永観堂禅林寺でもみじ狩りを満喫した後の美味しい水だき : 侘家古暦堂 祇園花見小路本店

もうすぐ12月になろうというこの日は、いつもの飲み友の外人キラーチエちゃんと、お互いにゆかりのある京都に行き、永観堂でもみじ狩りです(笑）

二人とも、何だか最近多忙で、なかなか京都に行く機会がなかったので、ずっと前から、もみじは見に行こうと約束していたのです。どこに行くとかは決めてなかったのですが、わたしたちにとって、絶対に美しい京都の紅葉が見れる場所と言えばやはり永観堂禅林寺やね、と言うことで意見が一致。河原町からバスに乗り、車窓から見る京都の街も満喫し、久しぶりに目の覚めるような京都らしい風情のある紅葉を見てきたのです。

紅葉を見ながら、夕食の相談。やっぱり久しぶりの京都なら、京都のとろとろの水だき！ということで、しょっちゅう京都に行けていた頃によく伺っていた侘家さんに行きたい！とこれも意見が一致です。当時は、このお店、祇園の路地裏に「はなれ」と言う名前で、実に雰囲気のある佇まいの支店があり、そちらのほうによく行っていたのですが、残念ながら閉店してしまい、今回は初めての花見小路店への訪問です。

途中で予約をし、鴨川あたりを散策しながら、女子なのにナビ内蔵型のチエちゃんに誘導してもらってお店に到着。さあ、この大食い大酒飲みの友人、今日はどれくらい食べるのでしょうか(笑）

舞子ちゃんのうちわなども飾ってる京都の風情たっぷりの美しいカウンターに座り、まずはわたしは京都と言うことで青谷の梅酒、チエちゃんは焼酎でカンパ～イ！お通しは白菜のすり流しバルサミコ酢を回しかけたもの。これは薄味とはいえしっかり出汁の味を感じる京都を感じる一品ですね。

次は白スモークレバーです。ピンクソルトが添えてあるのですが、これは最高ですネ。まったりとしていて、スモークの香りが鼻腔を抜けるのがたまりません。私は侘家古暦堂という店の名前を冠したオリジナル焼酎(写真ちゃんと写ってなかったのでありません）で一切れをちびちび・・・。ふと見ると、あ゛！チエちゃん、すでにそれ以外の塊を全部食べきっていて、「おかわりくださ～い」とか言ってます。まるで、三宮のとあるラーメン店で経験した、まさかの一緒に食べている人の食べているところを見逃したパターンです(笑）。もちろん2皿目も軽く完食。わたしもおかげでもう一切れありつけましたね。

次はわたしが背ぎもの串を注文。わたしはいつも先に串から外してお皿において食べるんですが、チエちゃんは豪快に一口で串ごと丸飲み(笑）しかもわたしの小皿の背ギモまで狙っているんです。でもこれは何とか確保。

そのうちに日本酒に移行し、京の地酒を。さっき鴨川沿いを歩いたので、「美しい鴨川」です。味はキレのある感じの辛口でしょうか。辛口にしては飲みやすいです（わたし、まだまだ日本酒初心者なんで・・・）。京都風の薄味料理に合うのかな・・・という感じですネ。

まだ腹ペコのチエちゃん注文です。モモ肉の皮、パリパリ皮揚げですね。程よい塩加減食感がイイですネ。

次は別の焼酎(何だったか忘れました）と共に名物鴨つくね　バルサミコフォンドボーを。京鴨と鶏で作ったつくねをバルサミコ酢のフォンドボーがぐつぐつしている中に入っています。それを卵の黄身につけて食べます。これは旨い！！！トロットロの黄身がつくねにからんで鴨の美味しさがわかります。これもお代わりしてましたね、チエちゃん(笑）。

次は、先ほどのスモークレバーがあまりに美味だったので、本日のスモーク4種盛り合わせを。4種は首、ぼんじり、はらみ、ももです。やはりスモークの香りが強くていいですネ。一番気に入ったのはボンジリ。鶏は侘家鶏という鳥取大山の専用鶏舎で育てているオリジナルのブランド鶏ですが、肉を噛みしめると、歯ごたえもあり、旨味の強さもわかります。

次は備長炭炭火焼はつもと。普通はたれで出すそうですが、肉の旨味を感じたかったのであえて塩で。コリコリして、美味しいです。私の串は半分以上がチエちゃんのお腹に・・・

そしていよいよ、楽しみにしていた水だきです。京の地酒、富翁乾風吟醸とともに注文です。京都だとこのように白濁したトロットロの水だきになるのですが、この侘家さんのスープは特にお気に入り。侘家鶏の味が気に入っているのだと思うのですが、スープだけでも単品で頼めるので、鍋は要らないというような時期なら重宝します。まずは利尻昆布と侘家鶏のスープにつくねと野菜をお店の人に入れていただくのですがもちろんつくねも侘家鶏、そして野菜は、青森県産のニンニク、原木シイタケ、淡路産の玉ねぎなど、間違いのない食材です。これに柚子胡椒、山椒、唐辛子などをつけたりして、味の変化を楽しみながら頂きます。2人前の注文でわたしはほんの一杯小さな器にとりわけて食べているうちに、つくねをチエちゃん完食。そこで追加で、最後にしゃぶしゃぶできる胸肉を。地酒のほうはこちらもキレのある辛口。美しい鴨川よりすこしまろやかな感じがしますネ。この水だきに良く合っていたと思います。しゃぶしゃぶは大根おろしでサッパリと食べてみました。

普通は、雑炊にしたり、中華麺にしたりするのでしょうが、私はもうお腹いっぱい。チエちゃんもやっとお腹が膨れたようで、一人で食べるのはパス。と言うことで・・・それでも、残っていたとろとろの出汁を、全部スープカップに入れて、完食してました。残ったお酒と共に・・・(笑）

あ～食べましたね～（主にチエちゃんが、ですが・・・笑）。梅酒、地酒、焼酎も、全て京都の味が味わえて満足です。

わたしたちは、アラカルトで注文したのですが。コースなら水だきがついていて5800円からなのでよりお得かもしれませんね。
京都の白濁した水だきはいろんなお店がありますが、同じ濃厚さ、でとろとろ感で言えば鳥●三さんなどとに匹敵するのかと、そしてお値段は3分の１～半分くらいですネ。

しかも花見小路というもっとも情緒のある通りに面しているのに・・・。侘家さん。ランチは食べたことないですが、夜は水だき外せないですネ。そうかなり、気に入っているんですよ～～～！

ほかに、「秋田比内鶏」や「名古屋コーチン」、「薩摩軍鶏」などの日本三大銘柄地鶏との食べ比べなどもできるので、楽しいです。

それに、薬味も原了郭さんの粉山椒と黒七味などがあり、オーストラリア産の5000年（？）前の岩塩、鹿児島県の小宝島の海水温泉塩、ピンクソルトなど塩の種類が大変充実しているあたり、塩マニアのわたしには嬉しいお店ですネ。

さてさて、満腹のお腹をかかえ、二人でチエちゃんの友人がマスターをやっている祇園のバーに移動です。

やっぱり京都は四季も美しく、夜の飲み食べ歩きも楽しいですネ～。

つづく