◆ラーメンって難しい◆ : 天骨庵 慶心

京都の北の方にある『パティスリー菓欒』へ、
チーズケーキを買いに行きましたこの日。

方向音痴の私は、そのパティスリーへ行く道順をネットで確認したところ、
パティスリーの直ぐ近くに新しいラーメン屋さんが出来ているという情報をキャッチ！

その名も、『天骨庵　慶心』☆

ちょっと食べログで調べてみたところ・・・
◆私の大好きな鶏豚骨のドロドロらーめんとの事！
◆メニュは『天骨らーめん（７００円）』のみとの事！
◆ラーメン好きが高じた店主さんが脱サラして始めたお店との事！
◆店主さんは「店主」では無く「庵主」と名乗っておられるとの事！
◆庵主さんは熊本の御出身との事！
　 熊本といえば、私が日本で一番好きかもしれない『黒龍ラーメン』がある県！

☆色んな意味で面白そうなので行ってきました☆

開店時間は１１：４０分との事ですが、到着したのは１２：１０分。
お昼真っ只中の時間帯でしたので混んでいるかもと思いましたが、
立地的に辺鄙な場所であるせいか御先客は御１人様のみ。（後客さん３名）
まぁ、まだ新しいお店なので、まだあまり知られていないというのが大きいでしょうね。

店内はカウンター（５席）と、
テーブル席（５人掛け１卓）と座敷席（３人くらいで１席）の、計１２～１３席。
どの席にも水ピッチャやティッシュ箱が備え付けられており、
庵主さんの細やかな御心配りが見てとれます。

さて、注文したのは当然『天骨麺』（７００円）

待つ間に調理風景を見ていますと、
大き目の鍋から普通の使い古した家庭鍋へスープを移して温めるという光景からも、
ラーメン好きの人がプロになる決心をして始めた感があって面白いですね☆

庵主さんは気さくな方で、
ずんぐりとした大きな御身体から、
研究の為に沢山ラーメンを食べてこられたんだろうなという印象を受けました（笑）

さて肝心のラーメンの感想なんですが、
まず鶏よりも豚の方が強い印象を受けました。
で、味ですが、鶏も豚も煮込むタイミングが難しいとは思うんですが、
何というか・・・もう少し旨味が欲しい感じでした。

ドロドロしているからといって過剰なデンプン感もありませんでしたし、
決して美味しくないという訳ではないんですが、「芯」も感じられませんでした。

鶏や豚の下処理もしっかりされておられるので獣臭もありませんし、
過剰な化学に頼ってもおられないので、そこは素直に尊敬しました。
ですがその分塩分がかなり少なめで、
私の舌が日頃から化学に慣らされているせいで、
スープが薄く、どこかボケた印象を持ったのかも知れません。

大盛りのネギは大変美味しかったです♪
メンマも、どなたかの御レビューに「醤油辛い」とありましたが、
庵主さんはきっと直されたんでしょう、薄味ながら臭みも無く美味しいものでした。

麺はこういうラーメンにありがちな低加水の細麺ではなく多加水の中太縮れ麺で、
個人的には低加水の方が好きなんですが、このスープには合っていると思います。

で、途中でかなり味に飽きてきましたので卓上にあるトッピングを２つほど試したんですが、
まず「魚介節醤油」。
お店のＨＰによりますと、
『醤油と魚介節を合わせました。(仕入れ状況によって、味が変わります)』
との事ですが、この日のこれはかなり醤油醤油していたというか、
このスープに全く馴染みませんでした。
これで少ない塩分を補うのはちょっと無理があるなと思いました。

次に「刻み玉ねぎ」。
これはスープを爽やかな感じにはしてくれますが、
コクや旨味や塩分を際立たせたいところでしたので、あまり感動もなく。

普通に美味しいとは思ったんですが、「もう１度食べたいか？」と聞かれれば。。。

食べ終わった後、初訪問かどうかを聞かれます。
初訪問ですと「御贔屓札（ごひいきふだ）」というサービスチケットを渡されます。
その時に、「ネットか何かを見て来られたんですか？」と気さくに話しかけられます。
レビュアーさんの中には、
感想を書きにくくなるのでその店の店主とは親しく喋らないという方もおられますが、
それは中々正しい判断かも知れません（笑）

私も今回は、こちらの庵主さんと少し雑談してしまい、
庵主さんも『パティスリー菓欒』のチーズケーキが好きな事まで知ってしまいました。（笑）
ですが、まだまだこれからも味の研究をされていかれるんでしょうから、
思った事を正直に書きました。
もちろん、普通に美味しいとは思います。

ごちそう様でした☆