最高のおもてなし : 俵屋旅館

今年のGWは夫の勤務先の福利厚生を利用して京都に6泊7日で滞在しました。
福利厚生はポイント制で旅行の際の交通費・宿泊費に利用が可能（飲食店での利用は不可）
1つのお宿にずっと連泊する事も考えましたがYouTubeで京都のお宿をチェックすると
魅力的なところが多く絞りきれない・・ということで6泊違うお宿にお世話になる事にしました。

5泊目に選んだのが俵屋さん。
日本を代表する旅館で、京都では柊家さん 炭屋さんと共に称される名旅館です。
GW1泊2食付きで126500円（126500ポイント利用）

今回の旅行は年明けの1月から計画を立て始めましたが
その時点で唯一、満室で予約が取れなかったのがこちら俵屋さん。
でも、どうしても諦め切れず関係部署に
「キャンセルが出たらどのお部屋でも良いので押さえてもらって下さい」と
お伝えしたお宿でもありました。

もう駄目かなぁ・・と思ったいたところ、運良くGW中1日だけ1部屋空きが出ましたので
俵屋さんの宿泊に合わせ、他のホテルの宿泊日・旅行日程を変更してようやく予約が叶いました。

前泊したホテルから「荷物を今から届けに伺いたいのですが」と電話を入れ了承を得てタクシーで向かいました。

旅館の前に到着すると運転手さんがドアを開けるより前に3名の仲居さんと男衆さんが出てこられ
「ようこそ おこしやす～」と笑顔で迎え手早く荷物を降ろして運んで下さいました＾＾
「3時にはお部屋（お風呂）の用意も調えておきますので」とご案内頂き、町の散策へ出かけました。

結論から申し上げると・・今回宿泊した６つのお宿の中で
こちらがホスピタリティー・居心地・朝食の美味しさ等々
全てにおいて１番素晴らしかった（我が家の好みに合った）です＾＾
1泊2人で12万円オーバーですが、旅館ですので夕食・朝食込みのお値段なので
結果的にはとてもお得な滞在だったと思います。

チェックインしたら1歩もお宿の外には出ないと決めていきましたが
出ないというかもう出たくない（笑）

荷物は既にお部屋にあり、そちらまで係りの方にご案内頂きました。
今回のお部屋は2階の「招月」2間続きの落ち着いた空間。
2階ということでお庭の風景は楽しめないと思いきや匠な技であれ？ここ2階だった？？と思わせる
お庭が再現されておりました。

お部屋でウエルカムスイーツ、俵屋の代名詞にもなっているわらび餅を頂きながらチェックイン。
ひんやり・つるんとした竹筒に入ったわらび餅と美味しいお茶♡
お風呂はお節句ということで菖蒲湯が用意されていました。
こちらからも坪庭が眺められたり洗い場は竹が敷き詰められていたり。。
お風呂は夕食後にいただきましたが何故かお湯の温度が程良く数時間経過しても保たれていました。
冷蔵庫にはビールや爽健美茶などが用意されていますが、こちらはフリー。
お夕食の際に頂いても良いそうです＾＾

お宿は何処を見ても素晴らしいのですが、ギャラリーもその1つ。
スティーブジョブズが愛した事でも有名なこちらはギャラリーにはアップルのPCが置かれていたり
座り心地の良い椅子が配されていたり、コーヒーや紅茶、お茶菓子が頂けるようになっていたり
宿泊者が思い思いに楽しめる空間となっていました。

夕食の時間になり、担当の仲居さんが支度を始めて下さいました。
手書きの献立表が添えられていますので、詳細は画像の方でお料理と一緒にみて頂ければと思います。
まずは冷蔵庫のビールと爽健美茶で乾杯し頂きました。
お料理は奇をてらったものはなく、基本に忠実な季節を感じる上質なもの。
しみじみ美味しくて思わず笑顔がこぼれます♫
ちょうど前のお料理を食べ終える頃、次のお料理が運ばれて来て
「何でこんなにタイミングがぴったりなんだろう？」とビックリ。
お料理が美味しいのでお酒もすすみ、俵屋オリジナルの大吟醸とまつもとだったかな？
2合ほどお酒も頂きました。
お料理が運ばれてくる度に交わす、仲居さんとのトークがまた楽しい＾＾

お食事の後片付けが終わると今度はお布団を敷いて下さいます。
この間は俵屋オリジナルの和三盆とお茶が用意され頂きながらゆっくり寛ぎます。
お布団の準備は男衆さんがされるのかなぁ～と思いきや
お食事の用意をして下さった仲居さんが（私達より少しお姉さん）続けて行って下さいました。
その際、翌日の朝食はお布団を上げて夕食と同じテーブルで頂くのか
お布団はチェックアウトまで敷いたまま寛げるようにしておき
もう一つのお部屋で頂くのか聞いて下さいます。
私達はそのままで、朝食はもう1つの部屋で頂く事にしました。
またその時に朝食は洋食にするのか和食にするのか、和食の場合は焼き魚のチョイスも聞かれます。
夫は洋食、私は和食で焼き魚は笹鰈＆ハタハタをお願いしました。


翌朝・・鳥の囀りと共に朝日が差し込み目が覚めました。
ちょうど朝食が始まる10分前（朝食時間も選べます）
テーブルに移動し待っていると、昨晩と同じ仲居さんが指定した新聞と
絞りたてのフレッシュオレンジジュースと小梅の紫蘇梅干しを持って来て下さいました。
香り良く甘みのあるジュースは美味しい♡　

さて・・朝食のスタートです＾＾
和食は昨晩お願いした焼き立てのお魚を中心にご飯のお供が並びます。
「うわぁ♡美味しそう～♫」と喜んでいると
大きな木の箱が登場。テーブルの真ん中に置かれます。
「こちらは平野屋さんのお豆腐を使った湯豆腐です」とのこと。
「湯豆腐のお薬味も置きますね。量が沢山なのでご主人様にも」とおとり皿が2つ用意されました。


洋食はスクランブルエッグ（オムレツ・フライドエッグの中から昨晩チョイス）とベーコン
2杯目のフレッシュオレンジジュース（ヨーグルトドリンクも選べましたが夫はオレンジをチョイス）
バターとマーマレードがセットされていました。
一旦お部屋の外に出た仲居さんが持って来たのはデロンギのパンが焼けると飛び出すトースターと
器に入った進々堂さんの角食パンが2枚。それに陶器に入った珈琲とカップ＆ソーサーです。
1枚目は仲居さんがお手本を示して焼いて下さり「2枚目は奥様、お任せして宜しいですか？」と。
勿論です～！　こういう形のトースター、久しぶりに使いましたが
こんがり綺麗に焼き上がりました＾＾
夫はマーマレードが苦手でいつもは頂かないので、2枚ともバターで頂くのかな？と思ったのですが
「折角だから・・」とマーマレードを少しつけて頂いてみると「旨い！！」とビックリ。
どちらのものか分かれば買いたい！と言うので仲居さんにお聞きしてみましたが
お答えがなく、この点だけはちょっと残念でした。

ちょうどお食事が終わる頃「こちら洋食のフルーツです」と運ばれて来た盛り合わせ。
半分、夫が分けてくれましたがどのフルーツも香りと甘さ・酸味のバランスが良く美味！！！
素晴らしい朝ご飯でした。

チェックアウトのお時間にフロントにお電話。
お部屋で精算（前夜の日本酒代3000円程、2合お願いしましたが少し多かったのでは？と夫）を済ませます。
荷物は担当の仲居さんがフロントまで運んで下さり、若女将・みなさんの丁寧なお見送りを受け
タクシーで最終日のホテルへ向かいます。

「素晴らしい滞在だったね」
「名残惜しいね」
「来年の結婚記念日伺いたいね～。予約しようか？」
「そうだね！」
タクシーの中でJTBのホームページを確認（俵屋さんの予約は現在JTBから受付）
すると・・9ヶ月も先の観光客の少ない時期なのになんと既に満室（T_T）

俵屋　恐るべしでした（笑）

またいつかこちらのお宿に泊まれる事を夢見つつ。。

大変お世話になりました。
美味しいお食事ご馳走様でした～！

＊宿泊した月の終わり頃、支配人さまから香りの便りが届きました。
　嬉しくて、リビングに置いております。