木曽の銘酒 中乗りさんを飯田の名産・珍味のおたぐりで : 信州くらうど

電車の乗り換えに20分ほどありましたので、長野駅ビル２階のこのお店をのぞいてみました。
昨年秋に黒松仙醸 純米吟醸 ひやおろし ツキノワグマを飲んで以来でしょうか。
今も記憶に残る華やかな香りと濃厚でありながらすっきりとしていて甘い味わい。

メニューを拝見すると、木曽のお酒 中乗りさんがあります。
木曽を訪れた際にたびたび立ち寄るお店のお酒がこの酒蔵でした。
懐かしさもあってこれと、合わせて飯田の名産・珍味のおたぐりを注文しました。

中乗りさんを一口飲んでみると、ジュースのような香りと甘味がふんだんで、その後にアルコールを感じてようやくお酒と認識するような心地よい口当たりです。

馬の腸のおたぐりは、本場の飯田市では癖を感じる料理ですが、このお店はあまりその癖を感じない仕上がりです。
今回は以前にも増して親しみやすい口当たりと味付けです。

最近の駅ビル直結のお店は賑やかで、訪れたり利用してみると楽しさがありますし、このお店もまた近いうちに長野県産のお酒かワインをいただくために立ち寄ることになりそうです。

長野駅に着くと、ひどい夕立でした。
少し待てば止むのではないかと、駅ビルで時間をつぶすことにしました。
こういう時に便利なお店が、ここ、信州くらうどです。

長野県産の日本酒とワインがグラスで飲めます。
さらに最近では、長野県の特徴的な食べ物もおつまみとして提供されるようになってきました。
立ち飲みのスペースまで行ってみると、席が空いています。
メニューを眺めていると、カウンターの下のポスターで訴求しているお酒が眼に留まりました。

”とおのね”（透の音）というお酒です。
辛口の純米吟醸酒です。
カウンターでこれを単品でお願いし、精算しました。
お酒を受け取る場所へ移り、そこで見せていただいた”とおのね”のボトルは、日本酒らしくなくワインのボトルのようで、味にも期待が高まります。

立ち飲み用のテーブルに移り、さっそく飲んでみました。
辛口と書いてありましたが、ピリピリしたところはなく、フルーツのジュースを飲んでいるような感じです。
喉の通りがとても良いです。
甘味は、砂糖のような甘みではなく、さらりとした甘味です。

夕刊を読みながら飲んでいると、徐々に酔いも感じてきて、良い気分になりました。
それに、飲み終えて外に出ると、雨は上がっていて、寄り道が良い選択になりました。

長野駅ビルに出掛けました。
私の用事は済み、家人の用事が済むまで時間が空きました。
そういう時にこのお店は重宝します。

立ち飲み用のテーブルに空きがあります。
日本酒とワインのメニューを眺めてみると、この時季にもかかわらず無濾過生原酒があるようです。
小布施町の酒蔵で作られたその豊賀をカウンターで注文しました。

すると”おつまみはいかがですか？”と上手に薦められメニューを見てみると、有名な野沢菜や蕎麦を使ったものがあるのは当然でしょうけれど、なかなかマニアックな”おたぐり”や”市田柿”を使ったものが掲載されています。
信州・飯田の名物の”おたぐり”を合わせてお願いしました。

別のカウンターでお酒とおたぐりを受け取り、立ち飲み用のテーブルに戻りいただきました。
やや辛口と表示されているこの酒を飲んでみると、お米のつやつやした感じが伝わってきますし、甘味や濃厚さもあり飲み応えがあります。
１杯を飲み終える頃になると、少し酔いも感じてきます。

おたぐりは、甘めの味噌の味付けで、柔らかく煮込まれていて、馬の腸という癖を感じないできあがりです。
本場の飯田のおたぐりとは、また違った味わいです。
前回もおたぐりが用意されていましたので、定番化したのでしょうか、そうならばうれしいことです。

飲み始めて10分ほど退店し、家人と合流しました。
美味しいお酒を手軽にいただける佳いお店です。

駅ビルに用事があって出かけた帰り、２階のこのお店を覗いてみると、木曽の酒蔵である中善酒造さんの「中乗さん厳寒水」があります。
それも、400円で。

今いただかなければと思い、すかさずカウンターで注文しました。
別のカウンターでなみなみ注がれたお酒を受け取り、テーブルに運んでさっそく飲んでみました。

最初の一口は、アルコールの強さは感じず、ふんわりしていて、甘口系の口当たりで、どんどん飲めてしまいそう。
二口目になると、まろやかさと濃厚さ、それに後からアルコールの強さを感じるようになりました。
おいしく、心地よく酔ってしまいそうなお酒です。

何かおつまみになるようなものはないかと改めてメニューを拝見すると、なんとポップには伊那谷の名物と書かれていますが、飯田の名物「おたぐり」が用意されています。
それも、290円で。
中乗りさんも終わりそうでしたので次のお酒を探してみると、燗酒があり用意されているお酒は木曽路。
迷うことはありません、おたぐりと木曽路をお願いしました。

木曽路は特別純米で、原産地呼称管理委員会が認定されている酒ですので、お燗ではなく常温の方がよかったかもしれません。
とはいえ、飲んでみると甘口でお米の旨みと思えるおいしさを感じられ、おたぐりにもよく合い、できればゆっくりと飲みたくなる味わいです。

おたぐりは柔らかく煮込まれていて、ありがちな馬の腸らしい臭みもなく、もつ煮込みのように食べられました。
もう少し、おたぐりらしさがあってもよいのかもしれませんが、慣れてない方々にはちょうどよさそうです。

お酒とおたぐりをいただき、お腹が満足できて帰路につきました。
おつまみがよくなりましたので、これからも駅を訪れた時には、このお店を覗きたくなりました。

長野駅での用事が済んで、次の電車の時刻まで30分近くありました。
信州の地酒とワインが楽しめる信州くらうどを覗いてみました。
日本酒のメニューを眺めてみると、木曽のお酒が３種類用意されていました。

では、それを中心にいただきましょう。
日本酒利き酒セットで、木曽の中善酒造の中乗りさん、岡谷の高天酒造の高天、それにやはり木曽の大桑村、西尾酒造の杣酒をお願いしました。

まず、中乗りさん。
やや辛口のお酒で甘みも感じ、丁寧にお米から作った印象が残ります。
３種の中で一番日本酒らしいお酒で、ぬる燗にするとさらにおいしいのではないかと思えるものです。

次に高天。
辛口でキリリとしていて、最後にほのかな甘みが残ります。
薫りもスッキリ。
夏の今、飲むお酒とすれば、３種の中で一番おいしいのではないでしょうか。

最後は杣酒。
いつか飲みたいと思っていたお酒です。
白いにごり酒です。
飲んでみると濃厚、こってりでありながら、発砲した感じもあって面白い口当たりです。
辛口なのでしょうが、後から甘みが追いかけてきます。
マッコリと似ているようで、また違って、これにハマる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回のセットのアテは、長芋の寒天寄せですかね。
芋のふわっとした感じを寒天で残し、山葵の効いた味噌でいただきます。
これがまたおいしいです。
食感と”何これ？”という味がします。
チーズのような味も感じられたのですが、気のせいでしょうか。

次は、チーズと一緒に夏にあう赤ワインをいただきたいですね、例えばピノ・ノワールとか。

長野駅前での用事が済んで、次の電車まで少々時間がありました。
MIDORIに脚を運び、立ち飲み屋さんを訪れ、メニューを見ていると、12種類の中からお酒を選ぶ利き酒セットのスタイルは変わっていません。
でも、どうやら12種類のお酒が変わっているようです。

長野県内のお酒でも、初めて耳にする銘柄もありましたので、さっそくカウンターでお願いしました。


まず、棚田。
きりりとした味わいで、最後にフルーティな甘さが残り、おいしい余韻を引きずります。

次は、大信州。
やや辛口で、飲みやすい口当たり。
あてのチーズを食べた後に飲んだときのおいしさが格別です。

３つ目の美寿々錦。
3つの中ではまるで水のように飲めて、これからの夏にいい感じです。

３つの銘柄を教えられ、その３つのお酒を飲み比べると違いが何となくわかり当てられるような気もするのですが、一つだけ飲んで銘柄を当てるなど、まず不可能ですね。

今回、お酒もおいしかったのですが、あてのチーズも格別でした。
卸してないパルミジャーノ・レッジャーノだと思うのですが、これを食べて追いかけるお酒のおいしさ。
特に大信州によく合いました。
家でも日本酒とチーズの組み合わせ、やってみたいと思います。

長野駅でお土産を買うことのできるMIDORIの中で、信州さんのお酒やワインをグラス単位で飲むことのできるお店です。

新酒が出てくる季節になりましたので、立ち寄ってみました。
すると、以前は、お店の方で
「新種セット」
「イチオシ蔵セット」
「純米酒セット」
「辛口な酒セット」
というように、月ごとにテーマに沿って３種のお酒を紹介してくれるスタイルだったのですが、9つのお酒の中から自分の好みの３種を選択する利き酒セットと3種類が固定の大吟醸セットの２種類になっていました。

今回は、大信州、透の音、黒松仙醸の利き酒セットをお願いしました。

「大信州」は、辛口らしくヒリリとする感じです。
冬の今よりも夏に冷やでいただきたい味です。

「透の音」は、このお店でしか飲めないお酒のようです。
3種類の中では一番色が付いていて、バランスが良く飲みやすいですね。

「黒松仙醸」は、今年取れたお酒で、ほのかに甘みがあって、飲みごたえがあります。

以前いただいたお酒を紹介すると、
純米酒セットでは、
「郷の舞」色が付いていて今まで飲んだことのない味です。
キャラメルのような苦味があるような感じですし、酸味も感じます。

「よよいの醉」
原酒で力強く、甘めで美味しいです。

「井の頭」
３つの中ではくせがなく普通に飲めます。

辛口セットでは
「吉田屋治助」は、一番キリリ、スッキリとしていて夏におすすめのお酒です。

「北信流」は、色が付いていてフルーティな味です。

「大信州」は、３つの中で一番コクがあって、辛口ながら、最後にほのかな甘さが残ります。

常に20種類ほどのお酒が用意され、ちょこで少しずついただきながらお酒の違いを楽しむ絶好の場です。
これからも、いろいろな酒蔵のお酒を飲んでみたいですし、季節によって出されるお酒の違いを楽しみたいですね。

長野駅ビルの物販のお店の中にある立ち飲みスペースです。
長野県産の日本酒やワインなどのおすすめ品を月替わりでいただくことができます。

今月のメニューを拝見したら、木祖村の蔵元「木曽路」のお酒３種が載っていて、はじめてですし、さっそくお願いしました。

その３種類は、「特別純米」「ふなくちしぼりたて生酒」「三割麹」。
特別純米はよく耳にするタイプですが、「ふなくちしぼりたて」と「三割麹」は初耳です。

Suicaで650円をお支払し、カウンターで猪口１杯ずつの３種のお酒を受け取りさっそく飲んでみました。

最初に特別純米を一口。
想像していたものに近い日本酒の味です。

次に「ふなくちしぼりたて生酒」を一口。
まず、口に含んだ瞬間、濃厚でジュースのような飲みやすさでとても美味しいです。
それに、日本酒は全くの素人なのですが、瑞々しさが伝わってきます。

最後に「三割麹」を一口。
少し色がついています。
滑らかさがあって、この３種の中では一番多く飲めそうな味と口当たりです。

この３種の中で一番美味しかったのは「ふなくち～」です。
ネットでこの聞きなれない「ふなくち」を調べてみると、発行を終えた醪を清酒と酒粕に分けるところを酒槽（ふね）といい、その口から出てきたばかりのお酒であり、加熱も濾過もしていないので、フレッシュそのもののようです。

以前、８オンスで無濾過のお酒を美味しくいただきましたが、それよりもフレッシュなのかもしれません。
このお酒、いつも販売されているのかわかりませんが、とても美味しかったので、ボトルで買って、もう少し飲みたくなりました。

少し前に訪れたばかりなので、駅前で時間を潰す必要に迫られていたとき、
このお店を思い出し、また立ち寄ってみました。

前回は日本酒をいただきましたので、今回はワインにしましょう。
ワインの好みは決まっていますので、この時期ですと、赤ワインに即決。
コンコードは好みではないので、カベルネ・ソーヴィニヨンかメルロー。
ブランドとしては五一が好みですし、しばらく飲んでなかったので、五一のカベルネにしました。
それに、ワインをいただくのなら、チーズを一緒に。

ワインとチーズをカウンターで受け取ってさっそく飲んでみました。
カベルネでありながら、意外にあっさり。渋さも程よく、くせなく飲めます。
これ、カベルネ？という感じです。
味わいはあっさりですが、口のまわりにねっとりとした感じが残るのはさすがにフルボディ。
意外な味わいに、もう一度メニューを眺めてみました。

″五一ワイン（塩尻市）　カベルネ″

このカベルネって、カベルネ・ソーヴィニヨン？カベルネ・フラン？それともブレンド？
お店の方にお聞きすると、カベルネ・フラン主体のブレンドだそうです。
そういえば、カベルネ・フラン主体のワインをいただいたのは、久しぶりかも。

チーズは、ハーブが効いたカマンベールが、味わいに加え香りがよくおいしいです。
それに、意外だったのは、味噌が付いたチーズ。
チーズのこってりに、味噌の塩味と甘みとコクが加わり、ワインより日本酒に合いそうです。
そう思ってしまったら、ワインが残っているのに、日本酒を追加で注文することになりました。

松本平の酒セット。
大信州と山清に岩波。
純米吟醸の大信州は、フルーティでジュースのようにくせなく飲めます。
山清は、大信州よりも甘口です。
岩波は、日本酒らしい香りが鼻を抜け、濃厚な味が舌の上で継続するお酒です。

これらのお酒に、味噌味のチーズ。
よい組み合わせだと思います。
このおいしさ、独り占めにしたいので、できれば内緒にしたかったのですが。

Nov 2015 --------------------------------------------------------------------------------

長野駅ビルの中を歩くたびに、早くこのお店に立ち寄って、信州産のお酒の飲み比べをしたいと思っていました。
このお店は、お土産屋さんの中にある立ち飲みのコーナーになっていて、周りの棚には信州産のお酒が並びます。
立ち飲みコーナーで飲んでおいしかったらその場で買って帰ることができ、いい仕組みになっています。

今までこのお店の前を通った時には、テーブルの周りに人が多かったので機会がなかったのですが、
今日はスペースが空いていましたので、テーブルのメニューを眺めました。
メニューは大きく分けて、信州産の日本酒とワイン。
今日は、日本酒から選ぶことにしました。

日本酒はあまり慣れていないので、単品メニューは選ばず、きき酒セットの中から一番お値打ちの辛口な酒セットをお願いしました。
３つの日本酒のうち真澄はブランドを聞いたことがありますが、一滴二滴と雷電は初めてお聞きするブランドです。

カウンターで注文すると、別の場所でお酒が猪口に注がれて受け取りました。
テーブルに運んで、少しずつ飲んでみます。

まず、一滴二滴。
少々舌がビリビリする尖ったお酒で、辛口のお酒を飲んでいるという力強さを感じます。

次に真澄。
一滴二滴を呑んだ後もあってか、かなりまろやかな味で日本酒らしい香りを感じます。
このお酒は、癖がないので誰にも合う感じです。

最後に雷電。
一滴二滴と真澄の中間くらいに感じました。
ただ、お酒を飲むときはいつもそうなのですが、味の違いが分かるのは最初の１杯か２杯で、
舌がアルコールで麻痺してきているかもしれませんから、あてにはならないかもしれません。

おつまみは、くらかけ豆でしょうか。
プリプリしていて、お酒のよいお供になりました。

未だ飲んだことがないお酒がありますし、気軽に利用できますので、
近いうちにまた訪れたいと思います。