京の冬。美しい佇まい、繊細なお料理。　　　　　　　　和やかな至極のひととき : 富小路 やま岸

京都の冬の素晴らしいお食事会にお招きいただきました。超人気で予約困難のこちらのお店、しかも貸し切りで優雅にお食事をいただけるなんて、もう何という幸せ！！*\(^o^)/*
幹事様には大変お世話をかけました。
お誘いいただき、心より感謝しております。

幹事様のレビューで親方の破顔一笑がとても印象的でした。はじけるような笑顔を今までお写真で拝見していたので今回は実物の笑顔をたくさん見られて幸せでした。お写真を出して大丈夫との事で、恥ずかしながら私も親方の笑顔をお届けします*\(^o^*\(^o^)/*

素晴らしいお料理の数々は豪快さの中に洗練、繊細、匠の技を感じ、私にとっては驚きの連続でした。
親方はじめ料理人の皆様方の笑顔、ユーモア、さらに、流れるような連携、無駄の無いきびきびした動きにも感心しました。
良いお店は、お食事をいただかなくても、料理人さん達を見ているだけでわかる、と京都で料理人だった父が昔に話していたことがありますが、このことなのかと改めて思いました。
幹事様と親方との楽しい会話のやり取りも、場を多いに和ませ、盛り上げてくださったこともありがたかったです。


京都らしい落ち着いた風情のある佇まいのお店。
はんなりとした藍紫の美しい暖簾をくぐって中に入ると、もうそこは別世界。足元の柔らかな灯りも美しい、奥行きのある長い石畳の廊下が続きます。

お部屋の中に入ると、目の前には、スッキリした美しいカウンター。
席につくと陶器が目に留まりました。香炉かと思いきや、これは「手炙り」。冷たい手や指を温めるものだそうです。


　　　松の実入りの梅昆布茶
梅の香りが爽やか。松の実の歯ごたえも楽しい(^_^)
食事の前にお腹を優しく整えてくれます。

　　　河豚の冷酒
　　祝い三種　(田作り、数の子、叩き牛蒡)
　　　黒豆、
　　　なまこ、このわた
これは華やかで嬉しいお正月の設え。
河豚は　「ふぐ」→「ふく」→「福」と連想し縁起が良いもの。河豚の冷酒はとても味わい深いお酒でした。
祝い三種もどれも良い味わい。田作りとはこんなに香ばしく、しゃきっとしているのかと、この年になって気づかされました。
お正月を祝うお料理をこの機会にいただくことができ、しみじみと喜びを感じました。

　　スッポンのお出汁を使った白味噌仕立て
すっぽんからとられたお出汁の格別のおいしさが味わいを引き立てます。焼いたお餅もとても香ばしい。何十年ぶりに白味噌仕立ての京都のお雑煮をいただくことができ、おかげさまで、懐かしい京都のお正月を感じることができて、幸せにどっぷり浸りました*\(^o^)/*

　　伊勢エビ、ドンコ椎茸、唐墨
プリプリの弾力抜群の伊勢エビ、肉厚のどんこ椎茸、風味とコクのあるカラスミによく合います。その下には、ご飯の煮えばなが隠れていました。
美味しくて、お酒がすすむ逸品。

　　朝取れの本モロコ
モロコの中はふっくら、そして外皮はパリッと香ばしい。もう少し大きなお魚であれば、中身がふっくらで外がカリッとするのも想像がつきますが、こんな小さなお魚で、それが完成されているところがすごいです。
今朝とれたばかりのホンモロコ。こちらも日本酒にとてもよく合います。
木の芽酢とともにいただきました。
蓼酢など美味しい酢が好きな私は、この爽やかな木の芽酢を最後まで飲んでしまいました。

　　お碗
お出汁を口に含み、うっ！！なんと、ふくよかなお味！*\(^o^)/*カツオと昆布のみで、塩、醤油を含め調味料は一切入っていないそうです。
それなのにこれだけの深い味が出るんですね。まろやかな塩味を感じるのは、昆布本来の味。
あえて歯ごたえを残すため60度を保ち蒸し上げられた丸大根が入っています。
低温調理はお肉だけでなく野菜もありなんですね。
内側が銀色のお碗の中に黄金色のお出汁が映え､お味だけでなく、色彩的にもとても豪華なものがいただけました。

　　フグのおろしポン酢、海苔、リンゴと白菜、七味
　　フグの白子
たっぷりの河豚には下味がついて、とても良い味わい。ごく淡白な味わいの河豚しか知らなかった私にはこれだけでも驚きでしたが、その下にはりんご、白菜、海苔まで入って異なる風味が添えられていました。
和のお料理を感じつつも、この独創性！^_^
きっと、とても研究なさっていらっしゃるんですね。
上にかけられた七味も力強くて、しっかりと主張しているところも好きです*\(^o^)/*

　　兵庫県浜坂の松葉蟹
目の前で親方がカニを焼いてくださいます。炭火で焼かれたカニの香ばしさがお部屋を漂い、鼻をくすぐり、期待が高まります。
その期待を裏切らない素晴らしいお味と食感。
ほのかに火が通って、ふっくらと香り高く仕上がっていますが、中はレアでジューシー、なんと言う、なめらかなこの舌触り､*\(^o^)/*
抜群の火入れ*\(^o^)/* 絶品！！参りました(^｡^)
死ぬ前に何でも食べさせてあげると言われれば、私はこちらをいただきたいです！！

　　蟹の甲羅焼き　
蟹味噌、蟹の身、煮切り酒などが入っているそうです。口に含んだ途端、「うまーい！」大声で叫びたいくらいの美味しさ！！
皆さんとご一緒なので、かろうじて自分を抑えましたが、もしも1人で訪問していたら、危なかったです(^_^) 興奮して絶叫していたかも… .

　　甘鯛とカブのお寿司、
甘鯛のお寿司に千枚漬けが添えられ、海苔で巻いていただきます。千枚漬けがアマダイやお寿司とこんなに合うなんて！驚きです。
今日は何回も驚いています*\(^o^)/*

　　雲丹の海苔巻き
大量に雲丹がのせられた有名な海苔巻きが登場*\(^o^)/*
これはもう、至福のひととき*\(^o^)/*
磯の香りが口いっぱいに広がり、幸せ〜！！*\(^o^)/*
親方から手渡しでいただきます。親方の笑顔も素晴らしいです。

　　海老芋の唐揚げ、蜂蜜

　　セリのお碗、熊肉
煮えばな
たらこ、ジャコ、佃煮

　　みかんジュース
果肉も入って爽やかでした。

　　サクサク焼き最中
餡子に柚子が入り、甘さの中にも爽やかさが残ります。

　　お抹茶

　　
日本酒2合をいただきました。

35,500円


大人気の名店で、とても美味しく、とても明るく、なごやかな雰囲気、そして大好きな蟹*\(^o^)/*
生きていて良かった！！*\(^o^)/*
12月に受診した人間ドックの胃の内視鏡検査で胃癌の可能性を指摘され夜も眠れませんでしたが、その後、異常なしと分かりました*\(^o^)/*

幹事様の温かいお人柄が凄く感じられ、本当に素晴らしいお食事会に感激です。至福のひとときを過ごさせていただきました。
新参者の私にまでお心配りいただいてお声かけいただき、おかげ様で緊張がほぐれました。優しくてとてもお美しい奥様にもお目にかかることができて光栄でした。
このような素晴らしい会にお誘い下さり、改めて感謝とお礼を申し上げます。これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。


追記
掲載できる写真の枚数に制限があるため、どの写真を使うかで迷いました。お食事やお話を楽しみながら、後で気づけば、それはそれは多くの写真を私は撮っていました。なんと、そのほとんどが蟹の写真！！
蟹、蟹、また蟹の写真の連続で、私は、よほど興奮していたかと改めて感じた次第です^_^