丁寧な料理としっとりとした雰囲気 : レノン

初めての訪問　2021年4月21日

妻は長い間、家の中に閉じこもっていた。
しかし、佐藤健主演の「るろうに剣心 伝説の最後」を見てみたいと言い出した。
それに、近鉄百貨店に食料品の買い物にも行きたいとのこと。

それでは安全対策をしっかりして出かけることにした。
映画はイオンシネマ桑名で午前10時15分から。
食事は桑名市の老舗パスタ店「レノン」で午後1時頃。
お昼のお客がいなくなった時間で。
念のため前日に予約を入れておいた。
近鉄百貨店は午後2時半ごろから3時半ごろまで。
という計画を立てた。

映画館は強制換気をしているが念のため、一番スクリーンから遠い後ろの席にした。
「るろうに剣心 伝説の最後」が終了に近いため、観客は10人にも満たなかった。
映画は「るろうに剣心」の中では、最低の出来に感じられた。
ストーリーがはちゃめちゃで、殺陣も感心しなかった。
原作のコミックは読んでいないのでなんとも言えないが。
妻は途中から笑いぱなしだった。
唯一、剣心の師匠の福山雄治とのシーンは良かった。

「レノン」には午後1時に到着。
予約ではカウンターだったが、お客がいなくて、奥の4人掛けのテーブルになった。
カウンター7席に、4人掛けのテーブル一つののこじんまりした作り。
木製のカウンターも広く、椅子も木製でゆったりとしている。
少し照明を落とし、落ち着いたしっとりした雰囲気。

その代わりメニューは、手書きでカラーのイラストも入り、食べてという熱意が伝わってくる。
ランチメニューは3種類。
Aランチ（1300円）イタリアン（トマトソース）、キノコ（和風）、ピラフの中から1点。
Bランチ（1680円）
スパゲッティ・ドリアン・ピザから1点　サラダ、手作りスープ（かぼちゃのポタージュorミネストローネ）、ドリンク（コーヒーor紅茶）。
Cランチ（1950円）Bランチにデザート付き。

Bランチを2つで、スパゲッティとピザを1つずつ頼むことにした。
ピザはエビにしようとすぐ決まった。
ところが、パスタの種類が多く、メニューを見ても全貌がつかめない。
オイル系が食べたかったので、ガーリックベースパスタからキャベツとベーコンとエビにして大盛り（+300円）にすることにした。
スープは妻がかぼちゃのポタージュを選んだので、私はミネストローネにした。
ドリンクは二人ともホットコーヒー。

注文が終わってからもメニューを見ていたら、なんとアスパラのページがあるではないか。
私の大好物アスパラ。
急いで店主にパスタの注文が変更できるか尋ねてみたらできるということなので、アスパラとベーコンのペペロンチーノにしてもらった。

初めにサラダが運ばれてきた。
カップとかではなくちゃんとお皿に盛られている。
妻は和風ドレッシングを私はイタリアンドレッシング。
レタス、キュベツ、トマト、キュウリが主だが皆パリッとシャキシャキしていて旨い。
お皿も冷たくしてある。
それにもう一つ秘密があった。
イチゴ・パイン・リンゴのみじん切りが入っている。
これが自然な甘味となっていて、サラダの味に深みが生まれているようだ。

続いてスープ。
私のミネストローネは野菜たっぷりで野菜の旨み、甘味が濃い。
ニンジン、ジャガイモ、玉ねぎ、セロリ、ズッキーニなどが入っている。
かぼちゃのポタージュを少し味見したらかぼちゃの風味とクリームが濃厚だった。
お店の良心が感じられる。

ピザが運ばれてきた。
1人前にしては少し小さい感じ。
生地は、薄めと厚めの中間ぐらいで、重たくないがもっちり感も多少ある。
トマトソースではなく、玉ねぎを炒めたソースとチーズで表面は黄色のイメージ。
その上で、エビはピンクに輝いている。
エビも大きい。
ソースは野菜から出た甘味が濃くて今までに食べたことがない味でおいしい。

いよいよお待ちかねのアスパラのパスタの登場。
大盛りにしたので量もたっぷり。
アスパラとベーコンもたくさん。
ペペロンチーノだがあまり辛くない。
卓上のチリオリーブオイルで調節するようだ。
ニンニクとオリーブオイルの風味がとても優しいがキリッともしている。
パスタは少し細めのアルデンテで歯応えが良い。
アスパラも緑が滴るようで旨みたっぷり。
このパスタ気に入りました。
妻が満足したので、私もお腹いっぱい食べることができた。
私も満足。

最後のホットコーヒー。
カップが軽く持ちやすく安定している。
食事の余韻をゆっくりと楽しむ。

とても丁寧な料理だった。
ごちそうさまでした。