コース仕立てでいただく“ゆるねやセット”がオススメ。 : ゆる音家

知人に薦められて山科のパスタ屋さんに行ってきました。
女性に人気ということで、家内を同伴し『母の日』のランチに選びました。

事前に予約をと電話してみると、
１１時３０分から１２時までの間に入店できることが予約の条件とのこと。
問題なく予約を入れましたが、これは知っておいたほうがいいですね。

山科駅からも徒歩圏内ですが、今回はマイカーで。
お店の隣にあるパーキングに車を止め、お店に向かいます。
お店の外にもガーリックをローストする香りが溢れていて、
これは通行人の食欲をそそることでしょう。

お店は昭和初期にたてられた町家を改造したものだそうで、
山科にはめずらしいですね。
それゆえに、店内も和のテイストがちょこちょこと。
坪庭なんかも眺められたりしていい感じです。
テーブル席中心で２階にも席があるようです。
ただ、ちょっと席の感覚が詰め過ぎかな。
鈍感な私には、食べ始めるとさほど気にならないのですが…。

メニューを拝見すると、ひねりのあるパスタがズラリ。
なんとなく五右衛門パスタを思い出します。
そういえば、テーブルに並んでいるのはお箸。
お店のコンセプトである『日本style』というのやつですね。
そんなパスタのメニューの中から、
私は「めんたいことしめじと湯葉の青じそ風味」1,000円を、
家内は「海の幸のペペロンチーノ」1,100円をチョイス。
それぞれ590円追加して「ゆるねやセット」にしました。
このセットは、豆乳スープ、サラダ、デザート、ドリンクが付いてくるもので、
ちょっとしたコース仕立てになりますね。

以下にそれぞれの感想を記します。


■めんたいことしめじと湯葉の青じそ風味
たっぷりのめんたいこですが、辛さと塩味は抑え目。
湯葉の柔い食感と風味は青じそと合わさって爽やかにまとまっています。
とくにサプライズのない具材の取り合わせではありましたが、
一緒に添えられていたわさびを加えながら食べると、
味にしまりが出てきて大人の味に変身します。
多分、この具材の組み合わせだから成り立つアクセントなんでしょうね。
新しい発見ができました。
パスタはやや細めです。

■海の幸のペペロンチーノ
家内が注文したパスタですが、私のと３分の１ほど交換して味見しました。
具材は、えび、あさり、たこ、いか、とびこ。
見た目にも色とりどりという感じです。
このとびこの食感がプチプチしておもしろいですね。
それぞれの具材の大きさが大きすぎず小さすぎず均一に揃えられているので食べやすい。
味付けもガーリックの風味がいい塩梅に主張していて、
オイリー過ぎることもなく、かなり美味しいパスタだと感じました。

■豆乳スープ
最初に出てきた料理ですが、これがなかなかイケてました。
湯呑みに入って出てきましたが、ポタージュのような味わいで飲みやすい。
食感のしっかりした麸が浮かんでいて、いいアクセントになっていました。
豆乳と聞くと少々抵抗感のある私ですが、これは美味しくいただけましたね。

■サラダ
大根、水菜、レタスを和えた生野菜のサラダです。
ゴマドレッシングでいただきました。

■デザート
６種類の中から選ぶことができます。
私は和三盆糖のシフォンを選択。
黒蜜とハチミツソースのいずれかを選べますが、今日はハチミツ気分。
ケーキそのものよりも、ホイップクリームが印象的でした。
その粘度、甘さ加減がちょうどいい塩梅。
ホイップクリームもあまり好んで口にしない私ですが、
これは素直に受け入れられました。
こちらのケーキは、系列店のゆるるというお店から調達されているようです。

というわけで、どれも一定水準以上の満足感が得られる料理でした。
欲を言えば、せっかくのコース仕立てになっているのに、
熱い料理、冷たい料理の“温度”のメリハリがあまり感じられなかったかな。
例えば、豆乳スープはもっと熱い状態で出してもらってもよかったでしょうし、
パスタも冷めているわけではありませんが、アツアツでもなかったような…。
一品一品は美味しいので文句はありませんが、
さらにこの一連の料理にストーリー性という付加価値を加えるならというレベルの感想ですが…。

お勘定の際、隣の駐車場に車を止めたことを聞かれ、
その通り答えると、代金を１０％引きにしてくださいました。
これはデカいメリットですね。
その駐車場は併設されているドラッグストアーで買い物をすると６０分無料になるので、
この１０％引きのメリットはそのままいただきました。
こんなことで、いい気分になっている私は、
まさに庶民的な物差しを持っているということでしょうか（笑）。

大変美味しかったです。
ごちそうさまでした。