名物女将からカミナリを落とされる事無く名物ラーメンを食す : いろは食堂 本店

特製いろはらあめん 1100円
半らいす 110円

さて本日の麺は宮城県は大崎市、岩出山にある「いろは食堂 本店」さんであります。
ここの名物は何といっても「女将さん」！
他の方のレビューでも女将さんに触れてないレビューは無い…ってくらいの名物なのです。

とにかくここは女将さんが全てを仕切るお店で、意に添わぬ行動を取るとカミナリが落ちるとのこと。
大まかなルールを書くと…

１．空いていても勝手に店内に入らない。女将から人数確認されるまで外で待つべし。
２．女将から席を指定されるのでそこに座る。手で「あそこー」って感じで指示されるので把握できなかったら着席前に確認すべし。
３．自分から注文しない。女将から聞かれたタイミングで注文すべし。
４．水はセルフだが女将の動線を邪魔するべからず。出来れば女将が奥に引っ込んだタイミングで汲むべし。

これくらいかな？
書いてみると大した事ないですけど、知らないと全部自然に破ってしまいそうな内容でもありますね。

さてお店に着いたのは9時45分くらい。
表の入り口の柵はまだ閉まっているのでここで待つ…

…

……しかしここで穴が開く程チェックした先達のレビューを思い出す…

表の柵が閉まってても裏口から入れるとか書いてあったような…

裏口…？こっちか…？
ぐるーりと店外を回って…あ、ここにも駐車場が…え？裏口？どこに…？
おそるおそるお店の裏手にある駐車場の奥に進むと…あ！待ち用のベンチが！
それにもう待ってる人がいる！

これは大トラップ！
知らずに表で待ってたらすごい出遅れるところだった…危ない危ない。
開店前から訪問する場合は要注意ですね。
（裏口への経路は写真で詳しく解説しておきます）

さてあとは待つのみ！
ベンチ席は庇も付いてるので待つのはへいちゃらですね。
それに奥の方にトイレもあるのでその点でもへーきです。
食べログ上の営業開始は11時からとなってますが、自分の次に来た常連さんの会話からすると今はどうやら10時45分が事実上の定刻っぽい？
そしてその通り、10時45分に営業開始となりました。

あれが女将か…！意外と小柄なのね。

　女将「何人～？（甲高い声）」
　先客「4人ですー」
　女将「ハイ次何人～？」
　自分「1人でーす」
　女将「1人、はいじゃあそこ」

あそこか！ラジャー！
ちなみにここは相席上等です。
この時は4人掛けのテーブルに自分1人と常連らしき2人組の男性と相席となりました。

さて女将が注文を取りに来るまでしばらく待ちます。
…
……

　女将「はい注文は～？」
　自分「えーと、ライスと特製ラーメンお願いしますー」
　女将「ライスは半ライス～？」

え！
半ライスなんてあるの！メニューに無いけど！
あれ、どうしよ！これは予習外！
うー、でもこの聞き方は、きっと”半”がちょうど良い感じ…

　自分「半ライスでお願いしまーす」

無事に注文完了。
ちなみにここはお通し（？）で漬物が出て来るんですよね。
漬物と言ったら白米だっぺー、という事でライスも頼んだ次第です。
なお相席した常連さんはカツ丼を注文しようとしてたんですが、女将から「カツ丼は時間がかかるよ」と言われて諦めてました。
常連さん曰く、カツ丼を頼むには時間が早すぎたかー、って話されてましたが…
1日5食しかない限定メニューなのに開店と同時に頼むと早すぎるって…難しいなオイ。

さて注文したら水汲み。
みんな分かってる客ばかりのようで、女将さんが厨房へ入ると同時に水を汲みだしました。
自分も無事に汲みおえてあとは待つのみ！

15分くらいしてまずはお新香。
続けて半ライス。
半とは言え丁度良いサイズですね。
ではまずはお新香＆白米からイタダキマス！

《お新香》
沢庵ですがかなりの薄味でした。
先達のレビューだとすごいしょっぱい時もあるようなのでブレなのかも？

《半ライス》
ライスは半で丁度良いボリューム。
粒が立ってて何げに美味い♪
沢庵が本当に薄味であんまりご飯のアテには向かない感じでしたが、
ご飯だけでも美味しく頂けちゃいますね。

そして遅れる事1分ほどでメインのラーメン配膳！
うっひょ、これは美味そう……イタダキマスーーーー！

《スープ》
ベースは鶏ガラや香味野菜などのコク深いお出汁。
ここに香ばしい醤油がバシっと決まった濃いめの味わい♪
油も結構多いのですが、味が強いせいか重さは感じませんね。
実に力強い醤油スープです！

《麺》
やや加水率低めの細ストレート麺。
コシは程よく強めで、ザックリした噛み心地がいい感じ♪
風味も強めで味もしっかり。
濃口スープにピッタリの麺ですね。

《トッピング》
潔くパーコーとネギのみ！
しかしこのパーコーが実にイイ感じでカラッと揚げたて、サクサクザクザク♪
お肉もホコホコでこれは文句無しに美味いー！
ご飯のお供にもメッチャ良いです。
パーコーかじってご飯をもぐもぐ…うん、ここはご飯もゼヒ頼むべきですね！


お支払いは…むう！そういえばお支払いの作法が分からん！
レジは見当たらない…女将に言えばいいのか？席で支払うのか？
むう！最後の最後で叱られてしまうのか！？

ええい、ままよ！
すっくと立ち上がって「ごちそうさまー」と言って女将の元へ

　女将「1210円ですー」
　自分「はい」
　女将「ありがとうございましたー」

ごちそうさまです。
名物女将目当てで訪問したお店ですが、ラーメンも個性ある仕上がり、かつ美味しかったですね～♪
マジメにラーメン目的オンリーで訪問する価値が十二分にあるかと思います。
なお常連さんの会話を横で聞いてたんですが、先代の女将から「こう」だったそうです。

そして退店ですが…たぶん40人以上は並んでたかな？
それも自分みたいな観光客ではなく、地元民っぽい方々がほとんどでしたね。
客層も老若男女問わず、子供から老人まで様々。
長年に渡って地元民から幅広く愛され続ける店…って事実がもうこの店の揺るがぬ評価の証かと。名店です！