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店名 |
一保堂茶舗 喫茶室 嘉木(いっぽどうちゃほ きっさしつ かぼく)
|
---|---|
ジャンル | カフェ |
お問い合わせ |
075-211-4018 |
予約可否 |
予約不可 |
住所 | |
交通手段 |
<電車を使う場合> 京都市役所前駅から405m |
営業時間 | |
予算 |
¥1,000~¥1,999 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード可 (Master、VISA、JCB) 電子マネー不可 |
席数 |
39席 (カウンター7席、テーブル32席) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
有 |
空間・設備 | 落ち着いた空間、カウンター席あり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 一軒家レストラン |
サービス | テイクアウト |
お子様連れ |
子供可 |
ホームページ | |
備考 |
年末は12月31日18:00まで(販売のみ) |
関連店舗情報 | 一保堂茶舗の店舗一覧を見る |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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玉露にしても雁が音(かりがね)にしてもどれだけ多くの人がその美味しさを知っているのだろうか?
私の場合、日本茶の本当の美味しさを知ったのは、大学生の頃だった。大徳寺近くの家庭に勉強を教えに行っていた時、生徒のお母さんが淹れて下さったのが最初だった。
初めていただいた時、心底驚いたものだった。玉露や雁が音の味は「まったりとした甘味」とよく形容されるが、(当時、そんな言葉を知っていたかどうかも定かではないのだが)いただいた雁が音の味は、まさに「まったり」という言葉の語感そのものだった。「まろやかでこくのある味わいが、口中にゆったりと広がっていくさま」(大辞林)を表すとされる、この「まったり」という言葉は、マンガ「美味しんぼ」の中で、フォアグラなどについて使われるようであるが、まさに玉露に使われるのが最もふさわしい言葉ではないかと思う。いずれにしても、その当時、「これがお茶なら、今まで飲んできたのは一体何なのだったのか」と思ったものだった。それぐらい衝撃的な経験だった。
そして、その後、自分で淹れようとお茶を買いに行く。教えてもらったお茶の店は、城陽・長池の芳香園(http://www.houkoen.co.jp/)。早速、買いに行って、自分で淹れてみるのだが、なぜか上手く淹れることはできなかった。後で考えたら、やはり道具が揃っていなかったからかもしれない。美味しく淹れられるようになったのはずっと後になってからのことだった。ちなみに、下鴨の和菓子処 ほうせんで出しているのはここのお茶だ。
その後、企業で働くようになると、秘書で使っているお茶などでもそれに近いものを飲んだりはするのだが、おそらく、大学時代のこの経験がなかったら、日本茶にそんなに興味を持つことはなかったかもしれない。
それぐらい玉露や雁が音の味は普通のお茶とは異なるのだが、残念なことに、京都にある日本茶を売り物にしている喫茶店の少なからずが、たとえば、かなり気合いの入った淹れ方をパフォーマンスとしてやっていたりもするのだが、必ずしもおいしいお茶を出していないと思うのだ。
日本茶を出している喫茶店すべてを回ったわけではないのだが、ちゃんとした玉露が出たのは、紫野和久傳 堺町店、そして、自分で淹れてのことではあるが、こちらと、前述の和菓子処 ほうせん、茶寮都路里(ちょっと落ちるが)ぐらいであったと思う。
淹れてみれば分かることだが、玉露や雁が音はできあがりがごく少量であるわりに湯冷ましをしなければならないなど淹れるのが面倒であるせいか、メニューに載せていない店もあるようだが、メニューに載せるのであれば、「玉露入り」などの銘打たれたペットボトルのお茶とどっこいどっこいのお茶をお菓子付きとは言え、800円も1000円もとって、飲ませるなんていうのは止してもらいたいと思う。
そんな中、日本有数の茶舗一保堂茶舗のやっているこの店ではさすがにちゃんとおいしいお茶を飲ませてくれる。しかも、信じられないぐらいに安い対価で。
寺町二条を上がった東側の「一保堂茶舗」、暖簾をくぐって右奥に進んだところに喫茶「嘉木」はある。店名の「嘉木」は唐の文筆家 陸羽による「茶経」の冒頭の「茶者南方之嘉木也(茶は南方のよき木也)」に由来。いい名前である。
京都でも最も有名な茶舗だけにひっきりなしにタクシーが止まり、客が入っていく。それだけに奥の「嘉木」も休みの日などはすんなり入れることはあまりない。入り口のところのウェイティングリストに名前を書くことになる。
それでも席数がまぁまぁある(全37席)ことからとんでもなく長く待たなければならないということはない。
席に案内される。
せっかく一流の茶舗でお茶の入れ方を教えてもらうのだから、ここはお薄とかではなく、入れるのがむずかしい玉露とか雁が音をいただきたい。
オーダーすると、係の女性が準備してくれ、パンフに従い、お茶の淹れ方を教えてくれる。
HONAHONAさんが書いておられる通り、3つのお茶碗を使って湯冷ましをし、淹れると、まず間違いなくおいしいお茶がいただける。素人が入れたもの故に完全なものとは言いがたいもののこの美味しいお茶に、お菓子が付いて、玉露683円、雁が音462円。
普通の喫茶店なら千円取ってもおかしくないだろうお茶がこの値段でいただけるのは、ひとえに、老舗の茶舗が「お茶の美味しさをもっと知ってもらいたい」という目的でやっているからということになるだろう。
もし、あなたが玉露や雁が音の美味しさをまだご存じではないのなら、入門用としてお手頃だろう。淹れ方まで教えてもらえるのだ。そして、もし、気に入ったのなら、店でお茶と茶器を買って帰られれば、絶好の京都土産になることだろう。さらに、どこか和菓子店で日持ちのする和菓子を買って帰ることができれば完璧だろう。
(2006年11月6日登録/2007年9月23日改訂)