チャレンジ精神。 : 山玄茶

2016年12月　初訪☆

京都旅行最終日のランチはこちらで。
日本料理店｢招福楼」ご出身の店主が営まれているのだそう。
滋賀県から東京銀座に進出してきた銀座しのはらさんも
こちらにいらしたということで、楽しみにやってまいりました。
（ちょうどこちらに伺う前の週にしのはらさんに訪問する機会があったので。。。）

ランチの料理は5,500円、8,500円の2つのコース。
今回は後者をいただくことに。
お店は外観が風情があっていい感じ。
店内は靴を脱いであがるカウンターに奥に個室もある。
坪庭も見えるのがまた、素敵。

●8,500円お任せコース
・長芋羹、ユタカ雲丹のせ
・蟹真丈と大黒しめじ、下仁田ネギ生姜入り丸仕立て
・お造り(鯛、よこわ焼き霜、モンゴウイカ)大根、マスカルポーネポン酢で
・氷見鰤の幽庵焼き、にしき大根おろしと海苔
・いさざ甘露煮
・ほうれん草と大徳寺の胡麻和え、ふぐのてっぴ、たいのみのおろしポン酢、
　鯖小袖寿司、スズキ南蛮漬け、粟麩にっころがしに雲丹、くりの甘煮、近江牛ローストビーフ
・海老芋とカニのコロッケクリームチーズ入り、舞茸
・ユリ根、きくらげ、銀杏、こもこ、蕪蒸し
・近江米、八丁味噌上澄みだけのお椀、たいたちりめん
・近江米をカルボナーラ風に（たまごかけごはん、うなぎの佃煮、しらす）
・パンナコッタ、べにまどんな、苺ソース
・最中アイス

8,500円のコースともあって内容も結構な充実ぶり。
スタートの長芋羹は食感が良く、添えられた海老も甘い。
山葵が利いていて美味。
御椀はすっぽんベース。（丸仕立て）。
よく知らず、食べ友さんに教えてもらいました。勉強になるー。
味はちょっとしっかりめ。生姜が利いてた。
お造りにはマスカルポーネポン酢でということだったけれど
水っぽくなってしまってあまり好みの食べ方ではなかった。
他の客人に対して御主人が「サラダ感覚で～」とは仰っていたのだけれども
素材がしっかりしている分、この食べ方はなんとなーく勿体ない気がする。
お刺身は普通に、醤油で食べたいかな。
合わなくはないけど、合わせる必然性を感じない。
八寸は色々で楽しい。
カニ入りコロッケにも中にチーズ(クリームチーズ）が。。。
お造りと違ってこちらは味自体は甘くてほっくり、美味しい。
〆のご飯はまずはそのままで、御飯のおともなどと合わせて。
近江米を使用しているそう。
そういえば、、、どこかで聞いたことがーーー記憶をたどると
御料理 宮坂で食べたっけ。
炊き方のせいなのか、正直御飯はかなりイマイチ。。。
柔らかめというのもあるかもしれない。
とっても甘い御飯です、とお弟子さんから説明を受けたのだけれど
甘みはそこまでは感じず。。。。
2杯目は鰻茶漬けかカルボナーラ御飯か選択できるとのことで後者で。
カルボナーラ御飯は御主人が考案したお料理なのだそう。
鰻の佃煮をベーコンに見立てて、卵黄をかけてまぜていただくというもの。
黄身がしっかり濃いめのもので味は良いのだけど、こういう食べ方でもなくても良いかも。
鰻の佃煮は小さくてちょっと寂しい感じだし、味は濃いめなのでお茶漬けの方が
良かったかな・・・・・。。。。タマゴスキーなので、玉子と鰻両方！と言われて
思わずつられてしまった。

おおおお、と色々想ったのがやはり、
マスカルポーネポン酢やカルボナーラ風御飯(創作ですが）などのチャレンジ系料理。
試行錯誤のほどが見えるものの、素直にいただきたいかも、と思ってしまったり。
品数もそこそこ登場したのだけど、いまひとつコース全体で吸引力のあるお料理に出会えず。
なので、どうしても食後感（しばらくたってからも）はあまり記憶には残りにくい。
でも決して美味しくないとか、そういうわけではないです。
むしろ、色々にチャレンジされていて、すごいなぁーと想う。
ど直球をどーん！ではなくって、こういう遊び心も大事だとは思うから。
それがたまたま、ジブンのツボには旨く合致しなかった、という感じです。

接客に関しては全体的に丁寧。特にお弟子さんは一生懸命さが好印象。
御主人は常連さん？との接客差がかなりあるのが気になったかな。
京都だし仕方がないのかも、、ですが、やはりそこは一期一会な部分もあるのだし。
後半はお弟子さんが色々説明もしてくださったりもしたけれど、なんとなくおざなり感はぬぐい切れず。

今回の京都ツアー。
何軒か食べ歩きして、色々と勉強になった。食べ友さんが超絶詳しいので尚更に。
ジブンの好みの輪郭が段々とわかってきた鴨。。鴨。

ごちそうさまでした～

お一人様度：☆☆☆
迷子レベル：★☆☆
リピ度　　：★☆☆

こんな人に向いている：
・創作的なものが結構好き
・１万円以内でしっかり食べたい