◆食べてきましたエビのケチャップ煮！◆　ラストレビューＰＡＲＴ８５ : 龍宝

※食べログをほぼやめるにあたり、その最後におきましては、
　 いつまでも覚えておきたい店をいくつか再UPして〆たいと思います。
　 己の備忘録＆皆様への佳店の紹介を兼ねまして。
※過去のレビューの再更新ですので、
　 値段が今とは違うお店が多いと思いますが御寛恕賜りたく存じます<(_ _)>

　 今回のレビューはその８５件目のレビューです。

　 こちらはまたまた山科にある中華定食屋さんです☆
　 確かな腕と、ほっこりした雰囲気の両方が揃った佳店です♪
　 お昼のサービスも面白く、ご近所さんからも愛されている中華店。
　 皆様もぜひ☆


◆ここから本文です◆


＝再訪＝

　　マイレビュア様の指令を無視し続けた結果、
　　軍曹から小物頭まで降格させられたコーニュです、こんにちは！

　　その無視し続けた指令とは、
　　こちらのお店の“エビのケチャップ煮”を試してこい！というもの。
　　そして本日、何とか軍曹に返り咲くべく任務を遂行して参りました！！

というわけで、
今回のレビューはサクっとビシっと気合を入れて書き殴りますのでシクヨロ！

時刻は１３：１５ｐｍ、
土曜のお昼時なんですが御先客はカップル一組さんのみで後客さんはゼロ。
仕事人が昼飯に来るタイプの店なので土日はこんなもんなんですかね？

さて、相変わらず旨そうな日替わり定食なんかが黒板に書いてあったんですが、
ここで日替わりに目が眩んだらこの日の目的が狂いますで、
『日替わりは安いなぁ～･･･旨そうやなぁ～･･･』という雑念を振り払い、
『エビのケチャップ煮』（９５０円）と『ライス』（２２０円）を注文☆

私がエビケチャを注文した瞬間、
奥様も大将も『えっ！？』という表情をされ、
「エビのケチャップ煮とライスですね！？」と復唱されておられました。
昼時は「日替わり」か「サービス定食」を注文するお客さんが殆どでしょうからね。

溢れそうになる涙をグっとこらえ黙ってうなずく私。
待つ事８分、全て同時に登場☆

♪最初に言っておきますがメッチャ美味しかったです♪

見た瞬間に思ったのは、とにかくエビがでかい！
個人の小さな中華屋さんですからエビは冷凍物かなと思っていたんですが、
大きいという時点でそれはほぼ否定されました。（言い切れませんがね）

なぜなら冷凍ものはどうやったって熱を通した瞬間に縮むからです。
ナマモノには片栗粉をまぶしてから炒めるなりすれば縮みは抑えられます。
なのできちんとした店では、例えば牡蠣なんかでも、
片栗粉をまぶして多めの油で一気に炒めます。

しかしそうやっても冷凍物は縮みます。
もしこちらの大きなエビが冷凍物だったと仮定した場合、
じゃあ元々はどれだけ巨大だったんだとなり不自然だと思います。

もっと言えば調理技術が低いと冷凍でなくても縮みます。
腕が悪けりゃ片栗粉をまぶそうが何をしようが縮みますし、
そもそも腕の悪い職人は片栗粉ではなく小麦粉で揚げるものです。

こちらの様に、“背わた”から何からきちんと下処理して、
なおかつ片栗粉で素揚げするというのは技術を要するんですよね。

酢豚なんかは正にそういう差が店によってはっきり出ます。
というのも肉が悪くても小麦粉で揚げちゃえばごまかせるんです。
でも、片栗粉はごまかしがききません！

だからこの店の酢豚は、
私は未食ですが絶対に美味しいはずだと思います☆
ま、酢豚は片栗粉を付けて一回揚げるのが普通ですから、
ごまかしてる店はよっぽどですけどね。
本格的な店だと、更に八角なんかで甘い香り付けなんかを施します☆


次に食感です。
この食感で、私は冷凍モノではないなと確信した次第です。
冷凍のあの独特の水っぽさが無い上に、
プリプリ～っとした弾力が継続されていました♪
しかしエビの旨味がそこまで強くなかったので一瞬迷いましたが、
ちゃんと普通にエビの味はしました。（笑）

早い話が美味しかってん♪

そして面白いのがこの餡です！
これ、ピーマンが入ってるんですね！
そもそもエビのケチャップ煮＝辛さの無い（チリを抜いた）エビチリの事ですが、
こちらのエビケチャは酢豚っぽい！

因みに酢豚もケチャップを使いますから似るのも必然ですがね。
私もたまに作るんですが、
酢豚の場合はケチャップが凄く少なく、
醤油、砂糖、塩、酢、ケチャップ少々という感じなんですが、
こちらのエビケチャはその酢豚に近いというか、
醤油、砂糖、塩、酢、多めのケチャップ、そして鶏ガラ汁って感じかな～♪

おそらくエビは先に多めの油で炒めるか何かして、
素揚げした野菜を投入後、
ケチャップ餡でからめて出来上がりって感じじゃないでしょうか。

餡にはニンニクも入ってました。
なんだかオリジナルの酢豚が海老になったバージョンという印象です！
日式中華ならではの逸品という感じですね～☆

こんな本格的な品が出てくるなら調理行程をしっかり見ておくべきでした。
すんません、出来上がるまでデイリースポーツを熟読してました｡｡｡
どうしても西岡の復帰戦が気になっていたものでつい･･･。

それからですね、エビが多い！！！
さすが９５０円もするだけあって異常にエビが多い！（爆）

そして写真では判りにくいかもですが、
こちらのライスって最初から大盛りなんですよ！
でもそのライスが足りなくなるほどエビが多い！！

『うちで９５０円も取るんだから下手なものは出せない。』
或いは、
『下手なものを出したくないから自然と９５０円くらいになってしまった。』
という大将の心の声が聞こえてくるような至極丁寧でボリューミーな逸品♪
人間でいうならこのくらいのボリューム→「I ＬＯＶＥ FAT☆」

こちらの大将は腕がいいという記事をどこかで確かに読んだんですが、
それは本当だったなぁと感服致しました☆
庶民的でありながら食魂のこもったお店さんです！

また、調理の腕だけではなく接客も最高♪
私が自分で水を注ぎに行ったりティッシュ箱を取りに行ったりする度に、
御両人そろって「あ、すいません！」なんておっしゃいます。
大先輩にそんな事されたら逆にこっちが恐縮してしまいますのでやめて欲しいです（爆）

本当に真摯で誠実な御商売を何十年も続けておられるんだなぁと、
全てにおいて尊敬致します。
末永くここにありつづけていただきますように☆

美味しかったです☆
ごちそうさまでした♪


＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

　　オッス！麺戦士ヤマシナンだ！よろしくな♪（`･з´･)ｖ

さて、かなり山科のラーメン店を食べまわり、
行って見たいなと思うお店もほとんど残っておりません。
チェーン店に行く気は無いですし（山科にしか無い物を求めているので）、
随分前にレビューを書いてしまっているお店もありますしね。

そんな折、
この『山らぁ祭』のレビューを読んでくれている山科在住の友人が、
仕事中のはずなのにメールを寄こしまして、こんなやりとりをしました。

悪友　　「もうあんまり行く店も残ってへんやろなぁ？」
私　　　「お、わかった？」
悪友　　「うん、食べログで山科のラーメンを検索してな。」
私　　　「え？それやったらまだ結構残ってるやん？」

悪友　　「多分ここは行かんやろなぁいう店を外したら、もう少ないからな。」
私　　　「おお、さすがやな！俺の事よう解ってるやん。」
悪友　　「せやろ？ほんで、やっぱり今日もどっか行くんか？」
私　　　「行くよ。」

悪友　　「ほな、どこ行くか当てたろか？」
私　　　「おう、言うてみ？」
悪友　　「２件言うていい？」
私　　　「いや、自分ほんまにかなり解ってそうやから２件はずるい。ズバッと当ててみ。」

悪友　　「よっしゃ・・・・ズバリ『龍宝』や！道が分かり易いからな（笑）」
私　　　「ブッブ～～！外れでんがな兄さん！ニブい！ニブいよ！」
悪友　　「え～！でも龍宝はいつか行くやろ？」
私　　　「明日あたり行こうかなぁと思ってたよ（笑）」

悪友　　「くっそ～！・・・まぁでも『龍宝』違うならもう完全に解ったわ。」
私　　　「『来山軒』ちゃうぞ？」
悪友　　「分かってる分かってる。昨日ＵＰしてた地雷店の直ぐ近くやから行かんやろ、そりゃ。」
私　　　「え？・・・なんでそう思うん？」

悪友　　「もし美味しかったとして、それを素直にレビューしただけでも、
　　　　　　昨日の事があるから地雷店へのあてつけみたいに思われるからやろ？」
私　　　「おお～！さすがやなぁ自分！ほな、どこや思う？」
悪友　　「『翔花』ちゃう？」
私　　　「ブッブ～～！アホでございます！自信満々で外すなや！」

悪友　　「うそ～！？・・・まさか『ドラゴン』？」
私　　　「いや、分かってると思うけど、あそこメニュにラーメン無いねん。」
悪友　　「せやんなぁ･･･むずいな～！･･･１回行った店には行かへんやんなぁ？」
私　　　「うん。もう答え言うたろか？」

悪友　　「言うて言うて。」
私　　　「答えは『桃華林』！ここは絶対当ててくると思ったけどなぁ。」
悪友　　「え？･･･今日そこ行くの？」
私　　　「そう。もしかしてこの店は見落としてた？」

悪友　　「いや、ていうかその店めっちゃ知ってるんやけど今日は行かん方がいいで。」
私　　　「えっ！？なんで！？・・・地雷店なん？」

悪友　　「ちゃうよ。」

（※ここで一旦、急にメールが途絶えました。わざとじらして遊んでるのかと思いましたよ）

私　　　「おい何でメール打ってきいひんねん！？仕事なんかほっとけよ！」


※３分後
悪友　　「すまんすまん、ちゃんと確認してたんや。やっぱり今日は定休日や。」
私　　　「へ？定休日？・・・『桃華林』がか！？」

悪友　　「そうや。･･･前から思ってたんやけど、自分全然食べログを活用できてないやん？」
私　　　「そやねん･･･俺、ほんまにそういう所が抜けてんねん｡｡｡」

悪友　　「基本情報ぐらい仕入れとけよ～！（爆）」
私　　　「うっさいんじゃボケ！こっちは道覚えるので精一杯なんじゃ！
　　　　　　　　　　　　　　　　メール見つかって上司に殴られてしまえ！ほなな。」
悪友　　「おお、ほなな。」


とまぁこういうやりとりが御座いまして、
最後は悪態をついて終わったわけなんですが、
でも自分自身、深く反省しているのも事実でして、
その反省の意味も込めまして、
私を諭してくれました友人が最初に言っていたこちらのお店を訪問☆

しかも今回は他の方の御レビューもバッチリバチバチに熟読しての訪問！
（と言いましてもＵＰされてるのは２名だけなんですけどね。）

☆しかし、たった２名とはいえそこには大変重要な情報が！☆

こちらのお店、日替わり定食以外の定食は、
会計時の時刻が１３：３０を越えていなければ１００円引きなそうな！
この“会計時”というのが特に重要で、
入店時や注文時がいくら１３：３０より早い時刻だったとしても、
会計時が１３：３０をまわってしまっていれば１００円引きにはなりません！

むっふぅ～。。。これはいい事を聞きましたよ～♪
ていうか食べログってこうやって活用するものなのね。

しかし、たった２名だけとあって問題もありました。
その２名、ラーメンを食べておられない。。。

で、こちらのラーメンはどんな感じなのかをネットでチェック☆
するとこの店の事を書かれているブロガーさんのサイトがヒットしまして、
こちらのラーメンについてもちゃ～んと書いてありました！

それによりますと、
＞ラーメンは奥様がつくられる。
＞素人っぽい感じのラーメン。
＞毎回味が変わるので、ご近所さんからは七変化ラーメンと呼ばれている。
＞味は薄い
との事。

うーーーーーん。。。。
なんだか行く気なくなって来たんですけどぉー。。。( ´ι_｀)

ええ～い、しゃらくせぇー！
行くったら行くんだよべらぼうめぇ！ヽ(#`Д´)ﾉ

１２：１０ＰＭ、『龍宝』に到着。
店内はわりと狭いですが座敷席も２つあってい感じです。

帰りに気づいたんですが、
お店の入り口のお会計する場所に冷水機がありまして、
しかし私は気づかず、カウンターの一番奥の席まで行って着席。
普通は店に入って水を自分で入れて席に着くシステムだと思います。

しかし大将は「お水置いときますね～」と言いながら、
忙しい中で手を止めて、
私の前に優しく“トンッ”と置いて下さいました。

水がセルフの店って客がそれに気づかなくても、
直ぐに自分で気づくだろうと普通に放っておかれるものですが、
こうした血の通った温かみのある御気遣いに触れると、
それだけで「ここへ来て正解だったなぁ♪」と思います。

やや薄暗い店内は年季の入った雰囲気でして、
新聞などもわりと無造作に置かれています。
これを雑然としてイヤだとおっしゃる方もおられのは解ります。

しかし卓上や調味料などのベタベタも一切ありませんし、
掃除はめちゃくちゃしっかりされているのが分かります。
コップも凄くきれいでした☆

女将さんも大将もバリバリ動き回って働いておられます。
頭が下がりますわ～！
凄～く感じの良い御両人です。
なので女性１人や子供１人でも本当にホッコリできますね～♪

この時も、昼時とはいえ常に満席に近い状態でしたが、
さもありなん、ここは本当に安らげるもの☆

注文したのは、
『らーめんセット（ラーメン・ミニ焼飯・漬物）』（８３０円）
（※今回は会計時の時刻が１３：３０より早かったので７３０円でした♪情報の勝利♪）

フルオープンキッチンですので、
いかにも中華屋さんって感じの鍋振りやジャ～ジャ～音に心も躍ります♪

見ていると、ラーメンのチャーシューは注文を受けてから切っておられるんですね～♪
忙しいでしょうに、その惜しまない手間がまた客の心を掴むんですよお母さん。
あんまり無理なさらないで下さいね☆

親父さんの鍋振りもお見事なもの♪

どことは言わんが、
宣伝だけで流行ってて、
京都のビッグレビュアーもなぜか褒めてる人が多くて（笑）、
中華料理店なのに鍋の音もジャ～ジャ～音も全くしなくて、
過剰な中華化学とチンしか使ってないからショッパイだけの味で、
トリュフ小龍包で有名な人気店があるんですが、
そんななのに宣伝のおかげで行列が耐えない・・・。

それに引きかえこちらのお店のこの素晴らしさ！
こちらこそが正に中華料理店、
いや、こちらは中華料理ではなく中国料理と看板にありましたね。
どう違うのかはわかｒませんが、とにかく素敵なお店です。

目と耳の両方で楽しみながら待つこと７分、
先に焼飯が登場☆

割としっとりとした見た目で色は薄い目です。
量は、ミニでも結構な多いと思います。

味は、うん優しい味付けですね～。
見た目とは違ってベチャ感はありませんし、玉子もいい感じに絡みまして、
濃い味が好きな私でもこれは風味が凄く良いので美味しかったです☆

というかラーメンが薄味だそうなのでこれくらいが丁度いいです、ほんとに！
チャーハンが濃すぎるとラーメンスープの味が全然わからなくなりますからね♪

さて、チャーハンを２、３口食べた頃にラーメン着鉢♪

見た目はいかにも昔ながらの中華ソバって感じなんですが、
味もやっぱり昔ながらの中華ソバでした☆
でも思っていたより濃いというか、こちらも薄いというより優しい味です。
そしてネギがごっつ美味しかった♪
モヤシは普通でした。（笑）

麺は昔ながらの卵麺♪
でも細いのでなかなかコシもあって美味しい♪

そしてこのチャーシューですが、
さすが手間をかけておられるだけあって、
薄い味付けながら食感、味、ともにＧＯＯＤでしたぁ～♪♪
このチャーシュー、マジで旨かったっす！

●総評●
いや～、なんだかホッコリしましたぁ♪
美味しかったのは勿論ですが、
やはり店は人ですね～♪

ここ、次も絶対戻ってきます。
アイシャルリターンです♪
次は餃子セットにチャレンジだ！
チャレンジビューティだ！
何のこっちゃ！

美味しかったです♪
ごちそうさまでした♪

　　ラストレビューＰＡＲＴ８６へつづく