おきて破りの「旨！カレーハンバーグ」 : 豊誠堂製菓舗

「旨！カレーハンバーグ」は、長野駅から長野電鉄で５駅目の桐原駅に近くにあるおやきの老舗、豊誠堂のおやきです。
このお店の場合、おやきは「お八喜」と書きます。

このお店は、とにかく種類が豊富です。
通年で販売されているもののほか、春には「こごみ」、秋には「茸」を使ったお八喜など、季節ごとのお八喜が店頭に並びます。
このお店のお八喜の基本は、蒸したおやきで、長野市三輪のお店を訪れなくとも、GMSなどでも買い求めることができます。

今回訪れたら、旨！カレーハンバーグというおやきがありました。
長野のおやきは、基本的に中に入れる具材に肉を使いません。（だったはず。）
にもかかわらず、今回、「旨！カレーハンバーグ」というお八喜を売り出したという、おきて破りの商品開発にまず驚きました。

今回は、オーソドックスな野沢菜、野菜ミックスに、そのカレーハンバーグを一つずつ買って帰りました。

家に帰り、電子レンジで温めて、ランチ代わりに食べてみました。
野沢菜はおやきの王道、このお店のお八喜は柔らかく、甘みがあって柔らかい皮とよい調和です。
野菜ミックスは、キャベツ、玉葱、人参などの新鮮な野菜を信州みそで味付けしたお八喜。
信州らしい味付けですね。
最後に「旨！カレーハンバーグおやき」。
ハンバーグとたまねぎ、にんじん、キャベツなどがカレーとデミグラスの味付けされたものです。
この具材、ご飯でもいいですし、サンドイッチでもいい、おやきでもいいですね。
ハンバーグらしいおいしさで、子どもも喜んで食べそうです。

新しいおやき、これからも期待したいですね。

長野駅から長野電鉄に10分ほど乗ったところにある桐原駅近くのお店です。
店舗は小さな和菓子屋さんなのですが、このお店のおやきはスーパーなどあちこちで見かけます。

今日は、おやきを買い求めて来ました。
普通は「おやき」と書きますが、このお店の場合、先代の社長の
「十人中八人の方に喜んでもらえるおやきを製造したい」という気持ちから「お八喜」と名づけているようで、入口の暖簾にも、そのように書かれています。

お店の中に入ると、和菓子屋さんですからいろいろな商品が並んでいますが、
レジの近くには、いろいろなおやきが並んでいて、ここまでの幅の広さは長野一かもしれません。

奥の方まで進み、おやきの前に立つと、丸なす、野沢菜、大根、野菜ミックス、かぼちゃなどの定番が並び、その右にはさらに、この時期だけの小布施丸ナスなど季節ごとのおやきが並びます。

ここまで、数が多いと悩みます。
駅前のお店に比べて、一つ一つが安くていいですね。

ケースの向こう側のお店の方が非常に丁寧に説明してくださいます。
仕入れ先や製法や、最近、秘密のケンミンSHOWで取り上げられたことなど、
このお店のおやきがかわいくて仕方がないという気持ちが手に取るようにわかります。
地元、長野の皆様に愛されてきたおやきのようです。

その中から選んだのは、他のお店にもある野沢菜と野菜ミックスの２品に、
このお店にしかないおやきから玉葱マヨ、しそなす、みょうがの３品を選び全部で５品。
特にこの３品は、どんな味がするのだろうと、興味がわいたものから選びました。

家に帰ってさっそく食べてみました。

まず、野沢菜。
思い出しました、この味。何度も食べています。
幅広いチャネルで販売されているからでしょう、私の中では野沢菜おやきの基準となる味。
皮がモチモチしていて、塩加減はほどほどで、野沢菜の味をストレートに押し出しています。

次に玉葱マヨ。
玉葱がトロトロになっていて、たぶん肉類は入っていないと思うのですが、肉まんの味がします。
不思議ですね。初めての味で感動しました。

しそなすは、なすの味は慣れているのですが、しその味が程よく効いて、さっぱりといただくことができます。

野菜ミックスは定番ですから、安心して食べられます。
キャベツ、玉葱、人参をみそで味付けしてあります。
野沢菜も入っているかもしれませんね。

最後はみょうが。
みょうがというと、火を入れずに食べることが多いので、おやきの中に入り蒸されている食感と味に違和感がありました。
歯ごたえがなくなり、みょうが独特の風味があまりせず、残念ながら、私には、少々合いませんでした。
ただ、新しいおやきのおいしさを追求しようと、いろいろなおやきを開発していることは、高く評価したいと思います。

今日は５種類をいただきましたが、ニラ、ひじき、きのこ、ピーマンなど興味をそそられるおやきがありましたので、季節が変わるたびにお店をのぞき、おいしいおやき、いやお八喜を探してみたくなりました。