増税でお値段アップ、味もちょっとアップ？ : 茉莉花

　増税後、初訪問。
　
　値上がりは仕方ないとしても、メニューの数が減っていますね。
　特に目をひくのは茉莉花定食対応のメニューが半分の10種類に減っていることでしょう。それ以外の定食も11種類から3種類に減っています。
　客の立場からすれば改悪です。もっとも現在の店主の能力とワンオペでは、こうすることが賢明なのかもしれません。
　
　
　「キクラゲと卵炒め」を定食で注文。
　わたしの好物の木須肉です。
　値上げとのバーターか、ごはんおかわり自由になったようです。
　
　ごはんの盛りはよく、味はまあまあ。
　ラー油をかけたザーサイが食欲を、ついでに酒を飲みたい欲も刺激します。
　
　スープは前2回よりも雑味が減ってよくなっています。
　
　唐揚げは天ぷらに近い衣で、山椒味です。
　酸辣湯がメニューにあることも合わせてみるに、ベースは四川？
　
　さてメイン料理。
　卵とキクラゲのほか玉ネギが大量、切れ端みたいな豚肉。
　濃いめの味付け。
　現在の店主は盛り付けや味付けがラフだと感じます。
　
　でも濃い味付けのおかげでごはんがすすみ、おかわりしました。
　
　
　帰り際、「3回目だね」と言われたので、「なかよしから数えたら何十回目か分からない」と答えました。

　このお店は以前は＜なかよし＞という名前で、中国人姉妹がやっていました。
　かなり繁盛しており、「この周辺の飲食店では昼に一番たくさんの米を消費している」と聞いたこともあります。
　現在はお知り合いの方に店を譲られ、この屋号に変更になりました。
　
　この日の日替わりメニューは回鍋肉でした。
　実は日替わりは、約20種類のメニューにごはんとからあげをセットに出来る茉莉花定食から、からあげを抜いただけのものです。
　値段は日替わりの方が100円安いですが、使い勝手もCP的にも茉莉花定食の方に軍配が上がります。
　この日は100円でも安く上げたい事情があったので日替わりにしましたけど……。
　
　
　お皿はワンプレートになっていました。
　メニューとかはほとんど変わっていないですが、少しずつ＜なかよし＞のカラーは減っていっているのですね。
　
　ごはんはおいしい方でしょう。
　
　細切りザーサイのラー油掛けはごはんもいいですが、ビールが欲しくなります。
　
　回鍋肉とスープは味付けの加減間違っているような(^_^;)。
　
　
　台風が近づいているせいか客はわたし一人。
　お店の方も気さくに話しかけてきます。
　
　前の＜なかよし＞から数えて19年だそうです。
　1年半ほど＜なかよし＞でバイトしていたとか。ああ、そういやなんかバイトがいた時期あったね。
　もうすぐ値上げするそうで、新しいメニューなんかも見せてくれ「これ、かわいいでしょー」なんて言っておられます。天真爛漫な方のようです。
　
　
　……値上げした頃にまた来ます。

　こっちに住んでいた時の行きつけの店に行って見ようと思い足を向けました。
　
　イズミヤ前の住宅街の中にある中華料理店の＜なかよし＞です。
　
　！
　
　店名……変わっている？
　
　まさかと思いつつもドアをくぐります。
　店内は記憶している通りのなかよしの店内。
　
　しかしなかよしは中国人姉妹がやっていたのですが、いまのスタッフは店主が中国人ではあるものの接客係は日本人です。
　
　メニューを見ると20種類以上あるメニューの中から好きなものを選んで定食に出来る茉莉花定食、これはなかよし定食といっしょ。それとは別にある各種定食。
　なかよしのシステムをそのまま踏襲しているようです。
　
　気になって聞いてみました。
　現店主は、前店主のお友達だそうです。
「（前の姉妹は）中国に帰ったんですか？」と聞くと「家でぶらぶらしている（笑）」と返事。
　お元気なら幸いです。
　
　日替わり定食（650円）を注文。酢豚です。
　
　細切りのザーサイに、モヤシたっぷりのスープ、これもなかよしの頃と変わりませんね。
　
　酢豚も野菜も味付けもなかよしを思わせるものです。
　家庭的で、だけどしっかりツボを押さえた味わい。
　きっと店を譲られるに当たって、一通り修行されたのでしょう。
　
　が、実際の料理はまだ及んでいません。
　まず、酢豚のにんじんが固かったです。油通しが甘いのでしょう。
　
　ラーメンと兼用のスープ。
　これも以前のお店では化学調味料っぽさはあるものの懐かしい味で悪くなかったのですが、これは何かイヤミな味がします。

　とはいえCPは優良。
　このまま精進されることを祈ります。
　
　思い出の店の遺伝子を残す店。
　果たしてジャスミンは美しく咲くことが出来るでしょうか？