ビジネスランチはちょっと苦手 : 有喜屋 ホテルオークラ京都店

4.0 [料理・味4.0 サービス4.0 雰囲気4.0 CP4.0 酒・ドリンク-] が私の評価です。


仕事がら、飲食代を「経費で落とす」ことがほとんど不可能なもんで、お店で領収書をもらっている方を見るとどうも嫉妬ないし羨望の念を禁じ得ない私であります。

今日は打ち合わせを兼ねてのランチなんですが、相手の方がけっこう高いものを頼んでいらしたのでまあ、仕方なく近い価格帯の「海老天重セット1750円」にいたしました。

幸い、お料理が出てきた直後に電話で離席されたので写真もちゃんと撮れました。

海老天重は海老が三尾と三度豆、胡麻豆腐、漬物3種、お吸い物とせいろそば。薬味は白ネギと山葵。

ここには何度となく来ているので、驚きはないけど手堅いおいしさ。海老はけっこう立派なもの。せいろそばは量が控えめですがなんといってもセットなんでこれで十分という感じ。そば湯は遅めの提供でしたが、まずまず。

ただここはホテルのテナントなんで、時々面白いお客さんが来ます。今日もおそらく中堅の作家さんと、見たところ担当の編集者らしい方の組み合わせがお隣に。すりガラス越しなんですが気になってちらちらと目が行くのです。

こういう時におばちゃんの性格が出てしまい、本来仕事の打ち合わせに集中すべきなんでしょうが、気が散ってしょうがありませんでした。この性格は、もうこの年齢になると治りませんですわね。

4.1［ 料理・味4.1 | サービス4.0 | 雰囲気4.0 CP4.1 | 酒・ドリンク- ］が私の評価です。


食べログクーポンでせいろそば1枚ゲット、を前提に本日の注文は、
エビ天250円、伏見唐辛子150、穴子一本揚げ650。それだけだと悪いかな、と思い菜っ葉とお揚げ煮。470円と少し高いかな。これが大いなる伏線となろうとは。せいろそばは最後に、とお願いしました。

サービスの女の子が最初に持ってきたのは、丼鉢に入ったきつねそば。

これたぶん、間違いだと思うよ。きつねそばは頼んでないから。

彼女は怪訝な表情。あ、まさか、ひょっとしてこれ・・・

「はい、菜っ葉とお揚げ煮でございます」

ひょえー、でっかいねえ。どうみたってきつねそばだよ。

「はい（笑）」


菜っ葉とお揚げ煮で驚く日がくるとは。で、これを好機とみて作戦を至急修正でございます。

なんたって、こちらの汁蕎麦のおだしが目の前に大量にあるんですからね。

まずはそのまま、山椒をかけていただく。おいしいなやはり。大き目のお揚げはすでにたっぷりとおだしを吸っています。

続いて、エビ天を半分、菜っ葉煮の上にのっけて、いわゆる「天抜き」を楽しみます。もともとうまいエビ天がさらに豊かな味わいへ昇華。

そして、せいろそばが登場。やがてそば湯も。そば湯でせいろそばを温めて、それに温存していた穴子天を乗せ、穴子天そばが完成です。あああ、おいちい。

こうしておそば2種と天抜きまでたのしめて、お値段は1520円。クーポンのおかげ、そしてこちらのおかげでお安く楽しい蕎麦ディナー。ごちそうさまでした。

今日は軽くここで夕食を。おっと、テーブルの案内で「京都産の新そば」が登場とのこと。限定ですが注文することができました。1100円。あとは、カスタマイズ天ざるということで、穴子1本650円。これで1750円ですから、ホテルでの晩御飯としてはありがたいかぎりです。

外国人観光客ご夫婦が、店の奥にある蕎麦打ちコーナーで若い職人が作業をしているのを興味津々で、ご撮影中。


さあ、お願いした通り、穴子と蕎麦は同時に供されました。

新そばはつややか、香りもいいですね。そばつゆ、ネギ、海苔、そして塩が別々に。あとから蕎麦湯という段取り。

穴子は特筆すべきところはないけれど、安定したおいしさ。からりと揚がっております。

そばも文句なしで、いろいろな食べ方で楽しむことができました。おそらく京都府の北のほうなのでしょうが、京都でもいいお蕎麦がとれるのですね。

ごちそうさまでした。
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(2016年6月）
京都ホテルのレストランは、直営店はどちらも当然のようにお高いのですが、地下にあるこちらや居酒屋さんはそれほどではありません。テナントとして入っているだけのようです。

ここでランチを、クーポン利用でいただこうというのが本日の企画。せいろ600円が無料になるので、その代わりに焼き鳥520円、蕎麦もろきゅう520円を。

すぐに出てきたのはもろきゅう。なるほど、もろみに蕎麦の実が入っているのですね。初めて食べるけどけっこういけますやん。
そして焼き鳥もいい焼き加減の串が3本。ハジカミとレモン添え。

それらをだいたい頂いたあたりで、若い女性の店員さんにクーポン利用をお願いします。まあこんだけ頼んでいたら堂々としていればいいのでしょうが、小心者ゆえ注文通すときに「せいろ、サービスでお願いしまあす」との彼女のコールにちょっと心拍数が上がる私。

せいろ。きれいな見た目。そしてつややかなお蕎麦。おいしそうです。実際うまいと思います。

和食の麺といえばうどんしかおまへんやろ、という京都の偏った空気を変えた一つのきっかけがこの京都発祥の「有喜屋」さん創業ではなかったかと思います。現在の京都における本格的なお蕎麦屋さん群の興隆を見ると、京都の食文化の発展に一定の貢献をされたことは間違いないかと。

お出汁も過不足なく、蕎麦湯もおいしくいただきました。

サービスは若い女性ばかり、でも皆さんテキパキとしてかつ目配りもよく、感じのいい接客がなされています。

ごちそうさまでした。


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