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老舗のおでん 「蛸長」
こちらの口コミはブログからの投稿です。?
記事URL:http://flat.kahoku.co.jp/u/katka04993/YjWEPAmbJL5fwCDisgtd
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katka(かてぃか)
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店名 |
蛸長(たこちょう)
|
---|---|
ジャンル | おでん、日本酒バー |
お問い合わせ |
075-525-0170 |
予約可否 |
予約不可 |
住所 | |
交通手段 |
京阪:祇園四条より徒歩5分程度 祇園四条駅から169m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
¥8,000~¥9,999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
席数 |
12席 (カウンターのみ) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 近隣にコインパーキングあり |
空間・設備 | 落ち着いた空間、カウンター席あり |
ドリンク | 日本酒あり |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン、一軒家レストラン |
ホームページ | |
オープン日 |
1882年 |
備考 |
おでんは全て時価で、1つ700円~1,000円程度です。 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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老舗のおでん 「蛸長」おでんもその土地によって様々に変化するものだが、発祥は煮込み田楽、種を炊いたものに味噌をつけていただくあれである
おでんのスタイルは、醤油の発展とともにかつおだしと種を炊き上げ、江戸の街で普及したもの
黒々とした甘辛い汁でゆるゆると煮込まれサメの筋や竹輪麩等あらゆるものが醤油色に染まっている
そのスタイルを今に伝える代表格は日本橋「お多幸」
一方、煮込み田楽がポピュラーだった関西では、おでんのことを「関東炊き」といい、自分たちの口に合うように昆布だしと薄口醤油がベースとして発展した歴史がある
そんな中で134年続くお店「蛸長」
京都府知事からも老舗に認定されたお墨付きの老舗
関西を代表する店の一つであるといっても差し支えない
念願かなってようやく足を運んだ
予約は取れないので時間を見計らって店に入ると、タイミングよく入れ替わりで席が確保できた
カウンターの中にはタイル張りの竈に磨きあげられた銅の色がつやつやしたおでん鍋
片隅には熱燗用のちろりを入れるスペースもあって風情と清潔感が漂っていた
思い出のおでん屋、大阪中直島近くの「花くじら」で初めて食べた関西風おでんはショッキングだったが、あれほどの感動がこの店にあるかどうかは未知数だ
パリのレストランで頼むフルーツタルトのように、蛸長の名物である蛸と湯葉を食べるなら最初に注文してほしいということだったから、両方とも注文した
阿蘭陀(オランダ)など、内容を聞きながらほかにもくつか注文する
楽しい当て字もあり、カウンターの内と外で軽い会話も楽しんだ
BGMはなく静かな時間が流れる店内は居心地がいい
まずは聖護院大根と九条葱
聖護院大根は、修験宗の本山である聖護院門跡を中心とした土地の名称で、そこで栽培された大根が発祥とされる京野菜
大きな蕪のように丸みを帯びており、炊いた食感は柔らかくとろけるようなのが特徴
4代目が鍋から取り出し大きな蓮華のようなものを大根に「とんとんとん」と軽く差し込むだけですんなりと切れてゆく
食感はまさに蕪と大根の中間
ほんのりとろりとした食感は舌と上顎で押しつぶれそうなほどだった
現在とてもポピュラーな京野菜である九条葱
最大の特徴は関東葱と違い、緑の部分にまで強い甘みがあるところ
それを、関東ではありえないような、汁を小鍋に取ったものと一緒にくつくつ炊き上げて供する
やはり文化の違いが歴然とした食べ物だった
葱自体の甘みがしんなりして、しゃくしゃくとした食感とともに、噛みしめる程に滲み出る甘みとだしの旨み、からしをほんの少し付けるとさらに強まる甘みとシャープさが増した気がする一品
珍しく野菜種なのにお替りしたくなった
だしが強く塩分は薄い
その汁は鍋の中でぽこぽこと茹っている
関東ではありえない光景
大阪と同じく皿に盛られる汁は少なく、からしとともに刻み葱に山椒を振りかけたものがトッピングされるのは蛸長オリジナル
ここの汁で芥子はほんの少し強く感じる
葱を乗せて大根をいただく
芥子はどちらかというと個性的な種と相性がよく、鴨のつくねにぴったりだった
カウンターの周りでは、ちろりごと置かれた酒をちびりとやりながら、ホクホクと上品におでんをつまむ女性が多い
確かにヘルシーな種が中心であるといっても、ここまで女性客が幅を利かせるのも京都らしいと素直に思った
いよいよ、ぶつ切りにされた蛸足
そして、金串でさくっとさして引き抜き炊き具合の頃合を計って二つに切った湯葉が運ばれた
断面を覗いてみると、湯葉でおぼろ豆腐を包んである
箸で切り分け一口食べると、思わぬ熱さではふはふと熱気を逃がす
その後口の中に広がる味はまさに濃い口の豆乳といった趣
ワンタンの皮のように頼りがいのない湯葉と、おぼろ豆腐の崩れて溶け落ちる舌触りは繊細なだしの風味をも上回る濃厚さだった
蛸はふんわりと炊き上げ、多少頼りない感じがするほど
思ったよりも塩分が少なめでタコの味がきちんと主張されていて、端麗な酒と合わせてみたくなった
歴史の重さをそれほど感じさせないこざっぱりとした雰囲気
ただし、ひとたびおでんを口にすればその認識が改められることは言うまでもない
種の一つ一つが考えられており、京都そのものを食べている感じがしたほどだった
惜しむらくは日本酒であるが時すでに遅し
会計となってしまった
こうして次回の口実となる心残りを発見してご満悦な夜
店を出ると次の客が待ちわびた顔で立っており、主が頭を下げながら中に招き入れていた
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