器に凝った　お野菜ランチ☆♪ : メメントモリ

夫と一緒に、京都の細見美術館で９月２８日まで開催中の、

　　『デミタスコスモス　宝石のきらめき　カップ＆ソーサー』展

を観にいきました。
デミタスは仏語で「半分のカップ」という意味だそうです。
実用性無視の金彩や透かし彫りを多様した、美しいカップはまさに宝石。
総透かし彫りのカップやポット。
裏側に立体的なお花のモチーフをあしらったソーサー。
絵柄やブランドも多様で、こじんまりした展覧会のわりには見応えあり。

ただ、横からのアングルでよく見ようとすると、必然的に中腰スタイルに。
コレは、おじさん・おばさんにはキツイｗ
腰を伸ばそうよ、というコトで、疎水沿いの道をチョット歩いてみるコトに。


で、見つけたのがコチラのお店、【カフェ・メメントモリ】さん。
カフェにしては変な名前･･･、「死を想え」なんて。
外観はどう見ても、いま流行りの手作り風オシャレカフェ。

伺ったのは午後1時頃。
お店を覗いてみると、ちょうど２人がけのカウンター席が空いていた。
北向きの大きな窓に面していて、疎水の濃い緑を眺められる。
桜、新緑、紅葉、葉を落とした木の枝ぶり、それぞれ美しいだろうなぁ。
観光地にしては、クルマやヒトの通りが少ない落着いた場所。
ロケーション込みで雰囲気を楽しめる。

店内はこじんまり、６人掛けテーブルが１卓、真ん中に。
２人掛けテーブルが２卓、壁沿いに。
２人掛けのカウンターテーブルが２卓、窓沿いに。
ちょっと窮屈、でも窓が大きく天井が高いので、閉塞感はナイ。


食事のメニューは１種類のみ。
２０食限定の「ごはんプレート￥１０００」（税込）、私達はソレを注文。
入店の際に「時間がかかります」と告げられていたので、
窓外の景色を撮影したり、持参の小説を読んだりして、２０分ほどを過ごす。
店主さんお１人でされているようで、確かに時間はかかるみたい。

やがて、登場した「ごはんプレート」の内容は･･･

　　◆ゆかりがのった玄米ごはん
　　◆大きめのミートボール　２個
　　◆小さめのコロッケ　ポテト・ベーコン、枝豆？
　　◆とうもろこしとキャベツのオムレツ
　　◆冬瓜とオクラの白味噌掛け
　　◆トマトとジャコの冷奴
　　◆水茄子と大根と人参と胡麻とアーモンドの和え物


どれも、薄からず濃からずの味付け、とても美味しい♪♪
特に水茄子の和え物は、胡麻とアーモンド、２種類の風味の組み合せが良い。
お野菜が十分に摂れて、身体に良さそう。
「メメントモリ」は「どうせ死ぬのだから生きてる間は享楽的に」ではなく、
「死が来るまでは良い人生のために良い食事で良いコンディションを保ちましょう」
なのかしら、ストイックですねｗ

正直、ボリュームはあんまりナイ、よく食べる私には腹７分目ｗ
夫も物足りない様子。
でも、まぁ、「カフェ飯」だから、少なめなのは想定内。
ボリュームよりもビジュアルを楽しみましょう。

コスパも、う～ん、ふだん食べてるランチに比べると悪いかも★
この量で、私の地元高槻なら、ドリンク込みで￥１０００、
もしくは汁物つきで￥９００ｗ
でも、まぁ、観光地というコトを考えれば、むしろ良心的かも。
他のお店は、もっと高かったりするし。

器がね、とっても素敵だったの♪♪
夫のと私の、プレートも小鉢も豆皿も箸置きも、１つ１つ全部違った。
素朴な風合いの和食器。
食べ終えてから気付く、サプライズ。
ちなみに、お冷のボトルもテーブル毎に違ってました。


＋￥２００でドリンクをセットしました。

　　◆ホットコーヒー　（夫）
　　◆りんごジュース　（私）

ドチラも手に馴染むコロンとした形の器で。
ひとくち大の黄粉？クッキーが２個、一緒に。
ほっこりとした気持ちになれる。


内装、食器、天井の照明、置いてあるモノ、飾ってあるモノ、料理、盛り付け。
全て、店主さんの美意識で、隅々まで統一されている。
まるで、美術館の展覧会の続きのようなお店、です。
美術展の後先に、オススメ☆♪


ところで、コレはお店のせいじゃないのですが･･･

午後２時頃、２～３才の幼児とベビーカーの赤ちゃんを連れたご夫婦が来店。
満席だったので外で待つコトになったのですが。
店主さんが気をきかせて「席が空いたらご連絡しましょうか」と。
でも断って、雨もよいの空の下、お店の前でじ～っと待ってる。
ソレはそのヒト達の自由なのだけど、ちらちらコチラを見るっ！！
「早く席が空かないかな～」と思って見るのでしょうが、
その視線の途中にいる私は、食べるトコロを見られてるようで落着かない。

かなり待ってから入店すると、案の定、赤ちゃんは泣く、幼児はぐずる。
しばらくして、泣き声とぐずり声が止んだときは、ホッとしました。
すると、今度は幼児用の食事について何か話してる。
お子様メニューなどナイお店なのに。
注文後、時間のかかるお店なのに。

近くの「みやこめっせ京都勧業館」には、ファミリー向けのレストランがある。
お子様メニューもあるだろうし、午後２時頃ならすんなり座れるだろう。
大きな３輪のベビーカーもスイスイ入いれるだろうし、子供椅子もあるだろう。
･･･全然オシャレじゃないだけでｗ

私が祖母なら「子供にはちゃんとした時刻にご飯を食べさせてやりなさい」と叱る。
でも、まぁ、そのくらい、このお店で食事がしたかった、というコトかな。
そのくらい、若いパパ・ママにも人気のお店、なのかな。

予約も出来るみたいなので、お子さん連れの方は是非そうされてはどうでしょう。
２０食限定のごはんプレートも、ついでに確保しておけば良いと思います。