、オヤジさんに僕らが付き合ってる感覚すら出てくる(笑)
そして時間が経つにつれ、オヤジさんが明らかに酔ってくる。
この日は6時半くらいから2時間近く滞在したので、オヤジさんみるみる酔っていく(私もですが)のが微笑ましかった。

そんなわけで肉と焼酎とオヤジさんや他のお客さんとの会話を十二分に楽しんでお会計。
肉の頼みすぎには注意が必要だが、これはいい店。
焼肉屋というより呑み屋としての使い方が正しそうだ。松本にまた一軒お気に入りの店が増えてしまった。
また必ず再訪します。


ご馳走様でした。