京都・あまから/カステイラの端❗ : 越後家多齢堂

京都・西陣のど真ん中、千本今出川。その交差点から東へ直ぐ「越後屋」。タネンドウと呼ばないで❗タレイドウです。
こちらはカステイラ一本で商いされている老舗カステイラ専門店。子供の頃から【カステイラ】と言ったらこちらのお店のカステイラを頂きます。


カステイラはやはり
ポルトガルから日本伝来の地
長崎市の老舗のカステイラ
文明堂、松翁軒、など
やはり長崎市が有名ですが、
京都ではこちらの「越後屋多齢堂」
のカステイラ、今でも竹の尺度で二寸、三寸、四寸と約三センチを基準に
6.9.12のセンチを基準に幅を決めています。


一人前づつに切り分けされている
カステイラは無いので、
我が家では
三寸サイズがメートル原器ならぬ、
尺原器なんです。


今でも、京都では尺度は、
尺ざしを使います。
金尺、鯨尺と有ります。
実は、人間の体のサイズに合わせて
設定されているので、3.8センチ
＝一寸が着物のサイズの寸法が
基準になっています。


反物の幅は、手から肩に二幅に
背の中心から肩には一幅を基準に
なっています。

一幅は約38センチ＝一尺
尺原器は二尺ざしで計ります❗

今回、お店の尺原器を拝見しました。
カステイラは金尺を基準になって
いるようですね❗


○言葉も、ちょっとは＝一寸ですね❗


お待たせしました。
「こちらのカステイラの端とは、」
白紙箱に丸越しマーク❗と
越後屋多齢堂の名前が
茶色で印刷されています。


「本日中にお召し上がり下さい」
・・・と記載


蓋を開けると、
幅は薄いのですが
黄色の美味しそうな
カステイラの端が約二切れ
入っています。
子供の頃からお店に伺いますと、
お買い上げのお客様に
一箱頂けるのを楽しみにしていました。


さっそく先程頂きました。

薄い幅ですが、何故か濃厚な
凝縮された味に感じます。
楽しみにしていた心が美味しさを
倍増させるのかも知れませんね❗


こちらはミルクティーや
ホットミルクに合わせるのが、
私の美味しい食べ方です。

大好きな越後家さんのカステラ❗
店内に一歩足を踏み入れると、甘い美味しそうな玉子と砂糖水飴の混じった薫りがします。こちらのカステイラは、私にとっては
カステイラの中の【加壽天以良】
子供の頃から慣れ親しんだ日本一の味❗


ふわふわの食感とやさしい甘さが、余韻を残します。また底まで柔らい生地が特徴です。粗目の部分が無いのです。
だから他のカステラを頂いた時には、
驚きました。


こちらのカステイラは、
「昔ながらの手作りで製造されています。厳選された卵も手割りされ、そちらにカステイラに合う砂糖・小麦粉・水飴などを加え、毎日丹精を込めて焼き上げております。添加物を一切加えていないその風味は、本場長崎をはるかに凌ぐものと絶讚されております」とあります。


【受賞歴】
全国菓子大博覧会
昭和29年、金賞・於、京都
昭和33年、有功金賞・於、長崎
昭和36年、名誉大賞・於、名古屋


大人になってからは、何とかザラメの有るカステラも食べられますが、出来たらそちらを外して頂きたいです。(笑)


こちらのカステイラは、
お土産、お持たせ、おもてなしに、


㊙ちょっと秘密なんですが
カステラ生地をケーキに見立て、誕生日の時には、イチゴと生クリームを真ん中に挟んだり、上に乗せたりして、スポンジケーキの代わりにして、イチゴのショートケーキを作った記憶がよみがえります。


⭕お祝い事には、「寿」
壽の文字を別誂えして、お祝い事
の記念にしたり、結婚式、金婚式の引き出物に使かうことも出来ます。


また、母親も大好きです、
法事の都度こちらで予約して
購入しています。


いつも私がお使いですから、
こちらの大奥様は覚えたはります。
子供の頃には、いつもお駄賃がわりに❗
白い小箱に入った、カステラの切り落としを頂くのが楽しみです。


【カステイラの切り方】
一切れごとに、濡れフキンで包丁を
拭きながら、お切りいただければ、
容易にカット出来ます。


カステラを食べるならば❗
こちらの「越後家夛齢堂」さんの
カステラが大好きです。


営業時間/9:00-～18:00
定休日/水曜日、第三火曜日


上京区今出川通千本東入る北側

地下鉄Ⓜ今出川駅から西へ

歩くと遠いので、
バスかタクシーが便利

⭕西陣の老舗名店の一つ

外観も内観も綺麗で整理整頓がされて
気持ちが良いお店。カステラのカットされる場所は見えるんですがガラス張りになっていて、いかにも埃がなく衛生的な環境になっています。


西陣界隈には子供の頃から、伺っているお店が、たくさんあります。
それぞれこだわりのお店程、ロングセラーでゆっくりと変わらず流行っています。皆さん支店を出さず、百貨店にも出さずが、西陣織の手織りに通じるからかも知れませんね❗(笑)


教えたくない個人店がたくさん有ります。たぶんこちらも西陣の魂の食べ物の一つなのでしょうね❗


静かに❗上品に❗服装も整えて❗
一つ分けて下さいが❗京都の
ワードなんです。
あたりまえだの・・・(笑)


大阪のおばちゃんが❗お兄ちゃん
一つこうたるわ❗言わはったら、
私やったらうらしまへん


奥さんうちの会員さんでしたっけって、
・・・(笑)。


同じ関西でも、いろいろ
地域や文化の違いが有りますなぁ❗


京都の職人は、
値切られるのが嫌いなんです❗
呉々も安うならへん❗
言わんといてほしい( -_・)?ですわ❗


西陣は職人の町、ご勘弁くださいね❗(笑)
掛け値なしですさかいに❗