ザ・チャレンジ～味噌うどんの卵とじ : 八光軒

　さてさて、もっと早く挑戦するつもりがなんだか10ヶ月もたってしまいました。

　この日は一番客だったようです。
　タイトル通り味噌うどんの卵とじを注文。

　お店の人「アッキーの見てきてくれはったん？」
　わたし「？」

　よく見るとYouTubeで紹介されました！　という張り紙があります。そういうことのようですね。

　つつがなくうどんが運ばれてきます。
　ねぎが目立ち、卵とじは目立ちません。
　
　うどんはいわゆる"今日の腰抜けうどん"。かなりやわらかいです。味噌の色に茶色く染まっています。
　スープは味噌ラーメンなのに驚くほど違和感がありません。卵も味のボリューム感の底上げに貢献しているようです。
　チャーシューにうどんの組み合わせも驚くほど違和感なく。ただメンマは少し場違いな感じです。
　拍子抜けするぐらい自然なおいしさ。
　
　帰り際ちょっと聞いてみました。
　「うどんはたのむ人、少ないですか？」
　「ぼちぼちやねえ、冬になると多いかな。一度うどんを食べるとそればっかりになる人もいる」
　そこにわたしのあと着た常連さんが介入。
　「わしはな、シンプルなんがいいのでうどんだけが多いけど、みそだけは卵とじの方がうまい。味噌と卵は合う」
　
　わたしの選択を後押ししてくれます。
　
　次回は焼きそばか塩うどんか。

　さてチャレンジは続く。
　今日は焼きうどん定食です。わしゃ、焼きそばより焼きうどんの方が好きなんじゃ～。

　12時過ぎ、中は満員。
　相席で座ったところ、無料のゆで卵がありません。
　耳にしたお店の人と常連との会話。「前からやめようかという話はあったところに値上げで……」
　非常に残念。

　小上がりの一角に設置された鉄板でテキパキと焼きそば・焼きうどんは焼かれていきます。
　使われるソースは京都の地ソース「ツバメソース」。
　これまた常連のオーダーによるとこれに「目玉乗せ」もあるようです、焼きそばの時には注文しよ。
　
　程なくして運ばれてきました。
　定食の構成は焼きうどんのほか、ごはん、たくあん2切れ、スープ。スープはしょうゆラーメンのやつでもやし入り。
　焼きうどんはこの店らしく、豚肉もキャベツも青のりも紅生姜もケチらぬ量です。
　ソースは濃厚でほんのちょっぴりスパイシー、それが麺にしっかりし染み渡っています。
　
　ごはんもそれなりにおいしく、たくあんも安っぽい食堂出ててくるものよりよほどまともです。
　豚肉もチャーシュー流用ではありませんね。
　
　ただ、定食と単品の差が200円となると自分は単品を選びます。

　そしてこれまた余談ですが、こちら十条の＜はやし＞の親戚なのだそうです。

　冷めんが出ているのでそちらをいただきました。
　並850円、特大1050円というこちらのお店としては高いメニュー。というか、大はないのか？
　
　注文してさほど待たずに出てきます。
　透明な器に山盛りのキャベツ。てっぺんにスライスされたゆで卵が3切れ。壁面の1/4ほどには端切れのチャーシューがのせられ、それ以外にネギとマヨネーズ、辛子。

　麺はおそらく近藤製麺の細麺。よく冷やしてあり、冷感ととももにキュッと締まった心地よい歯ごたえがあります。
　タレはそんなに特徴のあるものではありませんが、嫌みのない酸味が爽快感を感じさせるとともに食欲をそそります。
　キャベツの食感はシャクシャクでタレとのマッチングも良好。
　麺と同じぐらいの太さで切られているため、麺とのからみもよい感じです。
　
　野菜もたっぷり取れて満足。
　「キャベツ少なめ」でオーダーされていた方もおられました。それぐらいの量は入っているということです。

　今日は塩ラーメンを食べに来ました。
　よく見るとチャーシュー麺の値段が中華そば（しょうゆ）で+100円、みそと塩が+50円とリーズナブルなのでたのんでみます。
　いつもどおりゆで卵を食べて待ちます。この日はお客さんが多く、ラーメンをたのむかなりの人が「固め」と言っていました。

　到着したそれはネギともやしの小山の上に、残り雪のように白いものが点在しています。一瞬、塩？　と思いましたがすりゴマですね。
　麺は今回は最も無難なゆで加減です。
　スープを飲むと、清湯スープにキリリとして輪郭も鮮やかに塩の味がして、ごまの風味がその輪郭にしっかりしたボディを与えています。
　これは……
　
　うまい！

　わたしは醤油より好きです。

　チャーシューもこの日はやわらあく、パサついた感じもなく。
　ただもやしは相変わらずですね。
　
　
　ラーメンは麺をうどんに変えることもでき、さらには卵とじにすることも可。
　このあたりをどうチャレンジに織り込むか。

　3年ぶりの訪問です。
　焼きそばを食べるつもりがメニューをみた途端、路線変更でみそラーメンと相成りました。
　1個無料のゆで卵を食べながら待ちます。
　ここの女性スタッフはホント、近所の愛想のいいおばちゃんて感じ。しかも癒しボイスの京都弁。

　アルミのくすんだトレイごとラーメンはやってきました。

　どんぶりの表面全体を覆うがごとくに小高く盛られたもやしとネギ。
　その下には麺はもちろん端切れチャーシューもたっぷり入っています。
　近藤製麺ぽい細身の麺はほどほどにやわく、意外とあまり出会わないゆで加減のような気がします。
　豚骨と思われるスープは油が細かく浮き、味噌の風味はやや弱め。
　気になったのはもやしで、細もやしが使われていますが、もやし臭さが残り、みずみずしさのないパキパキした食感。盛る前に軽く温めただけのような感じです。

　
　3年前より50円値上げされたようですが、それでもまでリーズナブル。
　最近このあたりをよく通るので、メニュー制覇を企んでいます

　食べログを始めた直後から、レビューするつもりでいたお店。
　怠慢が祟って後回しになっていましたが、やっと訪問しました。
　
　旧一号線の競馬場の敷地に挟まれたあたりにあります。
　
　店は入って左側が普通のテーブル席、右側が小上がりになっているテーブル席。
　小上がりの奥には炊飯ジャーと鉄板があります。
　客層はブルーカラーが中心で、大衆的ですがどっかエネルギッシュさを感じるお客さんが多いように思います。
　十数年ぶりですが変わっていないなあ。
　
　メニューは中華そば、中華うどん、みそラーメン（なぜこれだけ「ラーメン」表記？）焼きそば、焼き飯ぐらいで、あとはそれぞれの大盛りやチャーシュー、卵とじができるぐらいです。
　
　中華そばを注文。
　
　テーブルにはゆで卵が入ったカゴがあり、1個無料。ありがたやありがたや。
　昔、今出川？　あたりにあった（場所自信なし。京都市の北側だったのは間違い何のですが）新福菜館の支店が個数制限なしでゆで卵が食べられたので、厚かましそうな学生が何個も一人で喰ってたなあ、なんて思い出しつつ。
　
　鉄板のあるあたりに撮影のためスマホを向けると、中華そばを持ってくる女性が気づきピタッと止まりました。ありがたやりがたや。
　
　
　中華そばは表面を覆い尽くさんばかりのネギとモヤシです。
　
　麺は極細ですがしっかり弾力があり、食べ慣れた風味がします。おそらくは近藤製麺でしょう。
　
　大量のモヤシは水っぽさがなく、シャクシャク感があり、これぞ！　という感じ。
　
　スープは豚骨ベースと思われます。そこにコクのある醤油が加わり、シンプルですが、ああうまいなあと素直に思います。
　
　チャーシューは隠れて見えませんが、これまた大量に入っています。
　赤身で脂のほとんどないもので、ややパサつき気味ですが、しっかり肉の味は残っています。
　
　
　ずいぶん久しぶりの訪問でしたが、高度に進化したラーメンに埋没することなく、逆にそんななかでそこ輝く昔ながらのおいしい中華そば（このお店には「中華そば」呼称が似合う）を堪能できました。
　
　このお店では中華そばでしか食べたことがありませんでしたが、こうなれば焼きそばや中華うどんもいただきたいですね。
　なお、焼き飯は絶対やめましょう！　数回食べましたが悪夢のような味です。わたしだけではなく知人の評価も一致しています。
　
　
　恒例、老舗店の歴史を聞いてきました。今年で44年だそうです。伏見の老舗ラーメン屋ランキングが入れ替わりましたね。