間違いなく、松本で魚の一番旨い店 : きく蔵

JR松本駅東口から徒歩20分あまり、縄手通りを通り越して国道143号線近くにある小料理屋（居酒屋ではない）。分かり難い場所にあるのでナビは必須。お気に入りの1軒で再訪多数。当日は前日に電話予約のうえ、2名で17:30に訪問。

●接客・応対
以前から淡々とした接客であはったが代替わりしており、大将（若大将）とは気軽に会話ができる。女将も雰囲気が変わっており、愛想よく、標準以上の接客。焼き物、揚げ物以外は大将が1人で手掛けるので、客が増えると猛烈に忙しくなる。見た目、忙しくとも気後れせずにオーダーする事が肝要。
●雰囲気
100名店に選ばれてからか予約がなかなかできない状態が続いたが、コロナの影響か、最近はめっきり客が減ったとの事。女将曰く、『土日はそれなりだが、平日はさっぱり』。当日も17:30の訪問時には客ゼロ。まあ、18:00過ぎには満席になりましたが。以前は開店直後くらいには満席になっていたので、やはり客足は減っているようです。カウンター席の間引きはおこなっていないが、隣席との間には背の高いアクリル板が設置されており、感染症対策は問題なし。
●メニュー
生もの、焼き物、揚げ物とオールラウンドに揃っており、グランドメニュー、当日のおススメと、メニューは豊富。特に海なし県にも関わらず、魚が旨い。ただし、値付けは居酒屋レベルではないので、調子にのって注文し過ぎると支払いで驚く事に。まず、全体のメニューを見て厳選した方が良い。刺し盛りと馬刺しはオーダーして欲しいが、これに酒を3杯も飲むと、これだけで10,000円を超えてくる。
●そして実食
いつもの事だが味は文句なし。生ものをはじめとしてどれも旨い。
●総評
当日は2人での支払いが18,200円のお支払い。値段がいいので頻繁にはこれないが、安心しておススメできる1軒。

■今日のオーダー
★つまみ
◎◎刺盛り
（本鮪中トロ、牡丹海老、赤貝
金目鯛、生蛸）
鮮度、ポーション、味と3拍子
揃った1品。中でも中トロは
久しぶりに味わった逸品。
筋もなく口の中でトロける味わい
にノックアウト。盛り込みで注文
する際には、タネをリクエスト
するか、値段をはっきり伝えた方が
良い。今回は2人前1盛りで4,500円。
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◎◎中トロ
鮪が旨かったので、単品で追加。
溜り醤油が脂のしつこさを打ち消して
くれて、純粋に魚の甘みを堪能できる。
当たり前だが単品でも旨い。
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〇カラスミ
半生ではなく、完全にカチカチ。
表面を炙って大根で挟んで食べる。
それなりに旨いが、生カラスミに
比べて、どうしても塩っ辛く感じる。
また、1人前4キレはポーションが
悪すぎと同時に、コスパも悪い。
以前より量が減った気がする。
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◎極上馬刺し
赤身と霜降りの混ざった部位で、
コクがあって甘みもある最高の1品。
こちらはニンニクではなく生姜で。
しかし、これも依然と比べて量が
減った気がする。
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〇ソフトシェル
少し邪道かもしれないが、意外に
旨い。油のキレもよく、噛みついた
時にカニミソがジューシー。
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★ドリンク
・生ビール × 3
・瓶ビール × 1
・知多ハイボール × 1

■店内
・カウンター × 12席
・4人掛け小上がり席 × 2卓
・2F席（席数不明）
■訪問時の状況
・訪問時間：土曜日:17:30
・訪問人数：2人
・予約有無：有り（前日TEL予約）
・混雑状況：先客無し、後客で満席
・待ち時間：無し
・皿出し　：10分～15分程度
■おしぼり
・布おしぼり
■箸
・割り箸
■トイレ
・男女共用
・様式
・ウォシュレット
・清潔度A+（S～C）
■ポイント
・刺身と馬刺しをオーダーしろ

市内中心部からは離れ、四柱神社裏手方面に立地する小料理屋。調子にのってオーダーするとかなりの高額になりますが、とにかく味が良いので、松本を訪れた折にはこちらに寄ります。生物、焼き物、揚げ物、なんでも揃っており、どれも及第点以上のレベル。とくにおススメは、海無し県にも関わらず『刺身』、そして『馬刺し』。馬刺しには、生レバーや馬タンもあり、入荷しているとススメられますが、ここはスタンダードに極上馬刺しをオーダーしてください。目の覚めるような旨さです。そして刺身が何故か旨い。タネの処理と扱いが丁寧なのです。乾燥防止のラップも、都度交換しますので、非常に好感が持てます。ただし、どうも見ていると、使い切りたいタネからススメてくるように思えますので、ここは大将の言葉に耳を塞いで、自分の目で選ぶ事をススメます。刺身は2人で5,000円も出せば、文句なしの盛り込みが出てきます。とにかく予約必須、飛び込み入店ではかなり厳しい店です。

■今日のオーダー
★つまみ
◎刺し盛り
（中トロ、ミル貝、赤貝）
内容はこちらで指定。ホントは
上記を加えた盛り込みを
オーダーしたのだが、感違いされる。
味は申し分ない。ただ、タネ箱は
いつもより種類が少なかった。
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◎極上馬刺し
唸るような旨さ。
これを食べに来ただけでも良い。
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〇焼き筍
孟宗。小ぶりでアクの強くない部分。
処理もよく、これは旨い。
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△ソフトシェル
連れがオーダー。
噛めば味噌が溢れてきて旨い。
自分1人ならオーダーしない。
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△フルーツトマト
連れがオーダー。
それなりに旨いが、自分には
ただのトマト。600円を超える
さすがに値付けは高すぎ。
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〇春野菜の天ぷら
（タラの芽、ふきのとう等）
独特のエグサが食欲を掻き立てる。
はじめから塩の設定なのがうれしい。
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★ドリンク
・生ビール 　　　× 4
・瓶ビール　　　 × 1
・ハイボール　　 × 1
・梅酒のお湯割 　× 1

街はずれにある趣きある小料理屋。旨い物が食べたくて、事前に入念にリサーチして訪問。畳の個室もありますが、2人なら間違いなくカウンターに通されます。板場は大将1人で切り盛り(おもに生もの）。焼き物、煮物等は裏の厨房から出てきます。ご当地は海が無いにも関わらず、用意されている海鮮はどれも1級品で驚きです。細かい事ですがネタの管理や仕事が丁寧で、見ていて気持ちがいいです。無論、出される料理はどれも満足度が高いものばかりです。しかし惜しむらくは、隣の馴染みらしい客と注文が被った際に、あきらかに別モンのネタがそれぞれに出された時には腹が立ちました（鮪の中トロを頼んだのですが、隣には大トロに近い中トロ。当方には赤味に近い中トロというよりは、ほぼ赤味で、しかもサクの端）。目の前でこれはやってはいけません。全体的に料理の値付け、酒の値付けは高く、調子にのって飲みすぎると、1人1万は軽く超えてきますので注意が必要。コスパがいいとは言えません。アドバイスとしては刺身を頼む場合、おまかせにしてしまうと、使い切りたいネタから入れられるので、『中トロを入れて〇〇円で』等と、内容の一部と金額を指定した方が確実です。2人で5,000円の盛り込みが満足のいく基準だと思ってください。またこの店の馬刺しは極上です。注文する事をおすすめします。予約客が多いので飛び込み入店は危険です。


■今日のオーダー
★つまみ
・極上馬刺し　　　　◎日本全国食べ歩いた中でこれが最高。
・馬タン刺身　　　　△ただ珍しいだけ。これなら馬刺しを2人前頼んだ方がよいです。
・馬レバー　　　　　△新鮮な物が入荷した時だけのメニュー。体調が今1つの時はおすすめしません。
・刺し盛り　　　　　◎どれも美味しいですが、1人単価2,000円を下回るとハズす場合があるので注意。
・焼き大あさり　　　〇見た目雰囲気が盛り上がります。味は、まあ、あさりですね。生ものの後の箸休めに。
・カラスミ　　　　　〇味はいいのですが、小ぶりで少し物足りず。
・焼き筍　　　　　　〇これは好みですが、姫筍より孟宗筍をおすすめします。
・松本山賊焼き　　　×油が強すぎて、自分はダメでした。お腹が減っている時にはよいでしょう。
★ドリンク
・生ビール　　　　　　　×　2
・瓶ビール（エビス）　　×　3
・角ハイボール　　　　　× 2