隠れ家そば屋で、田舎そばの力強さを味わう : 蕎麦處 笹屋

2015．８
飲みの2軒目。
『まつもと』にいこう、とお連れと向かったものの、お休み。
すっかりそばの口になっていたふたり。
じゃあ、ここ行く？
わたしの四条駅近で一番おすすめのそば屋といえばここ。

お連れはそば、わたしは冷麦。
お酒も頼んだような気がしますが、覚えていない・・
取りあえず、冷や麦おいしかったということくらいしか。
おいしいおそば＆そうめんでシメて、夏の飲み会終了。

2014.6
夜の訪問は、久しぶり。
そば食べたい、というセレクトが出てくる当たり、
気が合うふたり。

街中はすでに夏色が濃く、歩いて乾いていた喉に
生を流し込む。

今回は全部撮ってません。
いいお店なのはもう十分レポしてるから、
美味を楽しむのに集中。

撮ってたのはタコ天、クリームチーズの返しかけ、
そしてヒットは、そば味噌。

笹屋、と焼印が押されたしゃもじに、こんもりと
もられている黒い物体は、蕎麦の実と味噌にくるみやゴマなどが混ぜられ、
表面をこんがりあぶったもの。

日本酒、進む進む。

シメは大好きな田舎蕎麦で。
ああ、ここのそば、やっぱりうまい。
満足満足。

2013,6
友だちが予定外に早く帰ることになり、一人で来訪。
いつか夜に行こう、と思っていたのがやっと叶いました。

お刺身盛り合わせは、まぐろ、たこ、タイ、そしてハモの炙り。

ハモ、そんなに美味しいと感じたことは少なかったのですが、
ここは、素材の特性をしっかりふまえて
調理していて、うまみがしっかり感じられました。

そして、シメにいただいた全粒粉のぶっかけうどん！
全粒粉は初めてでしたが、麺の味わいがハンパない。
コシ、とかいう問題ではない。小麦の味わいの強さ。旨味。
これはメニュー外なので、お願いしたい時は
マスターと交渉の上。

いずれのお料理も、マスターの熱い料理への気持ちが伝わるものでした。

気を使っていただいて、とても楽しい夜でした。

最近は、こうしてお店の方に救われている気がします。

落ち込んでいても、美味しいものと、美味しいものを提供しようとするお店の方の心意気が、幸せをくれる。

食べることは、本当にすごいことです。


（２０１３．６）
いつもパスタ、というお連れが
「そばが食べたい」というので、じゃあここで。
と久しぶりに訪問。

11時半5分前についてしまって少しウロウロ。
開店と同時に入店しました。

夏なので、冷たいお蕎麦のセットに。
お連れは「たこめしのセット」。
わたしは「麦ごはんととろろ汁のセット」。
いずれも1000円。

まずは、それぞれ蛸飯＆トン汁、
麦飯ととろろ汁が。

懐かしい感じの洋楽が流れる和モダンなお店。
まだ誰もいなかったので二人でおおきな掘りごたつ席を独占。

雑穀が入った麦飯はあつあつ。
それにとろろをかけて。やっぱ好きやな。

そのうちにそば到着。
私はやっぱり田舎そばですが、お連れは二八を。
見比べるとまったく色艶が違います。

久しぶりの田舎そば、やっぱり味わい深い！
そば、おいしいなあ。
素直にそう思える。

最後にとろみのある蕎麦湯で出汁を割って。
「今度は夜、そばで一杯、いいね～」
満足満足。

日曜はお休み。平日か土曜日にどうぞ。

（２０１２．１２）
久しぶりにお伺い。
ふゆなので、あったかいお蕎麦にしよう。
鶏そぼろご飯セット９００円くらい？

ざるは、田舎、二八、十割から選べるが、かけそばは二八。
でも、しっかり、そばと小麦粉の味がわかるお蕎麦。
手打ちの特徴が伝わる。
御出汁もおいしー。

甘辛く煮た鶏そぼろは、麦が混じったご飯に乗って、これまた箸がすすむ。

おかみさんに、
「夜はどんなメニューなんですか」
とお聞きしたら、わざわざ持ってきてくださいました。
お魚料理がいろいろ。後は軽めのお料理、お酒に合いそうなものがたくさん。
「気に入ったお酒を持ち込まれる方もいらっしゃるんですよ」
とのこと。

がっつり一件目ではなく、２件目か、さらっと食べたい夜に、ぜひお伺いしたい。

（初回）
今回は道に迷いませんでしたよ、『笹屋』。
ほんとにわかりにくいです＾＾；
でも、それがいいのかも♪隠れ家チックな雰囲気満載。

ドアを開けると、店内は静かでした。
13時すぎ、お客はいなくて、スローな音楽が心地よい店内。
マスターがカウンターの向こうで迎えてくれました。

靴を脱いで上がると、座敷は座卓と掘りごたつ式の席が。
どこぞのお宅のようなこなれた雰囲気に、アンティークな家具が味を加えています。

ランチセットは、そば（田舎・二八・十割から選べる）とごはん（麦飯、たこ飯、鮭イクラごはん）との組み合わせ。
けんちん汁と自家製お漬物もついてきます。

ごはんは…鮭イクラもおいしそうなんですが、たこ飯！
蕎麦は、二八と十割はわかるのですが「田舎そばってどんなお蕎麦ですか？」とお聞きすると、
「殻もそのまま引いて、3種の中では一番甘みを感じるそばですね」
とのことだったので、それに。

白くてきれいな更級そばのようなタイプよりも、どちらかというと十割や田舎そばのような
蕎麦の素朴な強さを感じるタイプのほうが好き。
香りもつよく、歯ごたえもあるタイプ。

先にたこ飯＆けんちん汁が出てきました。
けんちん汁は、自家製のお味噌がほんのり甘くて、具だくさん。あったまります。
たこ飯も、ちょうど良い味付け。たこも固くなりすぎず。

そして、ざるにのって田舎そば登場。
つやつやの輝き、思わずにっこり。

いそいそとつゆにわさびをといてネギを入れ、いざ一口。
うん、そば食べてる～、といった感じ。
しっかりした歯ごたえ。
噛めば広がる香り。
いいお蕎麦。

終始一人だったのでにこにこしながらそばを食べていました。
いつからこんなに蕎麦好きになったんだろ、私。
ちら、と横のドリンクメニューをみると、ずらりとワインリストが。
赤が多いですね。そばには赤が合うんでしょうか。

夜、この掘りごたつで、そばとワイン…。ええなぁ。
もぐもぐしながら妄想。

お手洗いには大好きな宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」が。
きっと、マスターはいい人です。