ザ！ヌマハタ : ヌマハタ

やっと訪問できたヌマハタさん！
そこは大手町の住宅地にある何の変哲もない民家。
ただし降りたシャッターにレードルの絵が描いてあるのが唯一の主張か。
普通の民家を訪問するようにチャイムを鳴らし玄関に入ると笑顔の素敵な女性が登場。
玄関で靴を脱ぐのでまるで親戚の家を訪問してごちそうになるような雰囲気だ。
廊下を進み右側には料理教室が開かれるのだろうか広く明るい厨房が広がっている。
案内されたのは奥の六畳の和室だ。
そこにはテーブルと椅子が置かれて私達二人だけのためにセッティングされています。
部屋自体も普通の民家の和室そのものであって、もう一つの客間とは襖で仕切られて
いるだけのようですが、大変落ち着いてゆっくりと誰にも邪魔されることなく、
また気にすることもなく食事ができるこの空間構成だけで私達はすでに満足していたし、
これから登場する料理にも先行口コミの画像を見て間違いがない事に疑う余地が
なかった私達は「ザ･ヌマハタショー」のプロローグとしていきなりテンションが
あがっているのでした。

以下は、5,000円のコース料理の内容です。

【ビール】
【レモンソーダ】◎
・グラスの中にレモンの果肉がたくさん泳いでいてビックリ！
・また甘くないソーダなのでこれから登場する料理を邪魔する事なく美味しく
　いただけるのです。
・ビールはビールね。

【梨のポタージュスープ】◎
・梨？きめ細かく繊細なポタージュだ。梨の味を探したが結構難しい。
・甘味となってスープと同化してしまったのだろうか
・バニラの優しい味が素敵です。
・ところがビールを飲んでみたら梨のフレーバーが鼻腔から抜けたのでビックリ！

【海老のジュレとじゃがいものピューレ】♪
・前菜その１です。
・上部が海老のジュレで下部がじゃがいものピュレだ。
・ひんやりとサッパリとそして海老の風味がバッチリでていて大変美味しい。

【甲州ワイン】◎
・グラスワインを頼んだら二種類のボトルを出して来た。
　一つがシャルドネで一つが甲州ワインだ。
・これまでの雰囲気や料理から和の趣を感じていたので甲州ワインを選んだ。
・これが大正解で非常に美味しいワインであったので驚いた。
・樽の香味とフレーバに青リンゴのような爽やかな風味を感じて止まらなくなった。
　ついつい飲み過ぎてボトルの残をすべて飲んでしまった。甲州ワイン恐るべし。
・後で調べたら『美味しんぼ』などでも和食や牡蠣にあうなどど紹介されているし、
　また梨のフレーバーとの記載もあって本当にその通りだと思った。
・侮りがたし！甲州ワインと思っていて現在通販での入手を物色中である。

【前菜】★
・つぶ貝のソテーと肝、牡蠣と秋刀魚はオイルの中で加熱したとの事、
　カボチャのテリーヌ、生の秋刀魚の大根巻に醤油とオリーブオイルのソース、
　枝豆のジュレ
・どれもこれも素晴らしい前菜！そしてそれにあう甲州ワインということになります。
・この中で一番は何か？実は枝豆なんです。まさに枝豆！って感じのダイレクトな
　味わいなのです。よく見るとジュレの中に枝豆が浸っているのだけどこのジュレの
　自然な味わいが見事で枝豆の美味さを引き出しているのである。
・その次は、秋刀魚を大根で巻いたもの。醤油のアクセントが素晴らしい。
・カボチャのテリーヌも見た目からは想像できない洋風のエッセンスの味。
・秋刀魚も牡蠣もそしてオリーブまでが見事な味付けとなっていてワインと合うのだね。
・この中ではつぼ貝が割と普通な味
・いやいや前菜でこれだけ楽しめたのは久しぶりだ！甲州ワインがすすむ〜

【葡萄のフォカッチャ】♪
・さくさくとした軽い食感のフォカッチャ
・底は軽くソテーされているし葡萄の風味とのバランスが良い

【温野菜】◎
・なんの変哲もない温野菜たち。湯気が立ち熱々で美味しそう！
・カリフラワー、ブロッコリー、オクラ、蓮根、薩摩芋、トマト
・黒七味を入れた塩で食べてみる・・・美味い
・アンチョビソースで食べてみる・・・これが劇的に美味いのだ
・軽くきつね色したカリフラワーの美味しいこと！
・ブロッコリーは自分にとっていつも脇役だけど、この日は主役に昇格していた。
・温野菜はソースで決まる！そんな印象

【きのこのリゾット】◎
・香茸のリゾット
・香りの良いきのこらしく実物を持って来て見せてもらったのだけどでかいのね！
・そして香りもなかなか凄いです。
・リゾットはきのこの良き香りとパルミジャーノチーズが非常に細かく擦られて
　乗っていてまたまたいい香り
・柔らかくねっとりとしたご飯にキノコとチーズの味わいバランスは至福でした。
・妻曰くもう少しご飯に芯があったほうが良いそうだけど、自分はこれでもOK!
・久々に食べた満足リゾットだった

【真鯛のソテー】◎
・ウロコをつけたままソテーしてあると言っていた
・ソースは鯛のアラから取ったスープでサフラン仕立て
・根セロリのピュレが底にある
・皮がパリパリでとても軽やかに火入れされていて塩加減も良い
・ソースがサフランソースで最初周囲だけすくって飲んでみると、いまいち
　味が薄くて生臭さも感じてあれ？と思った
・でも魚の下に敷かれていた根セロリのピュレが少しずつスープに滲み出て来ると
　まぁ見事な美味しさに激変するのでした。
・皮の鱗が結構邪魔に思ったのが残念だけど満足できるメイン皿でした。

【コーヒー】♪
・さっぱりとした味わいだけどしっかりとした味わいで◎です

【デザート】♪
・チョコレートのプチシュー
・梨（なんすい）、生の無花果、白ワインで煮た無花果の三種類
・最後のデザートに変に甘いスイーツやケーキなどを並べられるよりも、軽い感じの
　プチシューや果物が味わえて満足でした。

襖で仕切られた隣室はおしとやかな女性の四人組だったようなので、とっても落ち
ついて贅沢な夜を堪能することができました。
また接客の女性の素敵な笑顔とサービスも大変好感が持てるものでした。
最後にはヌマハタさんともお話することができましたが、お二人ともとても素敵な方。
そして素敵な料理を味わえて大満足のディナータイムを過ごす事ができ、まさに
他の方の口コミにもある『ザ・ヌマハタ』を充分に堪能する事ができました。

一日二組だけの贅沢なサービスと雰囲気で素晴らしい御料理。
この印象で思い出すのは、塩釜の『千松しま』と沖縄は那覇の『月桃庵』である。
だから雰囲気とサービスは5.0★クラスだろうし、総合評価だって正直4.5★クラスと
感じているが初回訪問なので4.0★からとします。
次いつ行こう！