和久傳の系列店であることや、食べログ高評価、ミシュランビブグルマンを期待してのことですので : 五

この日はかみさんと京都を散策。

やって来たのがこちらの蕎麦割烹。

場所は、京都市北区紫野雲林院町というエリアの大徳寺の近く。

紫野和久傳の系列店で2014年9月3日にオープンしたものです。

旅行の日程を組む場合には、前日までのお腹の感じや、
その日のディナーのボリュームなどを想像してランチの場所を決めるのですが、
ここら辺りで蕎麦でも組み込むべえとこちらを予約したものです。

大徳寺も攻めてみたかったので、その観点からもこちらがいいかなと。
高評価店ですし、ミシュランのビブグルマンにも掲載ですのでさすがに不味くは無いだろうし。

人気かなと思いましたので予約をした方が良かろうと思い、

・昼のおまかせ　4000円（税抜）

を予約しての訪問になります。

このコースが予約可能な最安値のコースになります。
蕎麦でお腹の具合の調整をするので、ボリュームは要らないし。

開店時間となる11：30の数分前に到着すると、待ち客が1組いました。

11：30ジャストに暖簾がかかり入店します。

1Fはおもたせのエリア。
予約の旨を告げると階段を上がった2Fが飲食エリアになりますのでそちらへ。

あらかじめカウンターでお願いしていましたので、
10席あるL字カウンターの奥に案内されました。
他には2名がけテーブル3卓もあります。

開店後数分でカウンター2席以外は埋まっちゃいましたね。
やはり予約をしておいた方が無難です。

接客は女性2名で担当していました。
和久傳という料亭の系列ですのでもちろん和服姿で。

BGMはありません。その点では静かです。

メニューを頂き、ドリンクや〆の蕎麦の種類を選んで、
この日に頂いた、昼のおまかせ　4000円（税抜）の内容は以下になります。

・ももジュース　900円（税抜）
　　かみさんのオーダーです。
　　フランス産のももで、すももにも近いとのこと。
　　確かに色味はパープル。
　　飲んでみると粘度があります。どろっとした。
　　日本の桃とは異なる風味と酸味の効いたテイストでした。

・キリン一番搾り中瓶　800円（税抜）
　　私のオーダーです。
　　本当は日本酒を１合くらい飲む前哨戦で頼んだのですが、
　　昼も夜もアルコールの取り過ぎはいかんし、
　　事実、ちょっとアルコールをやめたほうが良いという
　　体の信号が出ましたので、これだけにしておきました。

・前菜の盛合わせ
　　丸い平皿に乗ってのサーブ。
　　この日は、自家製湯葉菊餡、利休麩と茄子の白和え、鴨の山椒焼き、
　　鯖寿司、茗荷と赤蒟蒻、小芋のごま和え、おからになります。
　　それぞれ出汁が効いていて美味しいのですが、鴨は臭みがありましたね。
　　実山椒でも消せないくらいの。それだけがイマイチでした。

・向付
　　鰤の刺身 九条ねぎと黒七味風味の大根おろし添えです。
　　鰤は見事な脂の乗りでしたが、ちょいとくどかったです。
　　重箱の隅ですが。

・天ぷら
　　北海道産ワカサギと南瓜の天ぷらです。
　　塩と山椒ソースが添えられましたが、塩だけで食べちゃいました。
　　衣の加減はからっとタイプではなくて普通に美味しいレベル。

・鴨南蛮　＋900円
　　900円の追加料金で選べる季節の蕎麦になります。
　　具は、鴨と九条ねぎ。
　　鴨肉はたっぷりと入っています。
　　ただし鴨らしい脂と旨味ははそれほど溶け出していません。
　　前菜で出された鴨肉よりは臭みは感じなかったです。
　　蕎麦は秋田産のようですが切れやすいですね。十割なのかな？

・手打ち蕎麦
　　こちらは追加料金無しで選択できます。
　　そばつゆはちゃんと別容器に分けられてのサーブ。
　　薬味は山葵のみ。
　　蕎麦はややグレーの色味で星は見えません。
　　標準的な細さで、鴨南蛮のときほどは冷たいので切れません。
　　ただしそれほど風味もしないで普通に美味しいかなと。
　　そばつゆは節系の出汁の効いた美味しいもの。
　　頃合をみて蕎麦湯のサーブ。白濁タイプで濃厚。

・和菓子
　　七宝です。蕎麦茶を添えて。
　　七宝とは、胡麻、くるみ、いちじく、大徳寺納豆など
　　様々な食材をまとめたもの。
　　甘いのですが、色んな香ばしさや酸味があり美味しいです。

これで消費税10％を加えて、〆て11600円。端数は切り落としていました。

あーだこーだと文句めいたことを書きましたが、
和久傳の系列店であることや、食べログ高評価、ミシュランビブグルマンを
期待してのことですので、普通に考えると美味しいんですよ。

期待としては3.8ポイントくらいを付けたかったのですが、
残念ながらそこまでの満足度は無かったです。

ご馳走様です！（2019/11現在、3.68ポイント）