サクサク ホクホク ハフハフの美味しい串揚げ : 串揚げ 只今

実に4年半ぶりに訪れた。
帰省するたびに"行きたい!"と思うものの
いつも混んでいて予約しないと入れない、と言う気がして、その都度諦めていた。
この日も、ダメもとで、それでも18:00過ぎに様子を見にお店に伺うと
…こんなにガランとした只今は初めて見た…と言うぐらいの静かな店内。
その場で約1時間後の予約をお願いしたら、すんなりOK。
若干拍子抜けしつつも、楽しみに伺ったのだ。

場所は、長野駅からながの東急方面。
東急とC-Oneの間の道をしばらく進み、左角にBody Shopのある交差点に着いたら、
その反対側の薬局の左の道を左斜め前に進む路地に入る。
しばらく歩いた左側にある。入口は小体な割烹風。

用意していただいた席は、店内入って左側の小上がり。
掘りごたつのように足元が掘られているので足も楽ちん。
しかもその床には床暖? あったかマット?
寒い時期もほかほかで快適。

女性4人で伺い、ほとんど飲めない人が2人、なので
基本的には美味しく食べる集い。
一番ベーシックな橘（1,890円）という串揚げセットをお願いし、
あとからお腹具合で追加をしていくことにする。
このセットはお通し、サラダに串揚げが8品、
食後にミニデザートがつく。

みんなで乾杯してお通しをつまんでいると、第一弾の串が運ばれてきた。
豚ヒレと写真にはないけれど海老。
豚ヒレはソースで。柔らかくあっさり。
最初に肉が出るというのは意外なようで、不思議と安心する流れかも。
超お腹すいた状態だから、うれしい。
海老はカボスと塩でいただく。
塩も独特の旨みのあるものであっさり、食感もぷりぷり。
ガッツリ噛み切らないといけないほどの弾力。

次は でーーん。アスパラです。
一目見て、テンション上がるその姿。長さは20cmはあり、ずんぐりした太さ。
このお店の串揚げの良さのひとつに、野菜の美味しさ、があると思う。
大きさも申し分なく味はもちろん見た目のインパクトもしっかりあって、目にもうれしい。
アスパラは季節ではないもののほくほくでジューシー。
その味を邪魔しないよう塩でいただく。

つくね。こちらは山椒醤油で。山椒の香りが素晴らしい。
あっさりしたつくねにほんのりエッジの効いた香りで変化をつける。

待ちに待ったレンコン! こちらも堂々たる姿。
断面の楕円の長い方が10cm弱、厚さ1cm強。
サクッ、ムチッ、シャクシャク。
あー、美味しそうな擬音が（笑）
こちらは旬の素材、瑞々しく味が濃い。
厚過ぎない衣との食感のバランスが良いなぁ。

同時に来た、キスの大葉巻き。
淡泊な白身に大葉の香りが良い。こちらもカボスと塩で。

この後は、野菜を3種類からひとつ選ぶ。
ナス、しいたけ、獅子唐から、ということで、迷わずしいたけを。
写真撮り忘れた…これもむっちむちでジューシー。
直径7、8cmある肉厚のしいたけの美味しさ!
最後は蟹。甘くふわっとした美味しさ。
ただ、これまでのラインナップに比べて少しインパクトが薄いかも。普通に美味しい感じ。

もう少しだけ食べたくて、壁のお品書で気になった安納芋（250円）をお願いする。
これがまた…最初ホクホク、やがてとろり。いい感じにねっとりとリッチな食感。
半ずりの白ゴマの香りがとても良く塩でいただくと甘みが引き立ってとても美味しい。
タイミング的にも、〆でありデザートのような満足感ももたらしてくれた。
今日のヒットです。

串揚げ以外に、2品おばんざいをお願いし、ひとり2～3杯飲み物をお願いして
ひとりあたり3,350円。リーズナブルです。
もっともっと串揚げを食べたいときはおまかせも楽しい。できればその場合、カウンターで。

このお店の唯一の難点としては、分煙じゃないことかな…
あとから髪の毛がものすごくタバコ臭くてテンション下がった。
店員さんたちはみんなきちっとしていて元気で気持ちの良い接客。居心地良く過ごせました。
ただ、混んできたときに飲み物が出るのが遅くなるのが少し気になるところであはあります。
最後は店長もカウンターから出てきて見送ってくださいました。
長野の繁華街で人気を保つお店には、味も接客も、安定した良さがある気がします。
最初あっけにとられた空き具合も、19:00過ぎにはほぼ満席になっていて活気ある賑やかな店内。
席がやや窮屈なのが苦手な方には気になるかもしれないけど
適度なガヤガヤ感がこのお店の良さかもしれないなぁ。

ともあれ、本当に楽しく美味しい時間。
美味しい串揚げとともに、久々バカ話も山ほど。
文句なしのひとときが過ごせた。ごちそうさまでした。