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息子とふたり
息子が帰省している
およそ一年半ぶりだ。コロナ禍で学校から県外への移動を厳しく制限されているので、昨年のお盆から正月、GW、またお盆と帰っては来なくて、今回は運転免許証の書き換えがあるため意を決して帰ってきたというわけだ。そしてまた帰ってから2週間待機なのだという。ワクチン接種が終わっているから、どうでもよいではないか。そんな気がしなくもないが、それが学校の方針であり、世の中理不尽なことだらけなのだ。これはこれで仕方のない事だ。
私は
昨年末に一度彼のところへ訪れているのでさほどでもないが、家内はぴったり一年半ぶりなのでよほど嬉しいのであろう。甲斐甲斐しくお世話させていただいているようだ。今日はなにを食べたいのか、あれとそれとこれを持って帰って、向こうに行った晩の食事にまで気を使っている。母親とはよいものだ。
私は私で
仕事があるから日がな1日というわけにはいかないが、休みの本日はいよいよメインイベント。免許証の更新手続きがあるので、その送迎係を仰せつかった。免許センターの受付は1日2回、8:30と13:30だが早起きのわが家は当然8:30バージョンとなる。そして、どうせ県庁通りから丹波島橋まで大混雑となるのだ。7:00に家を出る。
川中島の免許センターに到着
運転していないから当然違反もないので、短い講習だけで済むのかと思いきや、1回目の更新はおよそ2時間の座学があるのだとか。いやまぁそんなものか。では行ってこいやと入り口のところで放り出し私は待機。それにしても以前は1人で行けないだのやり方が分からないとぐずぐずしていたものだが。やはり一人暮らしをさせてよかった。
YouTubeと読書による
車内での怠惰な時間を過ごして午前が終わりかけたところで息子が帰ってくる。木の椅子だったからケツが痛い痛いと言いながら。お疲れさん、昼は何を喰って帰ろうかと訊ねたら、なんでもよいという仰せなのでこちらとした。
「うなぎの宿 住吉」
一人暮らしのビンボー学生にはうなぎなど高くて食べられないだろう。いやもちろんオヤジだって松屋すき家吉野家以外はなかなか食べる機会がないのだが、たまにはよいだろう。
「きも焼き」770円
“1個増量中!”という貼り紙があったので、つい注文してしまった。こういうキッチュなところが住吉の面白いところだ。タレにまみれたきも焼きが5個登場する。プリッとした歯ごたえがよろしい。もう少し苦味というか、クセがある方がよいのだが、これはこれでよろしい。
「大串丼」2200円
うなぎのおよそ半分を使った丼。以前は1300円くらいで食べられたのだがなぁ。とはいえここいらのうなぎ屋では最安値だから文句を言ってはいけない。紅い塗りの丼にタレがけのご飯、そしてうなぎの蒲焼1枚というのはなかなか迫力のあるフォルムだ。蒸しなしの関西風だから、ところどころ焼魚といった風が残っているのがよい。ふんわり、というよりももっちりとした弾力なのが面白い。
お互い
おしゃべりだからいろいろペラペラ喋っていたが、内容は漠然としたものだ。学校のこと、日々の生活のこと、友人のこと、そしていよいよ来年に迫った就職のこと。父親としてはなにもいう事はないが、とにかく失礼のないように。分からなければ聞く。反復して理解する。そしてなによりも周囲から可愛がられるように。それくらいか。
これで
子どもがふたりとも手が離れるとなると、なかなか感慨深いものがある。あー楽々した、という感じになるのかな、と想豫していたが少し違うようだ。
うなぎの宿にてお祝いを
詳細は省くが、知人にちょっとした慶事があった。結婚でもない、出産でもないがこれはこれで喜ばしい事なので、昼食会を開くこととした。久しぶりの会食でもある。少し気張ってよいものを食べに行こう。
うなぎとは、昔からご馳走であった。
来客時か、両親がよほど機嫌の良い時に食べるものと相場が決まっていたものだ。そんなものだから、鰻屋を訪れるなどということは、成人を過ぎてから、それも30を超えてからではないか。そもそもそのような存在であったところに、昨今の暴騰である。なかなか来られるような場所ではないが、フレンチのコースとまではいかない。"ちょっとした会食"にはもってこいの場所である。
「うなぎの宿 住吉」
善光寺界隈にある老舗である。古き佇まいと入口の雰囲気から、少し入りづらい雰囲気はあるが、その割に内部は昔の和食堂っぽい風情の店である。入ってさえしまえばなんとかなるものだ。
「大串丼(ごはん大盛り)」2280円
このような場合でも、ごはんを大盛りにしてしまう私はプリティな存在であると、つくづく思う。すべてを寿いでいるような紅き丼に、大きなうなぎ蒲焼がドンと鎮座している。半身の3/4を用いたというのだが、たしかにこれは"大串"である。
以前聞いた事だが、山椒はごはんに振りかけるものなのだそうだ。そんな豆知識を披露しながら、ミルでごりごりと擦ると、さわやかな香りが立っていく。
こちらは蒸さず、直に焼いていく"関西式"だ。したがってキリッと締まった焼き魚風である。正直なところ、こちらの方が好きだ。ふわふわ関東風しか食べた事がないものには感動的な出会いといえた。
「オーガニック スパークリングジュース」1980円
乾杯用に注文。昼でもある、仕事中のものもいるのでアルコールは避けなければならないので、どうしたものかと思っていたが、ちょうどよいものがあった。ノンアルコールワイン、という事だが十分ワインである。聞くところによると、ヨーロッパではワインとして製造したものからアルコールを抜く、という工程で製造しなければならないのだそうだ。なるほど、これはよい。むしろこの方が嬉しいかもしれない。もう少し低価格であればもっとよいのだが。
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あらら??
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あらら??さんの他のお店の口コミ
店名 |
うなぎの宿 住吉
|
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ジャンル | うなぎ、日本料理、郷土料理 |
予約・ お問い合わせ |
050-5890-9500 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
長野電鉄線・善光寺下駅より、善光寺方面へ徒歩約13分。 善光寺下駅から872m |
営業時間 |
|
予算 |
¥5,000~¥5,999 ¥2,000~¥2,999 |
予算(口コミ集計) |
¥4,000~¥4,999
¥2,000~¥2,999
|
支払い方法 |
カード可 電子マネー不可 |
席数 |
150席 (テーブル席・小上がり席・個室座敷あり) |
---|---|
個室 |
有 (2人可、4人可、6人可、8人可、10~20人可、20~30人可、30人以上可) お座敷個室は最大80名様までご利用できます。 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席喫煙可 2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
駐車場 |
有 専用の大駐車場をご用意しています。 |
空間・設備 | 落ち着いた空間、席が広い、ソファー席あり、座敷あり |
コース | 飲み放題 |
---|---|
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、ワインあり、日本酒にこだわる、焼酎にこだわる |
料理 | 魚料理にこだわる、健康・美容メニューあり |
利用シーン |
|
---|---|
ロケーション | 景色がきれい、隠れ家レストラン、一軒家レストラン |
サービス | 2時間半以上の宴会可、お祝い・サプライズ可、テイクアウト |
電話番号 |
026-232-6304 |
備考 |
7~8月の間、宴会料理・席のご予約は承っておりません。 |
初投稿者 |
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本日は法事だ
伯母が逝去してから13年、すなわち十三回忌となる。伯母とは家内の父親の姉、義理の伯母という事となる。近年は配偶者の両親を義父、義母と称することからその家を「義実家」とすることが流行しているから、私からすれば伯母は「義伯母」となるがそんな言葉はないから伯母で通す
17年前
だから長野に移住してから7年目くらいだろうか。伯母が体調を崩したことから、近くにいたわれわれが同居することとなった。家内以外の他人と共に暮らすことは、ずいぶんと苦労があった。…となればストーリー性があって面白いのだがさにあらず。苦労どころか義父とも伯母とも仲良くさせていただいた。血縁である家内の方が大変だったかもしれない。看護師だし介護しなければならないし
もちろん
エピソードは様々あるのだが割愛する。伯母と過ごしたのは4年と少しと間のことだったのか。92歳で天寿をまっとうされた時は哀しかった。私が気をつけていれば、もう少し長生きできたかもしれなかったのだ。そんなことがあったから余計に感じられるのかもしれない。
13年
「もう」なのか「まだ」なのかはわからないが、それだけの年月が経過した。そして今日は十三回忌の法要だ。といっても私たち夫婦と義姉夫妻2組で墓所を詣るだけだが。もちろん菩提寺はあるのだが、七回忌の段階で住職が高齢で、だいぶイッてしまっていたので今回は墓参のみとした。必要なのは形式ではない、祈る心だ。とは私が定めたルールではあるが、まぁよいではないか。
墓所
といっても善光寺雲上殿だからお墓マンション。コインロッカー状のお墓がずらり並んでいる。最初は少々おかしく感じたが、10数年も経過すれば慣れてしまった。室内だから雨も風も雪の心配もない。入っている方も詣る方も安気なものだ。祈りのひと時が終わればランチタイム、御斎代わりによいものをいただこう
「うなぎの宿 住吉」
善光寺裏手の、というか箱清水の老舗うなぎ屋さん。うなぎを焼く香りが食欲をかき乱す。ああこの香りを待っていたのだ。2年ぶりくらいだろうか。まぁまぁ安い店だから以前はしょっちゅう訪れていたのだが。メニューをみるとけっこうな価格だ。先輩にタカって食べた、うなぎが2段入っている、「かさね重」など6000円オーバーだ。もう奢ってくれないよな。もちろん自腹でそんな大層なものを注文できるわけもないので、こちらとした
「大串丼」2200円
紅黒の丼にタレご飯、その上には蒲焼ひとつの半分をもちいた鰻丼となる。甘いタレをまとった熱々ご飯、蒲焼は蒸さない関西風だから、パリッと焼魚といった味わいが懐かしくも素晴らしい。もちろん山椒はたっぷりふりかけるのだ。スぅっと鼻腔にぬける香りがじつによろしい。昔これが980円くらいだった記憶があるのだが。
伯母の法要
といってよいかどうかは定かではないが、十三回忌はつつがなく終わった。われながらダラダラした行事であったが、おばちゃんはどう思っているのであろうか。天国でなにも言わずにニコニコしてくれているだろうか、それとも怒っているのか。あちらに行ったら訊いてみよう。同じ場所に行けたら、ではあるが