【信州の駅蕎麦】長野駅６・７番線立ち食いそば屋「しなの」はスッキリ系 : 信州蕎麦処 しなの

特急しなのに乗って、名古屋まで行くことになりました。
午前中に着く必要があったことから、７時45分長野駅発の特急に乗ることになりましたので、いつもの休日よりも早起きとなり、朝ごはん抜きで駅に向かいました。

切符を買ってホームに向かうと、まだ15分ほど時間があります。
こういう時には立ち食い蕎麦がうってつけです。

名古屋行きの特急のホームの駅蕎麦屋さんは、朝早くから営業していて、６人ほどがお店の周りや椅子に座って召し上がっています。
券売機を眺めると冷たい蕎麦もあるのですが、この時季だからかこの時間だからか×になっていて残念です。
天ぷらそばのチケットを買い、カウンターに置いて待ちました。
そういえば、消費税が５％から８％に上がっても、価格は据え置きのようですが、今度はどうなるでしょう。

前の方のうどんに比べると、天ぷらそばのあっという間に完成です。
椅子に座っていただくことにしました。

形の整ったかき揚げに色の濃い蕎麦に、ほどよい色のつゆ、それにネギがしっかりとのっています。
蕎麦はなめらかな口当たりで弾力のある立ち食い蕎麦らしいもの。
つゆは、以前食べた時に比べ甘目に感じましたが、穏やかな味付けです。
かき揚げをつゆに浸しても、意外にかき揚げの油分が気になりません。
そのかき揚げは、厚めでさっくりとした食感も残り軽快な味です。

食べていた時間は５分弱。
お腹も満たされ、名古屋に向かうことができました。

特急しなので松本に向かう前に、このお蕎麦屋さんで腹ごしらえをしました。
松本に着いてからのスケジュールがはっきりせず、10時発まであと10分あるので、電車に乗る前に短時間で済ませることにしました。

６・７番線のお蕎麦屋さんは、特急との同じ名前。
ほかのお店にある生そばの「特上」はこのお店にはありません。
いつものように天ぷら蕎麦にしようか迷ったのですが、食べすぎにならないように、かけそばにしました。

あっという間の出来上がり。
気持ち程度のネギがのり、わりと淡い色のつゆに駅の立ち食い蕎麦らしい形と色の蕎麦です。

食べてみると、いつもは天ぷら蕎麦なので、天ぷらの油がつゆに混じって好みのつゆになったりするのですが、天ぷらなしですと当然ながらあっさりした味わいになります。
かえしの味わいがほどよく感じるつゆです。

蕎麦の方は、舌触りがなめらかで、少々弾力がある駅蕎麦らしい味わい。
「特上」と比べてしまうと、うどんを食べているような感じになってしまうのですが、元来、駅蕎麦というのはこういうものだったのですから、かつてを思い出しながらいただくことができます。

５分ほどで食べ終えることができました。
お腹の方も満足感を抱き、電車に乗り込むことができました。

ランチタイム前に電車で長野駅から松本に向かうことになりました。
きちんとしたランチを食べる時間がなかったので、どうしようか迷いました。

最近低迷していたけれど、尊敬する原田泳幸氏率いるマクドナルドか、
それともヘルシーなサブウェイにするか、それともお値打ち牛丼の松屋にするか、
マルチタスクのセブンイレブンか、いろいろと頭に思い浮かびましたが、
結局気になっていた長野駅６・７番ホームの立ち食いそば屋さんの「しなの」に決めました。

先日、隣のホームの立ち食い蕎麦をいただきました。
長野駅には構内だけで、５軒の立ち食い蕎麦屋さんがあるようです。
お店によって、蕎麦や出汁に違いがあって食べ比べると面白いです。

今日も天ぷらそば360円をいただきます。
券売機でチケットを買って、カウンターに差し出します。
その奥では、手際よく、さっと一杯作ってくださいます。
速さでは、一番ですね。このスピード、立ち食い蕎麦は重要ですね。

さて、味の方は、というと。
出汁は少な目。蕎麦自体は、普通の太さです。それに、形がきれいで、厚みのあるかき揚げ。

食べてみると、まず出汁は、塩加減や深みが意外とあっさり・スッキリに感じます。
立ち食い蕎麦は、蕎麦そのものにうどんのような弾力があったり、蕎麦の香りがしなかったりして、
その代わりに出汁を濃い目にして、調和をとっているようなところがありますが、
しかして、このお店の蕎麦は、かなりつなぎが入っているのか、弾力があります。
ですから、僕が感じるところの一般的な立ち食い蕎麦とは、バランスが少々異なります。

一方で、かき揚げが厚く、おいしいのです。
天ぷらの油が出汁に混じって、さらにおいしくなります。

結局、長野駅構内の小菅亭、裾花郷、しなのの３軒の立ち食いそば屋さんは、それぞれ個性が異なります。
その個性を味わうのもいいし、１店に絞ってお気に入りにするのもいいし、
３軒味わってみる価値がありました。