天下の一保堂で　奮発して　最高級の　玉露を : 一保堂茶舗 喫茶室 嘉木

京都の寺町二条。京都市役所西を北に上がる。途中、村上開進堂など。歴史を感じる店舗が。この辺りまで来ると。騒音もなくて閑静とも。しかしインバウンドは途絶えない。前回は趣ある旧店舗で現在は。残念ながら改装中で裏手の仮店舗。

先ほど開進堂で。カフェスペースが利用できず。しかし仮店舗のこちらでも。人気の喫茶室・嘉木は休業。かろうじてテイクアウトで。店内のベンチシートを使用。扱う日本茶の種類実に多彩、今回は家内へのお土産に。奮発して玉露を。

店の説明
玉露は独特のうまみといつまでも残るその余韻を楽しむお茶。
数滴で十分なほどに玉露のうまみは濃厚です。

立派な光沢のある黒の特製茶筒。中蓋つきの二重構造。気密性が高く茶葉の保存に
適する。甘露」は名前の通り。とろんとした甘い一滴が楽しめるお茶。ふわりと香るやわらかな香り。本格的な味わいは、玉露好きの方にもおすすめ。


一保堂茶舗 玉露 甘露80ｇ缶箱
￥4,320

さすが京都には茶舗の老舗が多い。宇治茶の竹村玉翠園本舗。創業450年の老舗中の老舗・上村春松本店。他にも柳桜園茶舗などなど。中でも喫茶室を併設し、また東京に進出し。積極的な展開で目を引くのが一保堂。

1717年、京都の寺町二条に近江屋として創業。茶や陶器を商っていたが。明治に入り茶の輸出問屋として。アメリカに茶を輸出。大正以降は茶の小売を主な事業にしている。1846年屋号を山階宮家から賜わる。茶一つを保つという。

すでに京都の趣きがある本店には。喫茶室（嘉木）をオープン。さらに東京の丸の内（仲通り）にも喫茶室と販売店を。丸の内店はこのエリアのOLや。ショッピング途中のマダムなど。落ちついた雰囲気なので。人気のティーラウンジとなっている。

実は日本ではお茶をペットボトルで飲む量が。ここ数年で急増している。そして緑茶飲料生産の90%以上がペットボトル茶用なのだ。しかし、それには発がん性の。合成ビタミンが添加されている。そういう指摘もあるそうだ。

お茶はやはり面倒くさくても。自分で急須で飲む飲み物。だからこそ本当に茶葉の魅力が理解出来る。じっくりお茶を淹れる精神的余裕。そして本物の味わいに触れる。一保堂は喫茶室を設け。さらにお茶の淹れ方教室を開設。

最近はドリップ式のコーヒーが見直されている。なぜ、日本の伝統的な飲み物。しかも栄養価の高い。加えてお茶を飲む精神的効果。コーヒーとは異なる利点ばかり。丸の内店では現在、店頭で淹れたお茶を。持ち帰り出来るテイクアウトサービスを。

そこまでこだわる姿勢に敬意を表する。他方、無神経（私見）にペットボトルで飲む人々。いったい何を考えているのだろうか。忙しいのだろうが。でも、コーヒーはドリップで飲むなら。

京都の本店はいかにも老舗の茶舗という店構え。左手の壁一面や正面上に並ぶ。古い茶壺の数々は歴史そのもの。今日はこの店でお茶を買い。さらに喫茶室の「嘉木」で。一服のお茶と菓子を楽しんで帰宅。

薄茶セットで最初に抹茶と生菓子が登場。甘さひかえめの上品な菓子。抹茶はすっきりとして飲みやすい。この後で極上玄米茶が登場。もう１つは濃茶セットでかなり濃厚な抹茶。こちらは里の秋という柿をあしらった生菓子。

寺町通りにひときわ目立つ落ち着いた佇まいでいかにも老舗の茶舗という店構えです。しかも店に入るなり左手の壁一面や正面上に並ぶ古い茶壺の数々はその歴史を物語る生き証人であるかのようです。

「茶一つを保つ」という「一保堂」の名の面目躍如。

創業は今から約290年前の享保年間(1717年)。近江出身の渡辺伊兵衛(わたなべいへい)が、京都のほぼ中心に位置する、寺町二条に茶、茶器、陶器を扱う店として「近江屋」を出したのが始まりといいます。

今日はホテルに近いこの店でお茶を買い、さらに喫茶室の「嘉木」で一服のお茶と菓子を楽しんで帰宅です。

この喫茶室は午前11時から店が開きますが今回特別に少し前から入れて頂きました。この店はスタッフ全員が非常に礼儀正しく、また客への配慮も行き届いていて流石に老舗の余裕を感じさせす。

あまりくどく和の趣に凝ってはいなくて日本茶専門の喫茶室ながらすっきりとした空間です。窓から寺町通りを行き交う人々が見え季節の訪れを感じつつお茶を楽しみます。

そのお茶はセットになっていて、私が薄茶セットで最初に抹茶と生菓子が登場しました。山の幸という松茸をイメージした菓子で甘さやや控え目の上品、抹茶はすっきりとした飲みやすい。この後で極上玄米茶が登場します。

家内は濃茶セットでかなり濃厚な抹茶。こちらは里の秋という柿をあしらった生菓子。

極上玄米茶はポットの湯と急須、茶碗付きで。急須にしっかりと茶葉が入っています。1杯目は湯を入れてから約20秒待ってからすべて飲み干し、2杯目からはすぐに飲めるとの説明がありました。

1杯目を飲みます。美味しい！口の中いっぱいに幸福感と高級感が広がり、喉を滑らかな充実感で満たされます。2杯目も同様。これで774円とはなんともお得です。

爽やかな秋風が吹き抜ける寺町通り。お茶を飲みながら充実の秋を感じるひと時でした。