季節を感じさせる、美しい上生菓子と干菓子 : 鍵善良房 四条本店

2017年11月　訪問
前回のレビューでは喫茶のレビューをアップしましたが、
その喫茶がオープンするまでの待ち時間にお土産を購入したので、遅ればせながらレビューします

お目当ては、秋に販売が始まる干菓子の詰め合わせ「みのりの秋」

京都らしい季節感のある美しい干菓子の詰め合わせで、贈り物にはもちろん、自分用にも最適な一品です。
前回、お土産として好評だったのでリピートです。

ですが、、雑誌で紹介されたとかで、早い時期に売り切れてしまったとの事。。うーむ、残念。
しかし、「みのりの秋」は一部、他の干菓子の詰め合わせと同じものもあるので、干菓子の詰め合わせを購入。

そして、隣に陳列してあった上生菓子も美しい意匠。今まで頂いたことがなかったで購入してみました。

包装してもらっている間、店を見回していると、年季の入った落雁の木型が店の周りに沿ってずらっと並べられていました。
過去に使われていたのでしょうか、歴史のある雰囲気に身が引き締まりますね。

以下、レビューになります。
＿＿＿＿＿
■紅葉　★4.2
　紅葉を模した練りきり。
　中は水分少な目のこしあんで、練り切りはお餅のように弾力があります。
　あんこは控えめながらも、ほんのりと感じられる甘さ。
　練り切りとあんこのバランスを上手に保っていて、美味しいです。

■イチョウ　★4.0
　粒あんをういろう風の生地で包んだ一品
　こちらは小豆の風味がしっかりと感じられ、あんこメインですね。
　上品な小豆に甘さのバランスも良い塩梅。これも美味しいですね～
　
　うーむ。上生菓子をもっと買っておけばよかったです。
　
■園の賑わい　★4.0
　秋の季節を思わせる干菓子の詰め合わせ。
　買うたびに思うのは、見た目も美しく食べるのがもったいなく感じてしまいます。
　
　口の中で、ほんのりと甘さを感じらながら、儚く消えていきます。
＿＿＿＿＿
干菓子は勿論、初めて購入した上生菓子がどれも美味しかったです
東京の催事でお目にかかることのない（はず）お店の一つですが、せめて干菓子だけでも出店して頂きたいですね。

今後も茶寮、お土産にと利用したいと思います。
ごちそうさまでした。

Camera：
　　Fujifilm X-T20
Lens：
　　Voigtlander NOKTON classic 35mm F1.4
　　Fujinon XF 10-24mm F4 R OIS

京都旅行　4日目　最終日
この日もスイーツ巡り、お土産購入に紅葉狩りと、朝から忙しく活動です。
最終日は祇園～東山方面へ

まずはスイーツを求めて、久しぶりの訪問となる「鍵善良房」へ

江戸時代に創業の「鍵善良房」は四条通りに位置し、祇園観光の途中に寄れる利便性の良さも手伝い人気のお店です。
人気の葛きりを求めた人で休日は行列になることもしばしばです。

私は混雑を避けるため、オープンと同時に伺いました。
喫茶は店舗のオープンの30分後の9時半にオープン。
少し早くついたので、店内を見学＆お土産を購入しながら待ちました。

重厚な空気が漂う店内は、店を囲むように落雁用の型など、和菓子製作に使われる品々がずらっと並んでいて、見ていても飽きません。
この地で長きに渡りお店を続けられた歴史を感じることが出来ます。

待つこと数分で喫茶に入店。イートインはかなり広く、テーブル席は20席近くあります。

席からは外の庭を眺めることも出来、祇園の中心地にあるとは思えないほどのゆったりとした空間ですね。
その後も、続々とお客さんが訪れ、あっという間に席が埋まってしまいました。

注文は勿論、葛きり。
葛きりの蜜は「白みつ」と「黒みつ」の2種類が選べますが、前回の訪問で白みつが好みだったので白みつをオーダー
ただ、他のお客さんは全員が黒蜜を注文していました。白みつ人気がないのでしょうかね～？

こちらの葛きりは注文を受けてから作られるので、少し時間がかかります。
最初に干菓子の「菊寿糖」とほうじ茶が出され、しばらくして葛きりが提供されました
＿＿＿＿＿
■葛きり 白みつ（1000円）★4.0
　螺鈿が施された高級感のある容器に入れられ提供されます。中は葛きりと蜜の2段重ね。
　蓋を開けると、透明感の溢れる絹のような、瑞々しい葛きりがお目見え。
　
　早速、白みつにつけていただきます。
　葛きりは、プルプルとした食感に、つるんとした喉ごしで、ほどよい弾力のコシがあります。
　白みつは、黒蜜よりは味わいは控えめになるかと思いますが、決して物足りないことはなく、優しい余韻が続く奥深い甘さ。
　
　美味しいですね。蜜だけで飲めてしまいます（笑）
　そして、後で聞いたところによると、白みつは「ざらめ」を使っているそうです。
　水と葛、砂糖だけでここまで深い味わいになるとは、驚くばかりです。和菓子の世界も奥深いですね。

■きび餅ぜんざい（700円）★3.8
　秋・冬限定の一品。
　きび餅に、大きな粒の小豆がたっぷりと入ったぜんざい。
　これだけ小豆が入っていますが、甘さは控えめなので、甘ったるくて食べ飽きてしまうことはありません。
　たっぷりと小豆ときび餅のモチモチ感とを楽しむことが出来ます。体も温まりますし、寒い時期には良いですね。
＿＿＿＿＿

久しぶりに葛きりを頂きましたが、変わらず美味しかったです。
シンプルな材料にも関わらず、奥深い味わいを感じさせるのはさすが老舗。

お土産に干菓子や上生菓子も買いましたが、これは別途レビューしようと思います。

この後は、最後の目的地、南禅寺と永観堂（禅林寺）へ。
永観堂は古今和歌集で「紅葉の永観堂」と呼ばれるだけあり、今回の旅行で一番綺麗な紅葉でした。
京都の紅葉の名所は沢山ありますが、どこにいこうか迷った場合はまずはこちらに伺うのが一番かと思います。

と、数年ぶりの京都旅行でしたが、やっぱり京都は楽しいかったです！
紅葉狩りが長引き、新幹線の時間ギリギリになってしまい、京都駅を全力疾走したりと、最後までバタバタしていましたが(^^:

京都は季節によっても色々な顔を見せてくれるので、別の時期にまた行きたいですね～

12月中の投稿はほとんど京都旅行の投稿になりましたが、何とか年内に投稿が終えることが出来て良かったです。(^^:
お土産も色々買ったので、それはゆっくりとUPしていこうと思います。

お付き合い頂き、ありがとうございました。m(_ _)m

Camera：
　　Fujifilm X-T20
　　OM-D E-M10 Mark II
Lens：
　　Voigtlander NOKTON classic 35mm F1.4
　　Fujinon XF 10-24mm F4 R OIS
　　LUMIX G X VARIO 35-100mm F2.8

京都で葛きりといえば「鍵善良房」さんの名前が良く挙がるのではないでしょうか。
吉野本葛粉と水だけで作られたシンプルな葛きりが有名です。

紅葉の時期にこちらで干菓子の「秋のみのり」を購入した時に、葛きりも食べようかと思いましたが、
ものすごく並んでいたため、あえなく断念した過去があります。

そして、とある夏の日。
貴船の川床へ行くことになり、これはチャンスとリベンジすることにしました。
過去の失敗を踏まえ、訪問当時は夏でしたが、念のため開店時刻に合わせて向かいました。

祇園四条駅から徒歩10分程、四条通り沿いに店舗があります。
入店すると、開店したばかりのためか待つこともなく、すんなり着席できました。

店内に入ると、席はちらほら埋まっており、観光客は少なく地元の方でしょうか。
ご年配のお一人様が多かったです。

お目当ての葛きりを注文。
白蜜と黒蜜が選べますが、自分は白蜜を選択。

しばし待つと、素敵な漆器に入った状態で到着しました。
京都はまず器で楽しませてくれるお店が多いですね～

そして、器を空けると、そこには透明感が溢れる涼しげな葛きりが入っています。
さっそく、白蜜につけていただきます。

白蜜は甘さ控えめでありながら、しっかりと白蜜の味とコクを感じることが出来ます。
そして、葛きりはもっちりとしてコシが強く、白蜜とのバランスが良いです。
また、暑い時期に食べたので、ひんやりとしてまた一段と美味しかったですね。

私、葛きりを白蜜で頂くのは初めてだったのですが、非常に美味しかったです。
甘いもの大好きな私が、むしろ白蜜の方を気に入ってしまいました。
鍵善良房さん恐るべし。

今まで、京都は秋に行くことが多かったので、
必然的に寒い時期に葛きりなどを食べることが多かったですが、夏に食べるのも良いですね～

「鍵善良房」さんでした。