松本駅近くの焼鳥屋　焼鳥は火入れが強かった : 炭火焼鳥正ざわ

寒風吹きすさぶなか、松本市内を歩き回って街中の風景を楽しみました。
落ち着いた閑静な市街地で、至る所に水が流れ蔵があり蕎麦屋がある街です。
趣が感じられる古い建物もたくさん残っており、散策が楽しいです。

もちろん松本城にも登って天守閣から松本市内を眺めましたし（城内の木の階段は小さいお子さんやご高齢者は要注意です）、すんきという赤蕪の葉を乳酸菌発酵させた無塩の漬物をゲットしたり、古民家を見学したり、縄手通りでカエルグッズを探したりと正統派の観光客しました。

でも寒くて・・・すっかり身体が冷えきりました。
なので塩井乃湯に浸かって温まります。
この銭湯は鉱泉ですから事実上天然温泉です。
湯船の温度はとても高いので、冷え切った身体で入ると飛び上がりそうになります。
まずは掛け湯して身体を少し温めてからお入りください。
駅から10分ほどの徒歩圏ですから、散策で冷えた＆疲れた身体を癒すのにぴったりですよ。
佇まいも料金もごく普通の銭湯で僅か大人400円。ぜひどうぞ！

一風呂浴びてすっかりリフレッシュ、寒さもへっちゃらの無敵状態になりました（笑）。
で、ぎたろう軍鶏が食べられるという焼鳥屋に向かいます。
塩井乃湯からは徒歩数分です。近い近い。

店内は焼き台の前がカウンターで10席くらい、他にテーブル席が2つです。
奥には小上がりもあるようですから30人くらいは入れそうです。
我々は焼き台前のカウンター席に陣取りました。
予め電話しておいたので席が確保できましたが、週末はかなりの混雑です。
次々と入ってくる客は予約がないと全部断られていました。人気店のようですね。
カウンターの上や壁には水尾、大雪渓、獺祭など日本酒の銘柄がたくさん貼ってあります。
日本酒の品揃えにも力を入れているようです。

早速風呂上がりのビールをゴキュゴキュゴキュと飲み干して、ぎたろう軍鶏をいただくことにします。
焼き台前の店主はスキンヘッドにねじり鉢巻、正統派の焼鳥職人の出で立ちです。
こちらも正統派の観光客ですけど（笑）。
とにかくお忙しそうで焼き台の前でひたすら焼き続けているので、目の前ですけど注文はホールのお兄ちゃんにお願いします。

お目当の「ぎたろう軍鶏7串満足セット」をお願いしました。
あれ、でもよく見るとこのセットは、ぎたろう軍鶏4串に月見つくねと牛タン塩焼き、最後に好きな串を一本注文する構成で、満足セットというなら7串ともぎたろう軍鶏だと思い込みがちですから、お間違いなきように。

突き出しにドレッシングが掛かったキャベツ、大根とお揚げの煮物が出てきて本日の飲み会スタート。
お酒はワイフの好きな美寿々をぬる燗でいただくことにしました。
奥さんが燗つけ機で温度計を入れてつけてくれます。
合わせてシーザーサラダとお豆腐、お漬物盛り合わせを注文。
すでに本日は満席で焼鳥渋滞が発生しているようなので（笑）継投策に出ました。

お新香は赤蕪が美味しかったです。白菜は全然漬かっていなくて生野菜でした。
この時季は寒いですからお新香が漬かりにくいですよね。
シーザーサラダは野菜欠乏気味のワイフのお腹に全部収まりました（笑）。
冷奴はもう少し量がないと味がわからないです。

さらに待つこと暫し、漸く焼鳥がやってきました。
焼き台前ですから店主から直接供されますが、部位の説明はありませんでした。忙しそうです。
見たところムネ肉のサビ焼きのようです。
串打ちは肉の大きさと形にバラツキがあって火入れも強い箇所と弱い箇所がありますね。
何より焦げているところをそのまま出されているので、処理は必要かと思いました。
肉は弾力があってジューシーです。美味しい鶏肉です。
これは素材の良さに助けられてますね（笑）。

お次はせせり。ねぎおろしが乗っていますが余計かな。
やはり火入れが強すぎてところどころ焦げているので、食感が良くありません。
これも肉の食感と味は良いので、うまく火入れしてくれれば美味しくいただけると思います。
そう言えば盛大にファイヤーしていますが火消しに走らず泰然自若ですから、焦げるのも已むなしです。

月見つくね、ソリレス、レバー、牛たん塩焼きと順次出てきた串はどれも火入れが強く、旨味より苦味と焦げた匂いが先立ってしまっていてあまり美味しくは感じられませんでした。
焦げたところが好きな方もいらっしゃいますから、人それぞれなんですけどね。
最後に好きな一本を注文できるのですが、実力のほどが垣間見れないので何を頼んで良いかわからず、困ってワイフは手羽塩焼き、私はペタをお願いしました。

相変わらず店内は盛況で大忙し＆燃鳥は火入れが強くて好みではないので、再び継投策へ。
すぐに出てきそうな皮ポンと芋カリ（さつまいものカリっと揚げだそうです）をお願いしました。
皮ポンはぎたろう軍鶏の皮ではないようですが、あっさりしていて美味しくいただけました。

しばらくして手羽塩焼きとペタが登場。
手羽焼きは結構上手に焼けています。
そう言えば目の前のファイヤーの回数も少し減ったような（笑）。
ペタには白葱とオクラが肉の間に挟んでありますが、真っ黒なので食べませんでした。
私は胸焼けしやすい体質で、油が極端に強いものや火入れが強くて焦げているもの、すごく辛いものが得意ではないのに酒飲みなので（笑）、今日はやや残念な結果に終わりました。

あ、芋カリは忘れられていたらしく、ホールのお兄ちゃんに確認したら通っていないとのことで、改めてお願いしました。
こちらは焼き物ではなくて揚げ物ですから安心していただけます。
さつまいもを揚げてあってほんのり甘く、焼鳥をいただきながら口直しにするのにちょうど良さそうな味です。
最初に頼んでおけば良かったなぁ。
普段なら焼鳥屋で串7本で終わることはないのですが本日はこれで。

本日の日帰り松本旅行は、三城で蕎麦をいただくことが最大の目的だったので満足です。
松本って良いところですよね。
私の部下がリタイヤしたら住みたいところだと言っていましたが、よくわかります。
街もコンパクトだし、何より松本城があるし。
水が美味しいので、何を食べても味が深くて素材の良さが引き立ちます。

あ、燃鳥は水関係ないか・・・
ご馳走様でしたっ！