移転後初めてのシャトーで新春ランチを。　　　 January 21,2021 : シャトー　ラ・パルム・ドール

10年以上前に三重県津市一身田の
旧ラ・パルム・ドールに彼女と行った
覚えが有りますが、2015年、三重県には
類をみないグランメゾン(高級フランス料理店)
というカテゴリーを目指し 津市あのつ台という場所
に移転されてからは初めての訪問。

小高い丘の上の広大な敷地(工業団地内)に
ここはある。さながら日本の
モン・サン＝ミシェルという雰囲気だ。
湾に浮かぶ小島では無いが。
でも店を行き過ぎると行き止まりになる。

こちらはシャトー風の建物の
ブライダルレストラン
とパティスリー、ブーランジェリー
も同じ敷地内にあります。

皆様良くご存知の料理の鉄人で、
酒井シェフと対決した後藤シェフのお店である。

以前は彼女と来ましたが、
今回は一人で予約しての訪問。
コレはまた、寂しいですね〜(〃ω〃)

新春フェア開催中 で
開催期間：1/6(wed)~2/7(sun) まで
～アンスピラシオン～(フルコースランチ)
10,000円税別→7,500円税別を。

ワインはノンアルコールの赤800円を。

Amuse-bouche (はじまりの一皿)
尾鷲の真蛸と紫芋ムースと花のマリネ
を使ったアミューズ
スプーンで一口でパクリ。
なんとも言えない不思議な組み合わせ。

Les -Hors-d'oeuvre,Suggestion du Chef
(シェフお薦めのオードヴル2種)
1皿目
フォアグラのミルクレープと
林檎クリームムース、ユピスの香り
全くこってり感を感じないフォアグラムースと
クレープミルフィーユが
新しいフレンチを感じさせる。

2皿目
オマール海老、サーモン、帆立、
下にアスパラテリーヌ、
ビーツのヴィネグレットソース
周りにはブロッコリー、小柱、カリフラワー、
紫カリフラワーピクルス、カレーマヨネーズ等
とても繊細で美しい盛り付け。

La Soupe du jour(本日のスープ)
蕪のクリームスープ
表面はエスプーマされてます。
クルトンが沈んでいるけどカリッカリなの。
軽く仕上げた味との事ですが濃厚。
コレはフレンチのスープだと
感じさせるコクのあるスープです。

Les Poissons apportés des marchés du jour choisir les recettes et les ingrédients Sauce au Caprice
(本日の市場からの海鮮料理　
素材に合わせた調理法とソースで)
シマアジのグリル、サフランリゾット添え　白い
ブールブランでは無く赤ピーマンのブールブラン。
香ばしく焼き上げたシマアジに
日本人に合う軽めの味わいのブールブランです。

Le Granité(お口直し)
ミカンのグラニテ(シャーベット)
リキュールが効いて大人のほろ苦さも。

Le Choix de Viandes que vous voulez
(特選肉料理)和牛とラム(子羊)からラムを選択。
子羊のグリエ、サツマイモの副菜添え
赤ワイン、パセリとガーリック、マデラ酒のソース。
ラムは殆ど癖は無くミディアムレアな焼き加減。
ジューシーで程よく柔らかな肉感。
ほうれん草やキノコも。
奥の椎茸の上はアランチーニ。

L'Avant Dessert(デザート前のお楽しみ)
これはフロマージュに変更してプラス1000円
クリーム、ウォッシュ、青カビ、ハードタイプと
全て個性的で飽きない。
5種類の個性の違うチーズを堪能。
フルボディの赤ワインが
飲みたい所だが車なので断念。

Le Dessert du jour(デザート)
伊勢抹茶のムースと和三盆を使った
和洋折中のアイス、黒糖ムース、上に焼き菓子。
丁寧な仕事が分かります。

Les Mignardises et Café ou Thé
(小菓子・カフェ／ティー)
エスプレッソをダブルでオーダー。

以前来た時、彼女から教えてもらった
エスプレッソの飲み方
たっぷりの砂糖を溶け切らない位
入れ、飲み終わったら残っている砂糖を
スプーンでデザート代わりに食べるのだ。
イタリアやフランスでは
デザート代わりにこうやって食べるのよ！と。
カラメルソースみたいでとても美味ではあるのだが、
デザートを頂き口中をさっぱりさせたい為
苦い濃いエスプレッソを
ダブルでそのまま頂きました。
子菓子三種は食べ切れないのでテイクアウェイ。

トラディショナルなクラシックフレンチ
では無く現代風の素材を生かし、バター等の
動物性脂肪は控えめな料理の数々でした。

BGMは荘厳なクラシック音楽。
この雰囲気ならビル・エバンスや
キース・ジャレットのピアノも
とても合うと思います♪
ビルのリリカルでロマンティックなピアノ、
キースのヒーリングピアノサウンド。
二人ともジャズピアニストだが
元々はクラシックもやっていたので
この雰囲気にはバッチリ合うはず！

間違ってもマイルス・デイヴィスは
流しちゃダメだよ。
とても落ち着いて食事ができなくなるからネ。
珠玉の名作『kind of Blue』なら許す。
ピアノはビル・エバンスだからね(^^)

雰囲気は桑名の老舗、同じブライダルレストラン
であるフナツヤにも良く似ています。

こちらはまだ若い店なのでフナツヤほど
の重厚感や歴史的な空気感は未だ無いが
とても良い雰囲気ですからこれから長く
続いて成熟したクラシックレストランに
成長される事を楽しみにしています。

地元三重県の素材を生かした
とてもおすすめのレストランです。
特別なお祝いの日にもとても良いですよ。

ですが、
普段使いのランチに一万円以上は
毎回出せませんし、ボリュームもあって
夜全然お腹すかなかったので(´∀｀)
次回は平日限定のハーフコース(プロヴァンス)
を頂きたいと思います。
値段もお腹にも優しいからね(^^)

最後に
世の中には沢山の出逢いがある。
その中で最もいい出逢いとは『再会』
である。素晴らしいレストランに
グレードアップしたこの店に
『再会』出来てとても良い時間を
過ごせた事に感謝します。
彼女との『再会』は叶わなかったですが。

次回は出来ればチャーミングなレディを
同伴して美味しい料理と素敵な時間を
楽しみたいものですねwww

ごきげんよう。