慈愛の週末パティスリー : パティスリー タンドレス

同月内に2回目の訪問です。
前回と同じ曜日の利用でしたが、前回よりも来客数がかなり多かったです。
ってか、前回がたまたま少なかっただけかもしれませんが。

13時からのイートイン一巡目には間に合わず、14時頃で予約して一旦店を後にしました。
14時前に戻って来ても、店内の状況や待ち次第で再び順番を待つことになるため、イートインは時間と心に余裕がないと厳しい場合があるかもしれません。

今回は↓のプチガトー4点と紅茶でイートインしました。
さすがに4点はかなりキツかったです･･･ｗ


●ルージュ・ベゼ -Rouge Baiser-（780円）
いちごムースはこれ以上ないくらい軟らかなテクスチャで、マイルドながらも口の中にいちごの世界が広がります。
そして、花椒をチョコ系ではないガトーに使うセンスに感嘆。
バジルが全体を引き締めながらも、いちごの味わいを邪魔しないバランスでまとめられていました。

●ディヴァン -Divin-（760円）
ピスタチオの風味が豊かすぎるババロアがメイン層。
光り輝く濃厚なルージュソースは、トップとサイドで別々のものという拘り様です。
トップは酸味が強く、サイドは甘味が強めで、サイドはソースというよりコンフィチュールのようでした。
ババロアの中の果肉と共に、ピスタチオババロアとフワンボワーズのバランスが秀逸です。
土台のビスキュイショコラも何気に主張が強く、三位一体となった味わいでした。

●タンゴ -Tngo-（740円）
マカロンショコラを土台にし、その上にショコラムースリーヌクレームを器に見立て、中にソースのようなオレンジコンポートが入っています。
チョコ味の薄いフロランタンみたいなものでフタがされています。
とにもかくにも土台のマカロンが秀逸過ぎ。
オレンジコンポートがサラサラしすぎて全体的に食べにくい感じは否めませんが、爽やかな味わいとしてまとまっていました。

●クーラ・クール -Coeur à Coeur-（780円）
上からカバーショコラ、ショコラバタームース、ウィーン風ビスキュイショコラ、ガナッシュ、キャラメリゼヘーゼルナッツ入りショコラバタームース、ヘーゼルナッツメレンゲという造り。
かなり濃厚な印象を受けますが、思ったよりは軽い口当たりでした。
とは言っても、そこはショコラ系ガトー。
それなりの重厚さはあります。
全体的にヘーゼルナッツの風味が際立っており、チョコの味わいよりも香ばしさが前面に出ていました。

●カルダモンダージリン（650円）
今回のドリンクです。
カルダモンと聞けばカレーのスパイスという印象ですが、紅茶との相性も問題なし。
おいしくいただきました。

民家の中に佇む隠れ家的パティスリーです。
土日月しか営業していません。

11時開店ですが、イートインは13時になっています。
13時少し前に入店して、プチガトー8種のうち4種はすでに完売状態。
イートイン利用の場合は取り置きしてくれるシステムです。
ただ、13時以降でも作っているものがあれば、再度ショーケースに並べられます。
取り置きしていたものを取りやめて、違うものに変更することもOK。
初訪だと、事前情報を把握していないと混乱するかもですね。

プチガトーは、安価なもので600円台、高いものだと800円台という、かなり高額な印象を受ける価格設定です。
紅茶もポットの場合は、1,000円を軽くオーバーします。

イートインで席に座ると、プチガトーをはじめとする本日のメニュー表を渡されます。
このメニュー表は持ち帰り可能というのは、嬉しいポイントかも。

プチガトーは、個性や独創性がものすごく高いということはありませんが、素材の個性を生かす方向性で作られている感じがしました。
丁寧かつ繊細な仕事ぶりが感じられ、他のパティスリーとは一線を画すものがあります。

今回は↓のプチガトー3点と紅茶でイートインしました。


●シャンプノワ・オ・プラリーヌ・ローズ -Champpenois au praline rose-（780円）
表面に金箔が散らされており、気品さを漂わせています。
プラリーヌ・ローズのダクワーズの出来が良く、これだけで確かな実力が見て取れます。
ベースとなっているシャンパンのバタームースは、ムースというよりは濃厚なクリームという印象。
アルコール感ではなく、ブドウ感がしっかりと生きた仕上がりでした。
フワンボワーズと白桃の果肉がたっぷり入っており、食べ応え抜群でした。

●ラルム・マンダリーヌ -Larme mandarine-（880円）
味わい深いマンダリンのクリームが大部分を占めています。
そこにサンドされているバナナソテーの出来が秀逸過ぎ。
想像以上に違和感のないバランスでした。

●タンタシオン・グルマンド -Tentation Gourmande-（740円）
酸味の効いたパッションフルーツのババロアに、爽やかな甘さのキャラメルのババロアが層を成しています。
ピスタチオのビスキュイの出来栄えが良く、全体的にバランスが取れていました。

●ジャルダン（680円）
豊かに香る紅茶です。
着香タイプではないので、ダマスクローズとカモミールの味わいが豊かに口の中に広がりました。