この口コミは、♪une-perle♪さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
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料理・味-
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酒・ドリンク-
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料理・味-
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サービス-
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雰囲気-
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酒・ドリンク-
2020/08訪問2回目
3.6
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料理・味-
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サービス-
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雰囲気-
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酒・ドリンク-
~¥9991人
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2019/02訪問1回目
3.8
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料理・味-
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サービス-
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雰囲気-
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CP-
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酒・ドリンク-
~¥9991人
蔦が少なくなったガラスの向こうから暖かい光がこぼれてきた。
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閉店・休業・移転・重複の報告
その光に誘われて階段を登るとアメリカンアンティークに囲まれたおしゃれな空間が広がっている。お店の方の気遣いも程よい距離感。とっても居心地がいいカフェになっていた。
入り口は秘密めいていて、ここがお店だとはちょっとわからない。そんなところが昔と変わらなくてなんか嬉しい。こういうの大好き!
夜はアルコールがメインのようだけど、ノンアルでもOK。お食事の後にちょっと、そして静かにお茶したい時にぴったり。この時間にコーヒーだけという単価の低い私達にも変わらない感じの良さ。さすがブラザー軒仕込みというか、アロースコルトン 仕込みというか、上質なホスピタリティを感じます。
他の方のレビューのコメントに書かれているように、こちらは以前アロースコルトン というショットバーでした。だいぶ前父に何度か連れて来て貰っただけなのだけど…カウンターにはいつもゴージャスなカサブランカが飾られていて、すっごくクールでカッコイイお店だった。そんな記憶が鮮明に残っている。
ダンディーなお髭のマスターが寡黙に小さなナイフでキューブの氷を丸く削っていながら、どこに目がついているの?という位お客様へ気配りを欠かさない。お客様側に視線を感じさせずに動向を把握するプロの技っていうのか…空いたグラス、少なくなったお通しのナッツ、寒そうとか暑そうな素振りに瞬時にさりげなく声をかけてくれる。
そのマスターは亡くなられて、閉めていたこの場所をカフェバーとしてご親戚の方が再開されたのだそう。内装はだいぶ変わったけど、また違った魅力で素敵!
他の方も言われているように、こちらのお店の母体であるブラザー軒は一般客向けのレストランは辞められたそう。でも予約の宴会など団体向けにお料理は出しているとの事。だけど洋食だけで、小さい頃から好きだった海鮮たっぷりのあんかけ五目焼きそばはもう食べれない。とっても寂しい…
これも又別の方のレビューに書かれていた高田渡さんの「ブラザー軒」という曲の歌詞をググっていたら他にもブラザー軒の歴史とか太宰治の「惜別」にも名前が出ている事がわかったので、ちょっと書きとめてみます。
ブラザー軒の歴史は凄くて、神戸の外国人館で修業した前田常吉さんが明治35年に開業され仙台の西洋料理の歴史に名を刻む名店だったそう。いだてんの四三さんが東京に出てきたのが明治43年だから、その10年も前。ドラマから仙台の当時の街並みなんかをかってに想像ちゃう。
そして太宰の「惜別」は、かいつまんで言うと明治37年から仙台医専(現在の東北大学医学部)に留学していた魯迅の事を今は老医師となったかつての親友が語るという設定の小説。史実ではなくフィクション。
その小説の中で東京出身の別の同級生(太宰の本名に似た名前だから太宰?と思わせながら)が仙台には美味しいものが無いっていう悪口の中にブラザー軒の名も出てくるのだけど、魯迅の親友(東北の北の方の出身という設定だからこちらも太宰?と想像させるのだけど…)そんな事は無いぞ的に語っているわけです。
太宰はこの小説を書く為に昭和22年に仙台に取材に訪れて1週間ほど滞在しているので、その間にブラザー軒に来ているかも。
「惜別」は魯迅を太宰独自の解釈で描いていて、太宰自身の文学への思いとか、学生時代の悩みや感情が詰まっていて、舞台が仙台という事もあって一気に読み込んじゃいました。まだ読んでいない方は是非!お薦めです。
というわけで、ウインドウペインさんもブラザー軒の長い素晴らしい歴史を受け継いだ素晴らしいお店という訳です♡
ps.魯迅さま、太宰様、敬称略ですみません。