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ガスコーニュ青年隊さんの他のお店の口コミ
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店名 |
閉店
喫茶マリヤ
|
---|---|
ジャンル | 喫茶店、洋食、食堂 |
住所 | |
交通手段 |
北野白梅町駅から1,090m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
¥1,000~¥1,999 |
予算(口コミ集計) |
~¥999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
席数 |
50席 |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席喫煙可 2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
駐車場 |
無 |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
オープン日 |
1960年 |
備考 |
創業50年以上ですとのこと。 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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※食べログをほぼやめるにあたり、その最後におきましては、
いつまでも覚えておきたい店をいくつか再UPして〆たいと思います。
己の備忘録&皆様への佳店の紹介を兼ねまして。
※過去のレビューの再更新ですので、
値段が今とは違うお店が多いと思いますが御寛恕賜りたく存じます<(_ _)>
今回のレビューはその78件目のレビューです。
こちらは私が子供の頃から馴染みのある喫茶店です。
いまどき珍しい古臭い喫茶店なんですが、料理も珈琲も美味しいです☆
更にこちらには「ミートソース焼きそば」という変なメニュもあります(笑)。
他にも色々と面白いサテンですわ♪
皆様もぜひ☆
◆ここから本文です◆
時刻は午後2:00過ぎ。
買ったばかりの洗濯機に洗濯物と洗剤を入れ、
生まれて初めて“柔軟材”というやつを専用の場所から流しこみ、
『お袋が洗濯したシャツとかがいつもイイ匂いがしたのはコレだったんだ♪』と、
40を前にして進化した自分に興奮しながらスタートボタンをポチ~リ!
で、なんか数字が出てきたので見てみると『3:30』と赤く浮かびあがっている。
『3時半に終わるのか。1時間半もかかる・・・まぁ乾燥までだもんなぁ♪』
と、無邪気な子供の様にはしゃぐ素っ裸の39歳。
そうなんです、
着ていた服も全部マシンに放り込んでいたので、
この時の私は素っ裸でした❤
そして実は別宅でしたので、他に私の着る下着が無い。
勿論普段から下着の代えくらい置いてるんですが、
この時は正にそれらを全部洗っていたのです。
全く汚れてはいなかったんですが新しい洗濯機を試したかったのと、
柔軟材パワーで全ての下着をグッドスメルにしたかったんですわ♪
因みに東京に住んでいた頃、
健康の為にマッパで寝ていた時期もあるので裸には抵抗が無いんです。
で、洗濯が終わるまでの1時間半の間、
一人しりとりなどをして時間を潰しました☆
さて、あんな事やこんな事やHな事をして時間を潰しきり、
いよいよ午後3:30に近づき『ど~れど~れ♪』と洗濯機を覗きこんでみると、
『あれ?あれあれ??・・・なんかまだ・・・まだ普通に洗っておられるんですけど。。。』
流石に私も気づきましたよ。
最初に見た『3:30』という数字は、
「午後3:30に完了します」ではなく、
「今から3時間30分かかります」という意味だった事を。
『なんで俺はこういう失敗が多いのか。。。
バカにしやがって・・・
俺だって洗濯し始めた時刻がたまたま午後2:00でなければ気づいてたさ!
午後2:00に“3:30”なんて数字を見たら誰でも午後3時半に完了だと思うに決まってる!
はぁ・・・・俺はこういう事がなんでこんなに多いのか。。。
しかも素っ裸じゃねぇか!!』
こうなったら仕方ありません。
「ああそうかい、他にも着るものくらいあるってんだこんちきしょう!」
と最新式マシンを怒鳴りつけ、
なんかいつのだか分からない古~いトランクス(誰のかも解らなかった・・・)などを探し出し、
とりあえず腹ごしらえにテクテク歩いて街をぶらつく事にしました。
千本通りを北にゆくと商店街が出てきます。
ここはかつて「千本ラブ」といういかがわしい名の商店街だったんですが、
今は「千本通り商店街」という、
『最初からそうしとけよ。ていうかもうちょいヒネれよ。』と言いたくなる名前に変わっています。
子供の頃からここが一番身近な商店街でしたので、
あらゆるスポーツ用品、
本やマンガやHな本、
修学旅行に持っていくバッグ、
文房具全般、
傘、
服、
ズック、
自転車、
散髪、
他の中学の不良とのケンカ、
猫を拾う、
ナンパしたりされたりする、
エロ映画館でオサーンに触られて逃げる、
迷子になる、
などなど・・・ほぼ何でもこの商店街で済ませましたよ☆
ま、私はこの商店街に育ててもらったと言っても過言ではないでしょう。
今では見るも無残な廃れようですが、それでも他府県の過疎地の商店街の、
あの全店舗全滅みたいな廃れ方に比べれば全然マシです!
ああいうのに比べればまだまだ元気いっぱい夢いっぱい、
真冬に素っ裸で青っぱな垂らして大笑いしてる幼児の様な商店街です♪
などとみじめな妄想でこの商店街を励ましつつ、
ほんとに久しぶりにこの界隈を散策しました。
私にとってここには新鮮なものなど何もなく、
散策しながら心に浮かんだ事といえば、
甘酸っぱい思い出やノスタルジーではなく洗濯機への怒りのみでした。
『さ~て、どこで食事しよっかな。時間はたっぷりある、洗濯機のせいで。』
で、結局こちらの『喫茶マリヤ』にしてみました☆
今回調べてみて分かったんですが、ここってめっさ古いんですよね~!
私が物心ついた頃からありましたから35年以上だとは思っていましたが、
創業は1960年・・・・・・まさかそこまで古かったとは!
今年で54年目なんですねェ☆
面白いのは、
私が初めてこのお店を見た幼少時代から外観が全く変わってません。
道を挟んだ向かい側にも、
これまた古くからある喫茶店『ナポリ』があるんですが、
そちらは外観も昔と違いますし、
創業も『マリヤ』ほど古くは無かったはずです。
でも流行っているのは『ナポリ』です。
でも私にとって懐かしいのはこちらの『マリヤ』なんです♪
幼い頃は母や祖父母と、
長じてからは恋人や悪友などと来たのが『マリヤ』で、
なぜか『ナポリ』には行かなかったんですよねぇ。。。
でも高校時代の恋人がバイトしてたのは『ナポリ』ですマジで。
だからたま~に行ってましたね、コーヒーとかおごってもらえたし!(爆)
さてこちらの『マリヤ』、
店名も古臭くていい感じですよね~☆
“マリア”ではなく“マリヤ”というところが、
“ゼウス”を“デウス”と呼んでいた江戸時代の隠れキリシタンみたいでカッコイイ♪
ま、そういう事にしておいてあげて下さい。
さて、胸焼け覚悟で入店。
(※私は京で1、2を争う胸焼け男子ですので)
一歩店内に入ると、
もしや創業当時から働いておられるのではないかと思われる私服老人が「いらさいませ」。
見た感じ御年77~780歳くらいの方でしたので、
とすると創業当時は20代の半ば辺りだったと考えると、
もしかしたらこの方の御父上が創業者なのかも知れません。
ただのバイトのお爺ちゃんかも知れません。
御先客は親娘連れさんらしき方を含め5名、
このお店にしては結構流行っている方です。
ちなみに私が幼かった頃は大繁盛していました。
席につき、
卓上にメニュが無かったので「あのぉ・・・」と尋ねかけたんですが、
私服老人がスローモーションで私の水をコップに注いでおられるのが見え、
そしてお盆の上にはメニュもちゃんと乗っていましたので、
水と一緒に持ってきて下さるんだなと理解し、そのまま待つ事に。
私服老人の方でも私の心を読んでおられるかの様に、
チラチラと私を見ながら水を注いでおられます。
それはあたかも、
『ノロくてごめんなさいね。ちゃんと解ってますからね。今お持ちしますからね。』と、
心の中でそうつぶやいておられるのが聞こえてくるようでした☆
ゆっくりとした足取りで、
しかしちゃんとお盆にグラスを乗せて持ってきて下さいました♪
でもメニュかと思ったものが雑誌でしたので、
「すいません、メニュをいただけますか?」と言うと、
「あぁ、あっち行ってくりゃはる?」と、お店の入り口を指差されました。
一瞬、『そんな穏やかな言い方で「帰れ!」なんて、怒ったの!?』と勘違いしましたが、
よく見ると入り口付近の店内にショーケースがある!
「え?・・・あぁ、もしかしてあのショーケースがメニュ代わりなんですか?」
「はい。」
という事でした。
このお店のメニュはテーブルなどには一切無く、
外のショーケースか、店内入り口のレジ前にあるショーケースのみです。
しかしイヤな感じは全然しません。
私の中でこの私服老人は隠れキリシタンなんですから、
苦労をしてこられた大先輩には尊敬しかないです。
さっそくショーケースまで行って蝋細工のメニュを色々見てみたところ、
定食にライスがありませんでしたので「定食にライスはつくんですか?」とお尋ねすると、
「はい、それがライスはつくんですよ。」と、
なんだか可愛らしい御返答を賜り、ホッと心が温かくなって注文したのは、
『焼肉定食』(780円)
因みに「ミートソース焼きそば」という面白いメニュもあるお店です☆
京都では珍しい品ですね~!
無事に注文を終え席に戻り、店内から外を眺めていると、
本当に“光陰矢のごとし・十年一日”だなぁと感慨深い思いがこみ上げてきました。
ついさっきまで素っ裸で焦っていたとは思えないゆったりとした心境でした。
思えば子供の頃、
このお店の近くの宝飾店に飾ってある腕時計が欲しくて、
鬼のような父が仕事で泊まりの日には、
唯一甘えられる祖父母の家に行っては、
この商店街での買い物に無理やりついて行き、
その宝飾店の前で祖父の袖を引き、
「なぁなぁ、あの時計ええやつやと思わへん?ボク欲しいねんなぁ~。」とねだる私。
異常に厳しい父親(今なら完全に虐待。いや当時でも・・・)に縛られている私の事を、
日頃から不憫に思っていた祖父は基本的に私に甘く、
「しつこいなぁ。じゃあ晩ゴハンまでに自分の名前を漢字で書けるようになったら買うたる。」
と、条件つきでGETチャンスを与えてくれた祖父☆
後で知ったんですが、
勝手にそんなものを買い与えたら父が怒り狂いますので、
当時4、5歳だった私が漢字で名前を書くのは無理だと思って、
祖父はそんな条件を出したんだそうです。
まして晩ゴハンまでの数時間の間にですからね。
しかし私は帰宅して30分ほどで完全に書けるようになってしまいました。
それほどその腕時計が欲しかったんでしょうね。
おそらく父親の愛無き厳しさから発生する日頃のストレスを、
欲しい物を手に入れるという行為で解消しようとしていたのだと思います。
さて困ったのは祖父です。
しかし祖父は男の約束を守ってくれました。
きちんと事情を説明すれば私の父も納得してくれるだろうと、
再度、私を宝飾店へ連れて行ってくれました。
そしてショーケースの前で私が指差した先にあった、
ミッキーの腕時計をお店の人に出してもらい、
幼い私に手渡そうとしました。
でも・・・・・・・・
私が欲した腕時計はそれじゃなかった!!!
「それちゃう!それちゃうやんお爺ちゃん!僕が欲しいのんはあれやねん!」と、
ミッキーのあった場所の1つ上の段に飾ってあったキングセイコーの腕時計を指差しました。
高級時計ではないにせよ、大人でもおいそれとは買えないような腕時計。
ましてやこちとら4歳児です!(爆)
※ちなみにコレです→キングセイコー・1974年製
大卒初任給が8~9万の時代に定価3万円で販売されていた時計です。
私は現在、腕時計マニアなんですが、
幼い頃から文字盤やガラスの美しい「大人時計」が好きだったんです。
子供っぽい時計やキャラクターウォッチには全く興味がありませんでした。
というか腕時計なんか1本も持ってませんでしたけどね。
今度こそ爺ちゃんは困り果てました。
約束は約束ですし、
私は実際に自分の名前を漢字で書けるようになったんですからね。
私は「泣く」という行為を鬼父から固く禁じられておりましたので、
この時も泣きじゃくって我を通すなんて事はせず、
自分に理があるという信念を持って、
ひたすら爺ちゃんを睨みつけていました。
しかし爺ちゃんが視線を落としてジっと考え込んでいる様を見るうちに、
自分が爺ちゃんを苦しめている事に気づいたんでしょう、
堰を切ったように大泣きしながら、
「僕が欲しいのんはこれやねん!」とミッキーを手に取りました。
「そうか・・・これで我慢してくれるか?」という爺ちゃんに、
「我慢ちゃう、これがええねん!でも泣いた事はお父さんには絶対言わんといて!」
と言ったそうです。(この辺はあんまり覚えてないんですよねぇ・・・)
そしてその後、
ミッキーを腕に巻いた私と爺ちゃんとで入ったのがこちらの『マリヤ』です。
婆ちゃんも居たそうなんですが全く覚えていません。(笑)
私は晩ゴハン前なので軽いパフェか何かを食べさてもらいながら、
ミッキーの腕時計をだんだん気に入りだしていたんだそうです。(笑)
※因みに数年後、私だけ腕時計を持っているのが我慢ならない弟は、
私のより全然いいミッキーデジタルウォッチを“父親に”買ってもらってました。
父は私の教育に失敗したと思ったらしく、弟は猫可愛がりで育てました。
その3年後、若い頃から心臓が悪かった祖父は、
心臓のオペに挑み、そのまま還らぬ人となりました。
人が生まれてくる事と死ぬ事だけは「絶対力」だと考えている私なので、
それもきっと運命だったんだと思っています。
しかし運命であったとしても祖父はどんなにか無念だったろう。。。
“しかしね爺ちゃん、あれから40年近い時を経て、
俺は今こうして『マリヤ』で焼肉定食を頼んでたりするんやで。
あの宝石屋は無くなったけどマリヤはまだあんねん!
びっくりやろ?(笑)
ま、おかげさまで元気です。
さっきなんか素っ裸で騒いでたし。”
それに、祖父が手首に巻いていた腕時計が今は私の手首にあります。
4歳の私が欲しがったのと偶然同じセイコーの時計☆
1963年製。
当時の若者向けに開発された時計で、
少し背伸びをしたら手が届くって感じのものだったそうです。
(※当時の販売価格は1万円前後。・・・当時の若者には高いと思うけどなぁ・・・)
倹約家だった祖父にとってはかなりの冒険だったに違いありません。
今私が見ても、物凄く大切に使用していた後が随所に見られます。
祖父が生涯を通して持っていた、唯一の腕時計です。
今は私がオーバーホールして使っています♪
キングセイコーなんかよりこっちのがいいや!
※その時計の拙日記です→『50年の時を経て』
去年、祖母も85歳で大往生を遂げましたから、
今は2人で茶でもシバいてるんでしょうね☆
と、そんな事をぼんやり考えているといつの間にか老人が目の前に!
何分待ったか覚えてませんが着プレート☆
こういうお店の焼肉って現物を見てみるまではちょっと不安だったんですが、
なかなか肉厚で量も多く、
大好きな玉ねぎもいい感じに“ふぁささぁ~しととぉ~”としておりGOOD!
ていうか「定食にライスは付くんですか?」と尋ねた時、
「それが、ライスはつくんですよ。」とか言うたはったけど、
ライスだけじゃなくて味噌汁まで付いてますやんか!
そういういい事はちゃんとアピールしないと・・・。
ていうか紙にでも書いてショーケースの中に置いといたらいいのに!(爆)
さてお味の方は。。。
普通に美味しかったです♪
硬かったらいやだなぁと思ったんですが、
よく噛むほどに肉の旨味もしっかり出てくる素敵肉でした!
ライスはやや柔らかめだったんですが、
硬い御飯を憎むほど嫌っている私ですので無問題♪
味噌汁も辛くも薄くもなく丁度良い塩梅ですキタこれ!
これだけ永く続いているお店の、
その続いている理由が何となく解った気がしました。
生意気な言い方ですが、
きっとベースがしっかりしているんですよね。
大昔、ミッキーを巻いてパフェを頬張っていた幼子が、
40を前にしてまだ同じ店で美味しいものを食べられるこの幸福♪
美味しかったです♪
ごちそうさまでした♪
ラストレビューPART79へつづく