宮崎県高千穂市　百名店2021年選出！言葉よりも雄弁な黒毛和牛の旨さ。全国の肉マニアが集う聖地！運も左右する高千穂牛の名店 : 焼肉 初栄

皆さま、本日もかっ飛ばしてまいりましょうー。

宮崎県高千穂市、あの神秘的な「神の淵」で有名な高千穂峡から車で10分、
首都圏はもちろん、全国から「届けたて」の高千穂牛を求めて、肉マニアたちが集まります。
近くには、高千穂神社があり、観光客でにぎわいます。

娘が小さいときに、高千穂神社にお参りに来た際に、

「神様に御賽銭を投げつけてバチは当たらないの」

と質問を受けましたが、裁縫も出来ない娘がいつのまにかオペを得意とする外科医になり、
時の移ろいは早いものでございます。

美味しいと感じる科学的調味料を含まない素の旨さ。味付けはすべてお客さん。
焼肉　初栄さんに御邪魔しました。

2022年1月中旬　11時20分訪問。
47都道府県で、もっとも訪れたことの少ない県ですが、
この初栄さんには4回目の訪問です。おばさま一人のオペレーションです。

言葉を受けるには態度が必要だ。単独で美しいと決まっている言葉も、人が発する仕方やその方のバックグラウンドによって、必ずしも美しい言葉のままであるとは限らない。

人が話す言葉とは、わたくしから見れば大変気まぐれなものである。
言葉の持つ本質が、そのかた自身を映し、背負ってしまうことになる。

有体に申し上げれば、視覚で綺麗に見えるものは、その精髄を観ずして、言葉よりも雄弁に美しさを語ってしまう。なんとも厄介で汚いものである。

よってわたくしはそれを打ち消す意味でも、画を汚く撮る。
見ず知らずの方に、言葉の世界だけで生きていこうとすると、それが最善なのであります。

馬鹿げた表現でありますが、初栄さんを野球に例えると、4打数4安打　打点12。

4回訪問してすべて場外ホームランで合計12人がホームを踏んで他店を圧倒して途中コールド勝ち。そんなお店です。

数十年前に初めて訪れた時は、高千穂鉄道に乗って東延岡からどんぶらこをまいりましたが、
平成17年の台風によって線路が倒壊して高千穂鉄道が廃線になってしまいました。

ショックでしたね。いまは高千穂駅は隣の駅との間で電車の形状も変えて臨時の観光列車が出ており、高千穂峡を山の上から眺めることが出来人気を博しているそうです。

駐車場は公式には3台。屋根付きで縦に2台入り、建物側に1台入ります。
いつも満車になります。

入口は2か所。特にランチ営業は11時からとなってますが、11時に開店していることは稀です。
本日は11時20分に御邪魔しましたが、すべて鍵がかかっており、とんとんして開けてもらいました。

鍵が閉まっていて、「あれどうしたんだ」と思った時は、道をはさんで「奈須米殻店」という
スーパーのようなお米屋さんがありますので、そこの男性店主に、

「今日、初栄さんやってますかね」と聞くと、「状態」がわかります。

ドアをとんとんと叩いてみて、2分くらい待っていると、店主のおばさまがカギを開けてくれて、初栄さんが「試合開始」となる場合があります。
一人のオペレーションで、最近はアンミカさんが来たそうです。

夜は「皆さん酒が入る」ということで、回転率は「1回」
よって、夜に来られる方はどうぞ早めにお越しください。「2回転」しませんので。

2022年1月20日現在、ランチは2種のみ。
数年前に来たときも同じだったような気もしますが、実際は4パターンあります。

特選焼肉定食・・2450円　　ほとんどの日がありません。
特選ミニステーキ定食・・3850円　ほとんどの日がありません。

＜メニュー＞
焼肉定食・・1350円
ミニステーキ定食・・2650円

よって御昼のランチは上記2択となります。

入口が駐車場側と道路側の２つでどちらからでも入れます。
カウンターが4席、小上がりの座敷が3テーブルあります。

人数が複数いたので、２つのメニューをどちらも注文。
高千穂牛はA4ランク以上の黒毛和牛を指しますが、このお店が凄いのは、
当日入ってくる肉のレベルを店主がわからず、「そのままお出しする」ことです。

よって、ただでさえ「当たり」なわけですが、サシが入った「ものすごい当たり」に出くわすこともあります。

予約は基本受け付けないと言いますが、常連さんだけ、あるいは夜によく来るお客さんには予約が通じるようで、奥の座敷は今日は4名で予約が入ってると言ってました。12時ごろにいらっしゃいました。

焼肉定食1350円は普通のボリュームです。お肉が4枚のります。
焼き台に自分でお肉を焼く形式で、サラダと焼き野菜とごはんがセットになります。
タレは焼肉定食が焼肉専用の醤油だれとなります。

ミニステーキ定食は、時代劇の御代官様が悪徳商人からもらう金の延べ棒のようなサイズが4本。
かなりのボリュームで全く「ミニ」ではありません。

都内の高級と名が付く鉄板焼き店では、この延べ棒2本が1人前でも多い量。
ナイフで自分でカットしてさいころステーキに分ければ、その分量の多さがわかります。

サイズによって、「延べ棒3本」と「延べ棒4本」の日があり、お得感で行きますと
ミニステーキ定食のほうだと思います。本日は延べ棒4本でした。

わたしは「ミニステーキ定食2650円」を推薦します。

こちらはからしと醤ででいただく形になります。
ミニステーキ定食だけ、フォークとナイフが来ますので、最初に切って焼くと食べやすいと思います。

店は年季が入っており決して綺麗とは言えませんが、A4ランク以上の激選された高千穂牛を
その日勝負のさらなる高みの当たりを求めてオーダーする。

おばさまが、「今日は良い肉だったわよ」となると「大」がつく大当たり。
「届いたものを出すだけだからわたしはわからないよ」の御高説。

百名店2021年獲得は当然の受賞でしょう。

味もよく価格も安く、お客さまにすべてを任せた運営方針。
気取らずおごらず慌てず。

また素晴らしいおもてなしの神髄をいただきにまいります。
誠に有難うございました。