伊勢うどんを食べに入ったのに、うどんが売り切れ！？（涙） : 福野屋

青春18切符の旅

松本～中津川～金山～名古屋～桑名～亀山～伊勢市～亀山～加茂～新今宮～関西空港（泊）

伊勢は三重県にあり、名古屋のある愛知県とは隣り同士である。
しかし…
名古屋からJRの普通列車だけ（亀山経由の場合で、快速も含む）の利用だと、伊勢は意外に遠い。

今回は桑名駅で途中下車したが、名古屋から出発した場合の所要時間は、３時間近くもかかってしまうのだ。
名古屋から伊勢に行く場合には、近鉄を利用した方が、圧倒的に早い。
（所要時間は、追加料金なしの急行利用で、約１時間半）

伊勢市への到着は、15時ちょっと前だった。
滞在予定時間は、２時間強。

今回の目的の優先順位は、①（旅先での）今年初めての入浴（笑）と、②伊勢うどんを食べる事だった。
入浴がなぜ優先順位１位なのかは、後述する。

到着が15時前という事は、食事には極めて不都合な、変な時間帯である。
そこで、（事前に）中休みをしない（遠し営業の）店を探したところ、ドンピシャな店が見つかったのだ。
とりあえずはそこで伊勢うどんを食べた後、入浴（笑）するという計画を立て、実行した。

2015年1月６日訪問
入ったのは福野屋 うどん店であった。
何と何とこちら↑…私が食後に訪問しようと目論む入浴施設（いわゆる銭湯）旭湯の、向かいにあるのである。
これ以上条件の良い店は、他にはないであろう。

到着すると、店は営業していた♪（笑）
喜び勇んで店に入ると、左手に小上がり席が２卓、正面にはカウンター席が４席見えた。
右手はテーブル席になっていて、私は４卓並んでいるうちの角の４人かけ席に、奥を向いて着席。

変な時間帯につき、客は誰もいなく、どこでも座り放題（笑）だったので、落ち着ける角の席を選択させてもらった。
ちなみにここの席に着くと、正面上部にテレビが来る。

ここまでは完璧に思惑通りに事は運んだ。
しかし…まさかの展開が待ち受けていたのである。

伊勢うどん・480円を注文すると…
おばちゃんスタッフ（女将さんかも？）に、「うどんを今、切らしている」旨を告げられてしまったのだ。
え？？
「そんな事があるんかいっ！！」…と心の中では思ったものの、平静を装う（苦笑）私。
（↑このセリフ↑、何回目だよ？）
それにしてもここは、「うどん店」を名乗る、うどんがメインの店なので、まさかうどんがないとは、想定外も良いところ。

さて、困ったぞ。
昼時ならば、事情を話して別の店に行くのは容易である。
しかし…
この時間帯とこの場所だと、やっている他の店に移動するのにも、時間がかかってしまう。
しかも食後には、またここにもどって来なければならないのである。

一旦は店を出ようとしたものの、ここは思いとどまり、別のものを食べる事にした。
注文したのは、伊勢そば・500円であった。

伊勢うどんなら何度も食べているが、伊勢そばというのは、今回が初めてだ。

ほどなく運ばれて来た伊勢そば（苦笑）は、予想通りの一品だった。
→うどんの替わりに、そばが入っているものだったからである。

伊勢うどん独特の真っ黒いつゆにそばが入り、その上には大根おろしと刻んだ青のりがかけてあった。
別添の刻みネギを入れて、いただきます！

温かいそばなので仕方がない面もあるが、そばのやわらかさが印象的だった。
思えば伊勢うどんのやわらかさも、半端ではないので、驚きはなかったけどね。

なるほど…こんなそばも食べた事はないので、「珍しいものが食べられた」という意味では、良い経験になった。

おいしかった、ごちそうさま。

【汐湯・おかげ風呂舘 旭湯】
今回食事の後に入った汐湯・おかげ風呂舘 旭湯は、（伊勢神宮への）参宮者が潮浴びをした、二見浦の海水での入浴が楽しめる銭湯として知られている。

古来、神社への参拝には海で身を清める「禊ぎ」が 必要であったとされる。
本来は冷たい海水でなければ、「禊ぎ」の意味はないのかも知れないが…
それでも「禊ぎ」が行われる二見浦の海水だと思うと、温かい海水のお湯であっても、身が引き締まる思いがするものである。

こちらの館長は、二見浦へ毎朝夕出かけ、汲んだ海水で湯を沸かしてくれているとの事。
館内には、伊勢与市翁（日本の銭湯の元祖といわれる）の像など、風呂にゆかりの品が並べられている。

入浴がなぜ、今回の伊勢訪問の優先順位１位なのか？
上記の説明文で、わかってもらえたと思う。

※参考：三重県まちかど博物館/まちかど博物館詳細/汐湯・おかげ風呂舘 旭湯